歴代名作ゲームシリーズ ベスト10!

ゲーム業界の栄枯盛衰を生き抜き、不動の人気を築き上げてきた名作シリーズの数々を累計出荷本数からピックアップ!
史上最高の累計売上を誇る名作シリーズは? © Rockstar
By Mick Fraser

ゲーマーというのは、ローマが燃えている時も悠然と竪琴を弾いていたローマ教皇ネロのように浮世離れした存在なのかも知れないが、少なくとも2016年は、ゲーム業界にとって素晴らしい豊作の1年だった。『ウィッチャー』や『アンチャーテッド』のシリーズ最終作がリリースされた一方、『Gears of War』や『Deus Ex』などの伝説的なシリーズが復活し、そして『ディビジョン』などの期待の新作も生まれるなど、非常に充実した1年だったのだ。

続編が続編を生み、さらにはリマスターやスピンオフ作品なども生み出す名作シリーズは、 “キング” としての存在感がますます強まっている。よって、新規参入するデベロッパーは、巨人のごとく立ちはだかる名作シリーズに対抗できる作品を生み出すためにかなりの努力が必要とされている。

そこで気になるのは、どのゲームシリーズが最も長く続いているかではなく、どのシリーズが最も大きな成功を収めているのか、つまり、最も多い出荷本数を記録しているのかという点だ。というわけで、今回は、累計出荷本数を基準にして人気ゲームシリーズのベスト10を選出することにした。

(編注:発売日は海外のリリース日に準じています)

 

10.『Minecraft』シリーズ

開発元:Mojang
第1作リリース日:2011年11月18日
累計出荷本数:1億600万本

ブロックを集めて配置するシンプルさがヒットの秘訣 © Mojang

2011年11月の正式版1.0.0のリリースからまだ5年足らずの時間しか経っていないが、もはや『Minecraft』以前の時代のキッズがどんなゲームで遊んでいたのか思い出せない。おそらく、2011年以前のキッズは外で自転車に乗るか、『Minecraft』に近い複雑なゲームで遊んでいたのだろう。とはいうものの、Mojangが開発した立方体のブロックを配置・破壊する「クラフティング」が1億本を超えるヒットになることを2011年の発売当時に予想できた人は少ないはずだ。Mojangが発表した最新のデータによると、『Minecraft』シリーズは全プラットフォームでの累計出荷本数が1億600万本を超えている。これはゲームデザイナーNotchが産み落とした当作品がまだ歴史が浅いことを考慮すると実に印象的な数字だ。定期的なアップデートや、TellTaleが開発した『Minecraft : Story Mode』などのスピンオフ作品群も含め、このシリーズは今後さらなる発展を遂げていくだろう。

 

 9.『ソニック・ザ・ヘッジホッグ』シリーズ

開発元:SEGA
第1作リリース日:1991年6月23日
累計出荷本数:1億1200万本

ソニックなら飛行艇よりも速く走れるはずだが…? © Sega

任天堂が築き上げたファミリーコンピュータ&スーパーファミリーコンピュータ帝国に当時対抗しうる唯一の存在だったSEGAのメガドライブ/Genesis(米国およびカナダでの名称)。そのSEGAが販売不振によりハードウェアの開発から撤退してから長い月日が経過したが、彼らは今も青いハリネズミをフィーチャーしたタイトルを定期的にリリースしており、最近は複数の任天堂のプラットフォーム上でかつての仇敵だったスーパーマリオとの夢の共演も何度か果たしている。SEGAと任天堂がライバル関係にあった時代を知る者にとっては、全く予想もできなかったことだ! ソニックをメインキャラクターに据えたヒット作品は近年長らく登場していないが、このすばしっこいハリネズミを主人公にしたシリーズはこれまで累計1億1,000万を超える出荷本数を記録している。

