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『スマブラDX』プレイヤー長者番付 2017!

リリースから15年以上が経過した『スマブラDX』。その長い歴史の中で誰が一番稼いだのだろうか?
Written by Mike Stubbsy
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『スマブラDX』長者番付発表!

『スマブラDX』長者番付発表!

© Nintendo

トーナメントシーンが生まれてから10年以上が経過し、最古のeSportsタイトルのひとつに数えられている『 スマブラDX』では、その長い歴史の中で、数多くのプレイヤーが生まれては消えていった。そのような栄枯盛衰を繰り返してきたこのシーンだが(そして、数年前にこのシーンを去ったプレイヤーにとっては残念な話だが)、実は、ここ数年で賞金総額と観客数が急速に増えている。今では年収1000万円以上を超えるプレイヤーも出てきており、『スマブラDX』のプロプレイヤーとしてフルタイムで生活することも可能だ。
最近の『スマブラDX』シーンはほぼ毎月のペースで高額賞金が懸かったトーナメントが開催されているため、ランキングは群雄割拠の様相を呈してきているが、それでも “スマブラ五神” を中心とした上位陣は安定している。今のシーンでは、メジャートーナメントを数回制するだけで一気に上位に躍り出ることも可能だが、現時点では以下に紹介する10人が、『スマブラDX』通算獲得賞金トップ10に君臨している(esportsearnings.com調べ)。

10:Justin “Plup” McGrath(31,561.09ドル / 約356万6500円)

Plupはギリギリのランクインとなったが、2016年の彼の活躍を見れば、ランクインは当然の結果と言えるだろう。2016年に大活躍したPlupは、SSBMRankでも6位に入った。
EVO 2016で3位に入り、2,372ドル(約27万円)を獲得した彼は、Smash Summit 2015でも2,469.68ドル(約28万円)を獲得している。その他にもSmash SummitシリーズやDreamHackなどで上位成績を収め、Shine 2016で優勝も果たした結果、これまでに約350万円近くを稼ぎ出した。

9:Kevin “PPMD” Nanney(36,991.00ドル / 約418万円)

PPMDは2016年の大半を怪我で棒に振った。もし彼が怪我をしていなかったら、今回のランキングではもっと上位に入っていただろう。しかし、2016年を外しても約418万円・9位に残ったという今回の結果に、本人は不満を感じていないはずだ。APEX 2014とAPEX 2015を連覇したPPMDは後者で優勝賞金7,228ドル(約81万7000円)を獲得。他のトーナメントでも数々の上位成績を収めた。2017年に入りEvil Geniusesに復帰したPPMDは、復活を期している。スマブラ五神のひとりである彼の活躍に期待したい。

8:Zachary “SFAT” Cordon(40,353.71ドル / 約456万円)

今回ランクインした大半のプレイヤーと同じく、SFATの通算獲得賞金の大半はここ2年間で稼いだものだ。通算獲得賞金の実に87%が2015年と2016年のもので、その中には、シングルスでのEmerald City IIIの優勝、そしてKevin “PewPewU” Toyと組んだダブルスでのThe Big House 6とUGC Smash Openでの優勝が含まれている。2016年に7つのトーナメントのシングルスで高額賞金を獲得した彼は、SSBMRankで7位に入った。

7:Weston “Westballz” Dennis(42,710.55ドル / 約482万3,000円)

2016年はWestballzのベストシーズンではなく、SSBMRankも8位に終わったが、2015年に数多くのトーナメントに参加していた関係で、今回のランキングでは7位に入った。ランクインしている他のプレイヤーと比べるとやや特殊だが、Westballzは2016年にRewiredで1,400ドル(約15万8,000円)、Emerald City 2で1,210ドル(約13万7,000円)を稼いだものの、彼の獲得賞金ベスト10の中に、2016年のトーナメントで獲得した賞金は4つしかランクインしていない。尚、Westballzの過去最高の賞金額は、DreamHack Londonで獲得した優勝賞金5,000ドル(約56万5,000円)だ。
高額の賞金総額を誇るEVO

高額の賞金総額を誇るEVO

© GLHFtv

6:Ken “Ken” Hoang(53,264.10ドル / 約601万9,000円)

