『ウイイレ2017』:7つの特徴

近年素晴らしい内容を誇ってきた『ウイイレ』シリーズが、『ウイイレ2017』で更なる進化を遂げた。
これまで以上にスムースになった『ウイイレ2017』 © Konami
By John Robertson

 過去数年に渡り、Konamiの『ウイイングイレブン』(以下、『ウイイレ』)シリーズはサッカーゲームというジャンルを再定義するための大きな変化を加えながら、世界各国のサッカーファンの「ナンバーワンゲーム」になろうとしている。

それらの改良は近年の『ウイイレ』シリーズの右肩上がりの成長に繋がってきたが、先日リリースされた『ウイイレ2017』は、彼らのこれまでのすべての努力がひとつにまとまったスペシャルなゲームになっているように感じられる。

過去数年間でパス、シュート、AIなどに加えられてきた暫定的な改良の手応えが、『ウイイレ2017』で更なる改良に挑む勇気を開発チームに与えたようだ。結果として、『ウイイレ2017』はこれまでよりも多様性とインパクトが感じられる作品に仕上がっている。2016年は『Assetto Corsa』や『STEEP』など、スポーツゲーム大漁の1年になりそうだが、『ウイイレ2017』もそこに名前を連ねることができるクオリティを十分に備えている1本だ。

というわけで、今回は更に進化した『ウイイレ2017』の主な特徴と魅力を紹介していこう。

 賢くなったAI

繰り返しと読みやすさはすべてのスポーツゲームが乗り越えなければならない大きな課題だ。熱心なファンは毎年新作がリリースされるたびに何千試合もプレイする。そして、プレイ時間が長くなるほど、ゲームが退屈に感じられる可能性が高くなっていく。

『ウイイレ2017』は、自分のゲームプレイを学んで柔軟に対応してくるAIを組み込むことでその問題をクリアしようとしている。こちらが中盤に優秀なパサーを置いて攻撃を仕掛ける戦術を重用すれば、AIはそれを学び、高い位置からプレスをかけて中盤のプレイヤーへのボール供給を阻むようになる。また、前線にロングボールを放り込む戦術を重用していれば、相手DF陣は深く下がり、FWが裏へ抜け出さないように対応してくる。

『ウイイレ2017』では柔軟なプレイを心掛け、予想不可能な優れたプレイヤーになることが求められる。

より自然なパス

ここ20年ほど、サッカーゲームの主流であり続けたピンボールのような連続パスは『ウイイレ2017』ではなくなっている。その代わり、今作のパスワークはより自然で、賛否両論になる可能性も高いが、より “複雑” になっている。『ウイイレ2017』では、プレイヤーの足元にボールが勝手に向かうような感覚は得られず、正確なパスを出した時だけパスが通るようになっている。

スキルのあるプレイヤーなら、プレッシャーに晒された状況でもミラクルを生み出せるはずだが、スキルが劣るプレイヤーの場合は、狙い通りの場所へボールを運べるようになるには時間とスペースが必要になる。自分のパスを成功させるために必要な細部まで習得できれば、頭の中に思い描くほとんどすべてのパスを出せる自由度の高い『ウイイレ2017』を本格的に楽しめるようになるはずだ。

リアルになったファーストタッチ

お見事と言うしかないが、『ウイイレ2017』では相手の動きやポジションを確認しながら、パスを受けることができる。背中にDFを抱えているFWなら、パスを受けた瞬間を狙われないように、パスが出た瞬間にスッとマークを引きはがす。もちろん、このような動きができるかどうかは選手のスキル次第だ。

この結果、『ウイイレ2017』では、攻撃側はひたすらボールを前に運んだり、サイドを切り裂いたりするのではなく、ボールを一度落ち着かせて我慢強くビルドアップすることが可能だ。また、守備側も対し、体を上手く使ってプレッシャーをかけてくる相手FWをかわしながらボールを回す楽しさが得られる。

 

ファーストタッチが向上 © Konami

 インポートできるオフィシャルキット

マンチェスター・シティの代わりにマン・ブルー、チェルシーの代わりにロンドンFCを選択しなければならないのは、『ウイイレ』シリーズの美しいゲームプレイの評価を無駄に下げてしまっている。残念なデザインの非公式ユニフォームとエンブレムの影響は特に大きい。しかし、『ウイイレ2017』のエディットオプションは非常に奥が深い。そして何よりも嬉しいのは、全部自分でエディットする必要がないということだ。今作ではキット作成が得意なファンがアップロードしたファイルを自分のPS4にダウンロードできるようになっている。ファンがアップロードしたファイルをUSBスティックにセーブして、それをPS4にインポートするだけで、本物のユニフォームやエンブレム、チーム名など、このゲームに信頼性を与えるために必要なすべてが簡単に手に入る。

 頼りになるGK

守備時の判断ミスは誰でもしてしまうものだが、その時に頼りになるGKが後ろに控えてくれているのは嬉しいものだ。特に、最高のスキルを誇るマヌエル・ノイアー、ダビド・デ・ヘア、ヤン・オブラクのようなGKが自分のチームにいる場合は、どんな意外なシュートでも防いでくれると安心するはずだ。

『ウイイレ2017』では遂にそのような安心が得られるようになった。ダイブは精度が高くなり、タイミングも向上。コーナー時や飛び出しの判断も更に良くなっている。また、パスの精度も高く、素早いカウンターが仕掛けられる。もちろん、ルイス・スアレスやネイマールのようなFWとの1on1ではトップGKでも苦労するが、アンディ・キャロルレベルのFWとの1on1なら止めてくれる。

GKの反応も大きく向上 © Konami

 正確に再現されたチャンピオンズリーグ

『ウイイレ2017』には正式なユニフォームやクラブ名は最初から含まれていないが、正式なチャンピオンズリーグが含まれている。どの試合前もオフィシャルロゴが登場し、オフィシャルアンセムが流れ、整列するプレイヤーたちの表情をカメラが追っていく。

見た目だけかと思う人もいるかも知れないが、あのアイコンとも呼べるロゴとカメラアングルは、自分の試合に高級感とステータスを与えてくれる。しかも、エディットファイルを追加すればすべてのチームがリアルになるので、サッカーオタクなら、全身に鳥肌が立つのを感じるはずだ。

ウイイレ2017』はPS4・Xbox One・PC・PS3・Xbox 360で発売中!

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