8.『ファイナルファンタジー』シリーズ

開発元:スクウェア(現スクウェア・エニックス)
第1作リリース日:1987年12月18日
累計出荷本数:1億1500万本

ヘアワックスよりもコーヒーを選んだノクティス王子 © Square-Enix

『ファイナルファンタジー』シリーズの進化の変遷はスペクタクルそのものだ。8ビット機での見下ろし型RPGから、2016年最大のサプライズのひとつだった最新作までの約30年の歴史を誇る、スクウェアのSFファンタジーシリーズは多くのゲームファンのコレクションの中核をなしている。特定の年代のゲーマーにとっては、1997年リリースの『ファイナルファンタジーVII』が史上最高のRPGとして心に刻まれ続けるはずだが、全15本のナンバリングタイトルと無数のスピンオフ作品もそれぞれ固定ファンを獲得している。そう、賛否両論を巻き起こした『ファイナルファンタジーXIII』でさえも。

7.『ニード・フォー・スピード』シリーズ

開発元:EA Canada/Black Box/Criterion/Ghost Games
第1作リリース日:1994年8月31日
累計出荷本数:1億5000万本

ND 4 SPD:最高にクールなナンバープレート! © EA

2014年にアーロン・ポール(米国の人気ドラマシリーズ『ブレイキング・バッド』でブレイクした俳優)を主演に据えて大コケした映画版を含め、EAが誇るこのレースゲームシリーズに何かと批判されるべき部分も多いのは確かだ。1994年に3DO(!)からスタートしたこのシリーズは、長い歴史の中で数多くのデベロッパーを渡り歩いており、その過程で興味深い珍作がいくつか生まれている。『ニード・フォー・スピード ザ・ラン』(2011年)を覚えていない人はモグリだろう。しかし、このシリーズからいくつかのハイクオリティな作品が生まれているのも確かで、たとえば、Criterionが同社のヒット作『バーンアウト』シリーズ風の味付けを施して制作した『ホット・パースート』、『モスト・ウォンテッド』『ライバルズ』などはシリーズ屈指の出来と言っても良いだろう。それぞれ好みと意見はあるはずだが、1億5000万本というシリーズ累計セールス数はEAの方針が間違っていないことを示している。

6.『ザ・シムズ』シリーズ

開発元:Maxis
第1作リリース日:2000年2月4日(日本国内は2004年の第2作『ザ・シムズ2』から)
累計出荷本数:1億7500万本

都市生活を完全シミュレート化した『ザ・シム』 © EA

全ての住民はもちろん、ナイトクラブやレストラン、市民の憩いの行楽スポットや恋人たちのデートスポットなども備えたひとつの「街」を作り上げて成長させていく過程を体験させてくれるゲームは数少ないが、それを可能にしてくれるのが『ザ・シムズ』シリーズだ。Maxis Gamesが開発したこの中毒的な秀作ライフシミュレーターは、各住民のキャラクターを設定できるだけではなく、それぞれの暮らしや外見、仕事などあらゆる側面をコントロールできる。また、飽きてしまった場合は、住民たちの周りに壁を作って、飢餓状態に陥らせることもできる(筆者は試したことはないが、ある友人は実行した)。近年はかつて確立されたゲームシステムから逸脱してしまっている面も見受けられ、やや人気に衰えが見られるが、『ザ・シムズ』シリーズは2000年の第1作リリース以来累計1億7500万本を出荷している。

5.『グランド・セフト・オート』シリーズ

開発元:Rockstar North
第1作リリース日:1997年10月
累計出荷本数:2億4000万本

クライムアドベンチャーという前代未聞の世界観を確立 © Rockstar

Rockstar Northの親会社Take Two Interactiveの発表によると、クライムアクションアドベンチャーゲームの金字塔『グランド・セフト・オート』シリーズは1997年の第1作からこれまでに累計2億2000万~2億4000万本を売り上げている。その過激な暴力表現のために年齢制限が厳しく設けられており、いくつかの国では販売自体が禁止されているのにも関わらず、『GTA』は現在も絶大な人気を誇っており、最新作『グランド・セフト・オートV』はPS3時代最高のゲームの1本と評価され、発売された2013年にはゲーム・オブ・ジ・イヤーの栄誉を総なめにした。

