レトロゲームから最新作まで ゲーム音楽は配信で買う時代に!

ほとんどの音楽が配信で買えるようになった昨今、ゲーム音楽も例外ではない。じつは意外とレトロゲームが豊富だったり!?
By Munetatsu Matsui

いきなりだが「音楽とは」と聞かれて、君は何と答えるだろうか。筆者にとっては"ゲーム音楽"こそが"音楽"だったりする。小学生のころはレコードを買えるほどお小遣いもなかったのでとくに嗜むこともなく、中高生ではゲームセンターやパソコンゲームをひたすら遊びまくる日々だったので、自分にとっていちばん身近な音楽が"ゲーム音楽"になってしまったのは必然のことだった。

1984年、筆者が高校生のとき、細野晴臣プロデュースで『ビデオ・ゲーム・ミュージック』というアルバムが発売された。ナムコ(現・バンダイナムコエンターテインメント)のアーケードゲームの音楽を収録したもので、いまでこそ当たり前だが「ゲーム音楽がレコードになるなんて!」とそれはそれは衝撃的なものだった。これがキッカケでゲーム音楽のサントラがどんどん発売されるようになり、G.M.Oレコードやサイトロンといったレーベルのゲーム音楽のサントラを買いまくった。サントラが発売されないゲームは実機から録音し、自分だけのアルバムを作ったりもした。BGMモードがあるゲームはいいけど、そうじゃないゲームは、効果音(SE)などが入ってしまったりといろいろ大変だったなぁ。それはそれで味わい深いものなのだけど(遠い目)。

最初に買った『ビデオ・ゲーム・ミュージック』のメディアはアナログレコードだったが、これが次第にCDへと移行。通勤など移動時に聞くためのプレイヤーもWALKMANに代表されるカセットテーププレイヤーからMDプレイヤー、そしてMP3プレイヤーへと移行していった。

現在、筆者のゲーム音楽購入スタイルは、配信が中心になった。レコードがCDになったときも「ジャケットがこんなに小さいんじゃコレクションとして寂しいなあ」と思ったものだが、ついに姿かたちがなくなってしまい、それが当たり前になってしまった。

もちろんいまでもCDでリリースされるゲーム音楽も多数あるが、多くのゲーム音楽は各社配信サービスで展開されている。古い物から最新のものまで、驚くほど多数揃っているのだ。

というわけで今回は、iTunes Storeでその中を覗いてみよう。ひとまず「メーカー別に探してみる」ということでまとめてみた。

例えばナムコ。「NAMCO SOUNDS」で検索すると……出てくる出てくる。アルバム数は90近い。『リッジレーサー』シリーズや『鉄拳』シリーズといった定番から、『ボスコニアン』、『ディグダグ』、『ラリーX』といったレトロゲームもしっかりサポート。個人的なオススメは『ドラゴンスピリット』と『ドラゴンセイバー』だ。ホントかっこいい。

KONAMIは社名そのままの「Konami」で検索するのが手っ取り早い。レトロゲームを収録した『コナミミュージック名曲コレクション』から『メタルギアソリッド』シリーズはもちろん、『pop'n music』、『jubeat』といった音楽ゲームまでいろいろ配信されているのがわかる。KONAMIは名曲が多いからどれか1つとか本当に悩むのだが、あえてひとつオススメアルバムを挙げるならば『スナッチャー ジョイント・ディスク MSX版』だ。KONAMIが開発した波形メモリ音源SCCによる独特な音色が気持ちよくていつまでも聴いてられるんだよね……。

セガもストレートに「SEGA」で検索。『ソニック』シリーズ、『龍が如く』シリーズ、『バーチャファイター』など人気作が並びつつも、『スペースハリアー』、『アウトラン』、『ファンタジーゾーン』といった往年の名作たちもしっかりフォロー。ここで注目の1枚は『ポロリ青春名曲アルバム 〜ニュールーマニアポロリ青春オリジナルサウンドトラック』だ。このアルバムに収録されているハロハロナリナンス音頭はカラオケにも入っているので、セガファンとともに歌って踊りたい1曲である。

タイトーはメーカー名ではなくサウンドチーム名の「ZUNTATA」で検索しよう。『ダライアス』シリーズを中心に『ナイトストライカー』や『ニンジャウォーリアーズ』といった名作アーケードタイトルが多いが、『Groove Coaster』などアプリタイトルもある。オススメは『ダライアス外伝 オリジナルサウンドトラック』です、なんていうのはベタなのだが、ベタすなわち最高ということなので持ってない方はこれを機にぜひ。

パソコンゲームメーカーのものもチェックしてみたい。日本ファルコムの場合、検索ワードを「ファルコム」もしくは「JDK」とするといい。同社のアーティスト名は「ファルコム・サウンド・チーム・JDK」なので、このあたり単語で検索するのが確実なのだ。名曲すぎる『イース』シリーズ、『英雄伝説』シリーズ、『ソーサリアン』など、これまで発売されたアルバムのほとんどが配信されている。こちらも鉄板で恐縮だが『ミュージックフロム イースII』を持ってないとかないよね? ゲーム音楽ファンならば必須アルバムだし!

スクウェア・エニックスは「SQUARE ENIX」とメーカー名でもいいが、ものによっては作曲者で探したほうがいい場合もある。「植松伸夫」、「伊藤賢治」、「すぎやまこういち」など、同社タイトルに多く関わるコンポーザーの名前を入力すれば……おおお、こんなに! といった感じだ。これも本当に膨大にあるのだが、スクウェア・エニックス系ということで強引にひとくくりにさせていただくことが許されるのであれば、そこから1枚を選ぶとなるとものすごく気を引き締めねばと思いつつ……個人的な好みでセレクトしたアルバムは光田康典氏による『クロノ・クロス オリジナル・ラウンドトラック』だ。1曲目からシビれまくり。

……とまあ、紹介していくとキリがない。コンポーザーなら古代裕三氏のものはぜひともチェックしてもらいたいし、本当にたくさんのゲームサントラが配信されているのだが、いちばん手っ取り早く探す方法は直接ゲーム名を入力することである。ただし、ここで注意すべき点がひとつ。とくに海外ゲームの場合に多いのだが、正式名称がカタカナではなくアルファベットでないと出てこないケースがある。例えば『アンチャーテッド』では検索しても出てこないが、『uncharted』ならシリーズのサントラがちゃんと出てくる。

そんな検索テクニックも覚えたところで、君の大好きなゲームのサントラを早速ゲットしてみよう。

 

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