奇跡の復活劇を見せない限り、Kenは近々このリストから消えることになるが,
とはいえ、あと数年はトップ10以内に残り続けるだろう。2007年以降、Kenの年間獲得賞金が210ドル(23,700円)を超えたことはないが、『スマブラDX』のトーナメントシーン最初期に大活躍し、MLGで好成績を収めたことから、今でも通算獲得賞金ではこの位置にランクインしている。当時のKenは、23のトーナメントで1,000ドル(13万円)以上を稼ぎ、EVO 2017、MLG Las Vegas 2006、MLG New York 2005ではそれぞれ優勝賞金5,000ドル(56万5000円)を獲得した。

5:William “Leffen” Hjelte(64,081.54ドル / 約724万1,500円)

2017年に完全復活を狙うLeffen

2017年に完全復活を狙うLeffen

© Anders Neuman/Red Bull Content Pool

2016年の大半をビザ問題で棒に振ってしまったWilliam “Leffen” Hjelteだが、それでも同年だけで20,000ドル(約226万円)を稼ぎ出し、SSBMRankでも5位に入った。2016年のLeffenは、DreamHack Summer 2016で優勝して4,700ドル(約53万1000円)、そしてGOML 2016でも優勝して3,078.17ドル(約34万8000円)を稼いだ。
もちろん、2015年の方が稼ぎは多く、『スマブラDX』のプレイだけで、36,000ドル(約406万8000円)を稼ぎ出した。その中には、Super Smash Conの5,734.80ドル(約64万8,000円)、HTC Throwdownの5,544ドル(約64万6500円)、CEOの4,698ドル(約53万1000円)という高額の優勝賞金が含まれている。ビザ問題が無事解決したLeffenは、今後もこのランキングの上位に入り続けるはずだ。

4:Joseph “Mango” Marquez(124,527.11ドル / 約1407万1500円)

ここから上は通算獲得賞金が10万ドルを超えてくる。つまり、MangoがLeffenに賞金総額で抜かれる心配は今のところないということになる。2014年と2015年にそれぞれ20,000ドル(約226万円)を稼いだMangoは、2016年単年で47,361.50ドル(約535万2000円)を稼いだ。尚、2017年も1月だけで3,708ドル(約42万円)を稼いでいる。キャリア最高額の賞金は2016年に開催されたThe Big House 6だったが、この優勝がSSBMRank4位という結果にも大きく作用した。

3:Jason “Mew2King” Zimmerman(140,396.89ドル / 約1,586万5,000円)

Mew2Kingは『スマブラ』シリーズ全体では通算獲得賞金ナンバーワンのプレイヤーだが、『DX』以外もプレイするその器用さゆえに、このゲーム単体での通算獲得賞金は3位に留まっている。面白いことに、Mew2Kingはひとつのトーナメントで5,000ドル(約56万5000円)以上を稼いだことがなく、これまでの最高賞金はSmash Summit初開催時の3位、4,116.13ドル(約46万5000ドル)となっている。
2016年は、SSBMRankこそ4位に沈んだものの、賞金的にはキャリア最高の1年となり、53,852.18ドル(約608万5,500円)を稼いだ。2017年は通算獲得賞金が更に上乗せされるはずだ。

2:Juan “Hungrybox” Debiedma(150,257.96ドル / 約1,698万円)

Hungryboxは大舞台に強いプレイヤーだ。2016年は2つのメジャートーナメントで賞金10,000ドル(約130万円)、つまり、EVO優勝で14,232ドル(約161万円)、Battle of Five God優勝で13,000ドル(約146万9,000円)を稼いだ。また、DreamHack 2015とDreamHack 2016でも合計17,500ドル(約197万7500円)を稼いでいるため、今回のランキングでこの位置にいるのも納得だ。SSBMRankでも2位に入ったHungryboxは、2017年も活躍してくれるだろう。

1:Adam “Armada” Lindgren(200,193.19ドル / 約2,262万2,000円)

通算2,000万円以上を稼いで今回のランキングの首位に立ったのは、現在SSBMRankで世界最強とされるプレイヤー、Adam “Armada” Lindgrenだ。Armadaは2015年と2016年でそれぞれ72,793.44ドル(約822万6000円)と83,003.77ドル(約938万円)を稼いだ。
Armadaはこれまでに5つのメジャートーナメントで10,000ドル(約130万円)以上を獲得している。内訳は、キャリア最高額の15,000ドル(約169万5000円)を獲得したDreamHack Winter 2016と、Smash Summit、EVO 2016、GENESIS 3、DreamHack Londonとなっている(全て優勝)。素晴らしいことに、2017年も既にGENESIS 4でシングルスとダブルスで優勝し、計10,425.00ドル(約117万8000円)を獲得している。2017年は数字を更に伸ばしてくるはずだ。