4.『コール オブ デューティ』シリーズ

開発元:Infinity Ward
第1作リリース日:2003年10月29日
累計出荷本数:2億5000万本

撃って撃って撃ちまくれ! © CallofDuty.com

この名作FPSを除外することはできない。特にオリジナルシリーズを手掛けていたInfinity Wardの事実上の解散(その後の再編は歓迎されたが)以降は、様々な異論や反論が生まれたが、『コール オブ デューティ』は依然として最新作がアナウンスされるたびに多くの予約数を集める人気シリーズであり続けている。このシリーズの人気が落ち目になったことは一度や二度ではなく、近年はただ成り行きを見守ることしかできない状況だが、『コール オブ デューティ』が最もリアルで中毒性の高い戦争描写を誇るゲームという評価を欲しいままにしていた時代が確かに存在した。やがて、彼らはゾンビや宇宙空間などの要素を追加し始めるのだが、いずれにせよ過去の話だ。このシリーズの迷走ぶりをどう捉えるかは別として、累計出荷本数2億5000万本は嘘ではない(2016年初頭のPolygon.comの発表)。また、濃密で高難易度のオンラインモードは今も世界中に膨大な数のファンを抱えている。

3.『ポケットモンスター』シリーズ

開発元:株式会社ポケモン
第1作リリース日:1996年2月27日
累計出荷本数:2億8000万本

これだけのポケモンが集合したら一体何が起こる!? © The Pokemon Company

小さなモンスターを捕まえてトレーニングして育てるゲームが、これほど多くの人のハートを掴む中毒的なものになるとは、一体誰が予想しただろうか? 2016年11月に株式会社ポケモンが発表したデータを見ると、『ポケットモンスター』シリーズは、様々なアニメシリーズやコミック、カードゲーム、そして数え切れないほど数多くのゲームは正真正銘のマルチメディア帝国を形成していることが理解できる。できる限り数多くのポケモンを集め、友人やライバルと戦わせるだけのシンプルな内容がこれほどまでに巨大な存在となったのだ。毎年のように各種メディアで展開される膨大なリリース数を考慮すれば、『ポケットモンスター』シリーズが過去20年間に2億8000万本も売り上げている事実はさほど驚きではない。

2.『テトリス』シリーズ

開発元:The Tetris Company
第1作リリース日:1984年6月
累計出荷本数:4億9500万本

ただブロックを積み上げるだけのゲームが大人気を博すとは © Tetris.com

『テトリス』といえば、父親世代さえも夢中にさせた数少ないゲームのひとつだ。夜中トイレに行きたくなってベッドを抜け出し、スリッパを履いて恐る恐る階段を降りると、父親がまだ起きていてダイニングテーブルに座って自分のゲームボーイを握りしめながら『テトリス』に興じていたという子供時代の記憶を持っているのは我々だけではないはずだ。ロシア人の天才コンピューター技術者アレクセイ・パジトノフの手によって生み出された『テトリス』は、当初は対戦相手をうまく出し抜き裏をかくことに主眼が置かれたゲームになっていたが、デベロッパーのヘンク・ロジャースの手によって西側諸国に紹介されてからは、不動のクラシックパズルゲームとしての地位を築き、発明から33年経った今も世界中で親しまれている。ロジャースがVenturebeatに語ったところによると、そのセールス実績も素晴らしく、初代ソフトからロジャー自身が手がけた最新のダウンロード版に至るまで、累計4億9500万本という凄まじい本数を売り上げている。

1.『マリオ』シリーズ

開発元:任天堂
第1作リリース日:1981年7月9日
累計出荷本数:5億2850万本

マリオの世界には常に夢と楽しさが満載 © Nintendo

あらゆるプラットフォームで大ヒットを記録してきた任天堂によるメガヒットタイトルが史上最多本数を売り上げたシリーズだという事実にサプライズはない。マリオと弟のルイージ、そして多種多様で魅力的なキャラクターたちが織りなす楽しさに満ちた世界は過去35年間に渡り数え切れないほど数多くの任天堂製ゲームを彩ってきた。我々もここであえてその本数を数えることはしない。1981年に記念すべき最初の1本がリリースされてから、このシリーズは累計5億本以上を売り上げており、その数字を口にするだけで圧倒されてしまう。ピーチ姫はいつも通り他の城にいるかも知れないが、マリオはあらゆるゲームの主人公の中で絶対王として君臨している。2017年上半期にリリースが予定されている任天堂の次世代機Switchでもマリオはきっと活躍してくれるはずだ。

 

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