ストリートバイシクルシーンを知るために見るべき映像

「自転車ってホントに自由で楽しい」。そんな世界観がよく分かるオススメ動画を、現役バイシクルマガジン編集長が厳選してお届け。【トラックバイク編】
By Nobuhiko Sumiyoshi

第一弾となる今回は「トラックバイク」とか「フィックスドギア」なんて呼ばれるジャンルをフィーチャーします。日本では「固定ギア」だったり「ピスト」などと呼ばれ、競輪にルーツを持つジャンルとなります(で、実はこのシーンでは日本のフレームが世界中で愛されてるんですよ)。自転車の楽しみ方をまったく異次元のものにしたストリートのバイシクルカルチャー「トラックバイク」、今回はその真髄を動画とともにご紹介します。

MASH SF INTRO 2007 MASHSF.COM

MASH SF AUSTIN WITH LANCE ARMSTRONG

上の動画はサンフランシスコを拠点とする「MASH(マッシュ)」というトラックバイククルーが出演している作品。ちなみに、前述した通りトラックバイクは「固定ギア」「ピスト」とも呼ばれ日本でも一時期話題となりましたが、平たく言えば(ストック状態で)ブレーキを持たないバイクのことを指します。自転車のカタチはしていますが、スタイルのカッコよさや性質はMTBやBMXとはまったく別物。その新しい乗り味が日本のメッセンジャーやスケーター、グラフィティアーティストたちのハートに突き刺さりイッキにブレイクしました。そんな日本のヘッズたちに大きな影響を与えたのがこのMASHというクルーというわけ。坂道の多いストリートでの超クールなライディングシーンは説明不要(?)、エクストリーム好きの方なら何も考えずにまずプレイボタン【▶】を押してみてください。

  

MACAFRAMA X SEATTLE

MACAFRAMA | MASSAN EPIC HILL BOMB

そしてもうひとつ、トラックバイクシーンにおいて欠かせない存在が「MACAFRAMA(マカフラマ)」というクルーです。こちらもサンフランシスコを中心に活動するフィルムクルーで、映像のクオリティやライディングのリアルさなど、2005年当時世界中で高く評価されました。MASHとともに知っておくべきクルーです。

もちろん、ここで紹介する動画は自転車の数ある魅力の中のごく一部。自転車って実際に乗り出すと、スケートボードと同じでいろんなことに気がつきます。路面の荒れ具合、段差、勾配や傾斜、その場所からしか見えない景色、影の伸び縮み、クルマの動きなどなど。これまで気にしていなかった街の細かなことが気になってきます。そういった感性を働かせながら街で、そして道で遊ぶ。それがストリートカルチャーの感覚だと思います。もちろんスタイリッシュであることは大前提。スケートボード、BMXなどに続いて生まれたこのストリートバイシクルカルチャーは、他のどのジャンルよりライフスタイルに密着していて「はじめたら抜け出せない」、そんな魅力がたくさん詰まっています。自転車って呼び方をしちゃえば、その名の通りみんなが乗るチャリンコを想像しちゃうかもしれないけど、このトラックバイクは全然別物。まったく違う乗り物なので、ホントに一度は乗ってみて欲しい。新しい感覚で絶対ハマっちゃいますから!


LOOP Magazine
世界中のストリートから生まれる濃厚なバイシクルカルチャーを凝縮したLOOP Magazine。ライダーが独自に作り上げる自分自身の価値観の提案や、自転車や自転車のあるライフスタイルのカッコよさや奥深さを発信し続けている。日本にとどまらず、世界のリアルアンダーグラウンドシーンから絶大な人気を誇るカルチャーマガジン。
【HP】http://www.loopmagazine.jp/

  

住吉暢彦
LOOP Magazine編集長。ストリートシーンに精通した編集者で、その独自の感性をもとにファッション誌のほか、アウトドア誌やミリタリー誌、クルマ雑誌など数多くの雑誌を世に送り出す。2009年にLOOP Magazineを創刊。以来、高いアンテナ感度と幅広い人脈・交友関係を活かし、国内外を問わずストリートバイシクルシーンの“今”を取り上げ、伝え続けている。アメリカンカルチャーのへの造詣も深い。

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