WRC:2017シーズン全ワークスチーム&ドライバー!

大変革を迎えた2017年のWRCにエントリーする全チーム&ドライバーをチェックしよう!
群雄割拠の2017年WRCを占う © Citroën Racing
By Greg Stuart

2017年、WRCは史上稀にみる大変革を迎える。過去4シーズンに渡りマニュファクチャラーズ&ドライバーズの両選手権タイトルで圧倒的な強さを見せてきたドイツの巨人Volkswagenがファクトリーチームとしての活動を停止。WRCはにわかに群雄割拠の新時代を迎えることになったのだ。また、2017シーズンからはエンジンの最大出力が従来までの約315馬力から約380馬力まで引き上げられることになり、ドライバーの反射神経はさらなる試練にさらされることになる。そして、より大型化したアグレッシブな空力パッケージが採用される他、マシンの最低重量も引き下げられる。2017シーズンは、これまで以上にスペクタクルに満ちた迫力のアクションを楽しめるようになるだろう。

我々が興奮しているのはもちろんだが、きっと他のラリーファンも開幕を待ちきれない気分だろう。大変革を迎える2017年のWRCシーズンを前に、今回は現時点までに確定した各ワークスチームとそのドライバー陣をまとめてみた。また、各チームのマシンの2016シーズンから2017シーズンへの変化を視覚的に分かりやすく伝えるために、各マシンの画像をクリックすれば2017シーズン仕様のマシン画像が現れるようになっているので、比較しながら楽しんでもらいたい。

Citroën

ドライバー:クリス・ミーク/ステファン・ルフェーブレ/クレイグ・ブリーン
マシン:Citroën C3 WRC

イブ・マトン率いる伝統の “ダブル・シェブロン” は2017年にかつての栄光を取り戻せるだろうか? 2012年にセバスチャン・ローブがWRC引退を決断するまでほぼ10年間に渡ってチャンピオンシップを席巻してきたCitroënは、近年新たなエースとしてクリス・ミークを据えてチーム再建を図っており、その切り札として2017シーズンはC3 WRCの名称を復活させる。若手のステファン・ルフェーブレとクレイグ・ブリーンのさらなる活躍にも期待が集まる。フランス出身のルフェーブレはローブやセバスチャン・オジェの次を担うフランス期待の星と目されており、一方のブリーンも2016年のラリー・フィンランドでWRCキャリア初の表彰台を獲得するなど、今後の活躍が楽しみな存在だ。

Hyundai

ドライバー:ティエリー・ヌービル / ヘイデン・パッドン / ダニ・ソルド
マシン:Hyundai i20 Coupe WRC

ドイツにファクトリーを構えるHyundaiのWRC部門にとって、同国のビッグメーカーVolkswagenの2016シーズン限りでのWRC撤退は大きなショックだったはずだ。豊富な資金を持つHyundaiは、ティエリー・ヌービル、ヘイデン・パッドン、ダニ・ソルドといった屈指の若手トリオを擁して次なるWRC王者の座を虎視眈々と狙っている。ニューマシンi20 Coupe WRCの仕上がり次第ではあるが、このマシンに十分な競争力があれば、2017シーズンは所属する3人のドライバーの誰が勝ってもおかしくない。

M-Sport

ドライバー:セバスチャン・オジェ / オット・タナック
マシン:Ford Fiesta WRC

マルコム・ウィルソンによる三顧の礼が実り、セバスチャン・オジェのM-Sport加入という予想外のストーリーが実現した。過去4シーズンに渡り、オジェは潤沢な資金を持つファクトリーチームであらゆる栄冠を手にしてきたが、M-Sportのよりリラックスしたプライベーター的なチーム環境は彼に大きな変化をもたらすだろう。しかし、2011年にCitroënを放出されたにも関わらず、その後のキャリアを見事に立て直した実績があるオジェは、その再現を目指しているはずだ。オジェの新たなチームメイトとなるのは、2016年に急成長を遂げてファンから年間ベストドライバーに推す声も高かったオット・タナック。2017シーズンにミスのないラリーを続けることができれば、注目すべき存在になるはずだ。

Toyota

ドライバー:ヤリ=マティ・ラトバラ / ユホ・ハンニネン / エサペッカ・ラッピ
マシン:Toyota Yaris WRC

1999年以来となるWRC復帰を果たす日出ずる国の巨人Toyota。1999年は奇しくもToyotaのWRCプログラムを統括する新チームマネージャー、トミ・マキネンがキャリア最後となるWRCドライバーズタイトルを獲得した年だった。かつてユハ・カンクネンやカルロス・サインツらを擁しWRCで数々の実績を残してきたビッグ・マニュファクチャラーの復帰に、ラリーファンの注目が集まっている。表向きのコメントでは「復帰2年目の2018シーズンでのタイトル獲得を目指している」としているToyotaだが、WRCでの優勝を経験しているヤリ=マティ・ラトバラをVolkswagenから獲得しているあたりからは、秘められた本気が窺える。ラトバラをサポートするのは、2016年のWRC2チャンピオン、エサペッカ・ラッピ(第6戦ポルトガルから参戦予定)と、2010年のIRCチャンピオン、ユホ・ハンニネンの2人。他チームに劣らず、Toyotaの2人の若手ドライバー陣も注目の存在になりそうだ。

最高にホットな2017年WRCマシンは?

2017年WRCカレンダー:

開幕戦 ラリー・モンテカルロ(1月20-22日)
第2戦 ラリー・スウェーデン(2月10-12日)
第3戦 ラリー・メキシコ(3月10-12日)
第4戦 ツール・ド・コルス(4月7-9日)
第5戦 ラリー・アルゼンチン(4月28-30日)
第6戦 ラリー・ポルトガル(5月19-21日)
第7戦 ラリー・イタリア(6月9-11日)
第8戦 ラリー・ポーランド(6月30日-7月2日)
第9戦 ラリー・フィンランド(7月28日-30日)
第10戦 ラリー・ドイチュラント(8月18-20日)
第11戦 ラリー・スペイン(10月6-8日)
第12戦 ウェールズ・ラリー・GB(10月27-29日)
最終戦 ラリー・オーストラリア(11月17-19日)

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