インディーデベロッパーが選ぶ2017年注目のインディータイトル

誰よりもインディータイトルに詳しい人たちに2017年リリース予定の注目作をピックアップしてもらった!
By Andrew Shouldice

2017年も素晴らしいインディーゲームが数多くリリースされる予定なので、どのゲームをプレイすべきか迷っている人も多いだろう。そこで今回は誰よりも頼りになる人たちにアドバイスを求めることにした。そう、インディーデベロッパーの皆さんだ!

今回の記事では、『One Night Stand』のクリエイターLucy Blundell、デベロッパーCrows Crows CrowsのディレクターWilliam Pugh、英国アカデミー賞を受賞したゲームデザイナーDan Pearce、そしてFrontier DevelopmentのHayden Scott-Baronの4人に注目のインディータイトルを紹介してもらった。

『Cuphead』 © Studio MDHR

Lucy Blundellが選ぶ注目のインディータイトル

Lucy Blundell:ヴィジュアルノベル『One Night Stand』のクリエイター。『One Night Stand』は現在Steamで発売中。

Twitter:@gamesbykinmoku
ウェブサイト:gamesbykinmoku.net

『Wattam』

(PS4:リリース日未定)

 

解説:『塊魂』シリーズで知られる高橋慶太が手がける最新作『Wattam』は説明するのが難しいので、説明はクリエイターチームに委ねることにしよう。開発を手がけるFunomenaのウェブサイトでは、このゲームは「爆発が楽しめる楽しい探索ゲーム」と紹介されている。上のトレーラーで確認できるグリーンキューブが主人公の “市長” で、彼は奇妙な世界の中で様々なキャラクターたちと手を繋いで “爆発” する。

選出理由:「わたしは『塊魂』シリーズの大ファンなので、高橋慶太が手がけるこの最新作をとても楽しみにしているんです。キュートで奇妙でユーモラスなゲームが好きなんですよ!」(Lucy Blundell)

『Finding Paradise』

(PC:2017年夏リリース予定)

解説:Ken Gaoが手がけるアドベンチャーRPGの続編は、前作『To The Moon』に登場した2人の医師が、『To The Moon』に続いてリリースされたショートゲーム『A Bird Story』の主人公だったColinの遺志を継ぐための冒険に出るという内容になっている。

選出理由:「『Finding Paradise』は、わたしが最近ハマった美しいゲーム『To The Moon』の続編です。どんな内容に仕上がるのかとても楽しみです」(Lucy Blundell)

『Cuphead』

(Xbox One・PC:2017年リリース予定)

解説:『Cuphead』は1930年代のディズニーとFleischer Studios(『ポパイ』、『ベティブープ』など)のアニメ作品に影響を受けたオールドスクールなラン&ガンアクションゲームだ。主人公のCupheadのデザインは、1936年の日本の戦前アニメ『オモチャ箱シリーズ 第3話 絵本1936年』に登場する戦車に変形するティーカップ頭のキャラクターに影響を受けている。

選出理由:「1930年代の『ポパイ』的なグラフィックスがとてもユニークで、大好きなんです」(Lucy Blundell)


William Pughが選ぶ注目のインディータイトル

William Pugh:『The Stanley Parable』や『Dr Langeskov』などのエクスペリメンタルゲームに関わった実績を持ち、最近もJustin Roilandと組んでVRタイトル『Accounting with Rich & Morty』をリリースしたゲームデザイナー。デベロッパーCrows Crows Crowsを経営。

Twitter:@HonestWilliam
ウェブサイト:crowscrowscrows.com

『Night In The Woods』

(PS4・PC:2017年2月21日リリース予定)

解説:Infinite Fallが手がけるキュートな2Dアドベンチャーゲーム『Night In the Woods』はダークな謎を知ってしまった超能力を持つネコ、Mae The Catが主人公に据えられている。プレイヤーはMae The Catを操作し、Possum Springsと呼ばれる鉱山都市を探索し、仲間を増やしていく。

選出理由:「このゲームはみんなが待ち焦がれているゲームだと思う。随分長いこと待たされてきた。ちなみに、このデベロッパーは僕のことをTwitterでフォローバックしてくれていない(笑)。それはさておき、このゲームは僕の大好きなゲーム『ペーパーマリオRPG』から大きな影響を受けている。この偉大なゲームの特徴に大人向けの動物を加えたこの作品をプレイすれば、誰もが手に手を取り合って、感動の涙を流し、愛の素晴らしさを再確認することになると思うね」(William Pugh)

『GIBHARD』

(PC:リリース日未定)

 

『GIBHARD』 © Bram Eulaers

解説:Bram Eulaersが手がけるこのオールドスクールなラン&ガンFPSはオリジナルの『DOOM』を彷彿とさせるが、ステージはすべてプロシージャル生成されるため、プレイするたびに内容が変わる。

選出理由:「これだよ、これ! プロシージャル生成版『DOOM』だよ! しばらく開発が続いているんだけど、僕はかなり楽しみにしているんだ。このゲームを開発しているBram Eulaersは『Spelunky』を開発したDerek Yuのような存在になるはずさ。しっかりと時間をかけて開発して欲しいね。スペシャルな作品になるポテンシャルが感じられるからさ」(William Pugh)

