eSportsを作った男

eSportsを代表するカリスマと言えば、Sean “Day [9]” Plottだろう。
By Red Bull UK

Plottはカリフォルニア出身の元プロゲーマーで、世界中の『StarCraft 2』の大会で解説を務め、また自らのYouTubeチャンネル『Day [9] Daily Show』の総再生回数は5900万を超える。

2012年にシアトルで開催されたRed Bull LANでは、世界最強の『StarCraft 2』のプレイヤー8人が観客を前に熱いバトルを展開したが、Plottはこの大会のホストを務めた。以下に最近まで存在さえしなかったeSportsでいかにキャリアを築くかについてのPlottの持論を彼の言葉で紹介する。

僕の兄(プロゲーマーで韓国eSports解説者Nick “Tasteless” Plott)と僕はゲームの話をしながら子供の頃を過ごした。母親には午後3時までビデオゲームで遊んじゃダメだと言われていたけれど、家の手伝いは午前10時か11時までには終わらせていたから、いつも2人でゲームができるようになるまでの5時間程をゲームの話に費やしていた。

高校時代の僕は凄くおとなしかった。ほとんど話をしなかった。でも兄は話好きで面白かった。だから僕もスタンドアップコメディのネタを丸々憶えようとした。僕のトークのユーモアの大半はそこから来ているんだ。

Sean Plott
Sean Plott

『Day [9] Daily』の初回の再生回数は57回だった。それから2週間ほどで数百人が見るようになった。そうなると今度はあっという間に数千人が見るようになった。そして100回目の放送の時、僕の人生、そして僕にとって『StarCraft』が何を意味するのかを話した。すると『StarCraft』だけではなく、ひとりの人間の人生が語られているということで、多くの人に見てもらえてブレイクした。多くの人に共感してもらえたんだ。今でもあの回が一番の再生回数を誇っているよ。

『StarCraft 2』が発売された時、僕たちはローンチパーティーをライブで開催しようと思ったんだ。どうやったらいいのか全く知識はなかったけれど、大成功に終わった。だから、終わったあとで、「まだまだ初心者だし、今回の準備で死ぬかと思ったけれど、この先はイベントプランナーとして活動できるんじゃないか?」と思いついたんだ。

僕のゴールは、eSportsの楽しさを世界中に広げることだ。その一環として企業が楽しめるリーグとしてAfter Hours Gaming Leagueを立ち上げたけれど、こうすることで一般の人たちにもゲームで競い合う面白さを知ってもらえる。このリーグはAmazon、Microsoft、Google、Zynga、Twitter、Dropbox、YepのようなIT系のトップ企業が参加するリーグで、ただゲームの楽しさを知ってもらうというだけのものだ。

この業界にはきちんとした構造が無いし、簡単に良い職に就けるわけでもない。たとえば、アメフトの道に進みたければ、学校にはそういうコースが用意されているけれど、そういうものはこの業界にはない。だから自分が起業してみないと分からないんだ。どうやってこの業界が動いているのか、自分なりに再定義していかなければならない。

Mike Lamond and Sean Plott
Mike Lamond and Sean Plott

僕は番組の時もプライベートの時も同じだ。無理矢理盛り上げようとして話しているわけじゃない。ただみんなに向けて話しているだけだ。僕はポジティブで快活な人間だけれど、ポジティブな人間が生み出すパワーを信じているんだ。それに仕事もかなりのハードワークをこなしているよ。『StarCraft』は常にプレイしているし、各放送の準備には2、3時間を費やす。つまり今放送されている回は、何百時間にも及ぶ準備と数々の放送の上に成り立っているってことだ。

今は色々な場所で僕の顔が知られている。たとえば母親に会いに実家へ戻った時、母親を連れて外に出ると、カフェや街中、映画館と行く先々で「Day[9]ですよね?」と訊ねられるよ。母親に自分がちゃんとやっているってことを証明できたからクールだったけれどね。

この業界でやっていくには、自分で起業することだよ。どうやって価値を生みだし、お金を生み出すか。たとえば、トーナメントを企画して、資金のスポンサーを募ったら、キャスティングを行えるし、自分の名前を売り出すことができる。こういう風に考えるのが良いだろうね。僕はゲームコミュニティに愛される価値を生みだせた。それが一番の喜びだよ。

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