Dan Pearceが選ぶ注目のインディータイトル

Dan Pearce:Four Circle Interactiveに所属する英国アカデミー賞受賞経験を持つゲームデザイナー。高難度のサイドスクロールアクション『10 Second Ninja』の開発で知られる。

Twitter:@GameDesignDan
ウェブサイト:10second.ninja

『Tacoma』

(Xbox One・PC:2017年前半リリース予定)

解説:Fullbrightが手がけたナラティブアドベンチャーゲーム『Gone Home』はオレゴン州ポートランドが舞台だった。この『Tacoma』も元々はオレゴン州に隣接するワシントン州が舞台になる予定だったが、その後、舞台は廃棄された宇宙ステーションに変更された。プレイヤーはその宇宙ステーションに勤務していたスタッフが残したARアバターを確認しながら、何が起きたのかを探っていく。

選出理由:「2013年にFullbrightがリリースした『Gone Home』は僕自身と重なる部分が凄く大きかったゲームで、今でも大好きな1本だ。最近のFullbrightは当時よりも大きく成長していて、僕が尊敬するゲームデザイナーのひとり、Nina Freemanを迎え入れている。『Tacoma』についてはタイトル以外ほとんど情報がないけれど、宇宙が舞台になること、そしてNina Freemanが開発に携わっていることは確かだから、それだけで興奮しているよ」(Dan Pearce)

『Scorn』

(PC:2017年リリース予定)

『Scorn』 © Ebb Software

解説:『Scorn』は奇妙で不気味なクリーチャーが生息する悪夢のような世界を舞台にした雰囲気重視のホラーゲームで、プレイヤーはそれぞれ独自のストーリーやパズル、キャラクターを備えた複数のエリアを探索していく。新しいエリアに進めば、新しい武器とスキルが獲得できる。パート1が2017年内にPCでリリース予定。

選出理由:「『Scorn』は恐怖で人を動けなくするような奇妙で不気味なホラーゲームだ。2パートに分かれているファーストパーソン視点のホラーゲームで、プレイヤーは肉と骨、金属で構成されている恐ろしい世界を探索することになる。胸が悪くなるような気味悪さだから、息が詰まるかと思ったよ。爪の内側の皮膚のようなグロテスクな世界なんだけど、病的な好奇心からトレーラーを見ずにはいられなかった」(Dan Pearce)

Hayden Scott-Baronが選ぶ注目のインディータイトル

Hayden Scott-Baron:数々のゲームにデベロッパー/アーティストとして関わってきた経歴を持つScott-Baronは、現在は『Rollercoaster Tycoon』や『Planet Coaster』で知られるFrontier Developmentsに籍を置いている。

Twitter:@Docky

『Cosmic Express』

(iOS・Android・PC:リリース日未定)

解説:Train Jam 2015(電車内で行われたゲームジャム)で考案されたアイディアを元に開発された『Cosmic Express』はスペースコロニーに路線図を引くパズルゲームだ。『A Good Snowman Is Hard To Build』を開発したコンビが手がけている。

選出理由:「『Cosmic Express』はKlondikeのアーティストTyuとパズルゲームマスターAlan Hazeldenが再びコンビを組んだ1本だ。彼らが手がけたiOS版の『A Good Snowman Is Hard To Build』はここ数年で僕がプレイしたパズルゲームの中のお気に入りの1本だったし、この『Cosmic Express』もシンプルなルックスからは想像できない複雑なパズルゲームだよ」(Hayden Scott-Baron)

『Secret Legend』

(PC:リリース日未定)

解説:『Secret Legend』は、小ギツネが広大な世界を旅するアイソメトリックビューのアクションアドベンチャーゲームだ。『ゼルダの伝説』シリーズに影響を受けたデザイナーAndrew Shouldiceが手がけるこのゲームで、プレイヤーは剣でモンスターと戦ったり、アイテムを見つけたり、謎を解いたりしながら田園風景を進んでいくことになる。

選出理由:「僕は『Secret Legend』がどんなゲームになるのか本当に楽しみなんだ。2015年に少しだけプレイする機会を得たけれど、当時からすでに魅力に溢れていたよ。美しくてかわいい世界観の構築と謎解きにフォーカスしながら様々な要素を加えて開発を続けている彼を尊敬しているんだ」(Hayden Scott-Baron)

『Impossible Bottles』

(ゲームアプリ:リリース日未定)

 

 

 

 

 

 

解説:『Impossible Bottles』のオフィシャルサイト上には映像もスクリーンショットも用意されていないが、上のようなどこかカワイイGIFをチェックすることができる。デベロッパー側は、このゲームには自ら発明した機械群を修理する旅に出た天才科学者を追っていくストーリーが用意されていると説明しており、プレイヤーは無限のエナジーを世界に提供したいと考えているその科学者として、パズルや謎を解きながら旅を続けていく。

選出理由:「僕は美しくまとめられたグラフィックスのモバイルゲームに目がないんだ。デザインとインターフェイスが見事に融合しているゲームにね。そういう意味で『Impossible Bottles』は凄く魅力的に思える。どういうゲームになるのかは分からないけれど、メニューや設定画面に邪魔されるゲームにはならないはずだから、最近のモバイルゲーム市場にフレッシュな風を届けてくれるんじゃないかな」(Hayden Scott-Baron)

 

read more about
Next Story