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最速への飽くなき挑戦! プラレール魔改造映像がヤバすぎる

デフォルメした牧歌的な鉄道風景が楽しめるプラレールは、子供のおもちゃとして定番ながら、大人が手を出すとあらぬ方向に進化するもの。笑うしかないその走りは、もはや誰もが知っているプラレールじゃない!
Written by 渡邊大輔
読み終わるまで:2分公開日:
子供の頃に誰しもが遊んだ記憶のあるおもちゃ「プラレール」。自分で好き勝手にレールをレイアウトできるだけでなく、SLから新幹線まで憧れの列車を自分の手で走らせられる感動は、子供のおもちゃとしては秀逸。子供だけでなく大人になっても楽しめるのも理解できるだろう。
 そんなプラレールだからこそ、ただ走らせるだけでは飽き足りず、最速の壁を打ち破りたいと考えてしまうのは、大人だからこその欲求。そんな限界を超えた魔改造で生まれ変わったゴードンの走りは、もはやプラレールと呼んでは失礼にあたるのではないだろうか。
モーター駆動のプラレールを速く走らせるなら、モーターの出力を上げるのは定石。とはいっても、正確にはモーター出力だけでなくギア比も考慮しなければ大幅なトップスピードは望めない。この辺りは大人ならではの知識と財力を持ってすれば容易にクリアできるだろう。しかし、そんな基本は誰にでもクリアできるハードル。さらに最速を目指すとなると映像のようにコーナリングの安定性を求めて、重心や重量バランスの改善にまで行き着くのである。度重なるトライ&エラーの連続からは、製作者の度を超えた熱意(というより後には引けない何か)を感じずにはいられない。もはやここまでくると、レール上を走ることを全く無視した、プラレールのガワをしたミニ四駆なのである。
 その昔、筆者も息子のプラレールにミニ四駆用のハイパワーモーターを搭載し、最速ゴードンを目指した経験がある。それだけにこの動画には妙なシンパシーを感じずにはいられない。が、自分はあくまでもプラレールの中で最速を目指した部類。モーターとギア比の変更で、直線番長狙いのコーナーを曲がりきれない車体まではアップデイトできたものの、レール上を走らないゴードンを見て泣き出す我が子に最速化計画を断念した軟弱者。プラレールであることを捨て去り、ミニ四駆のコースへステージを移すまでは到達しなかったことを考えると、この突き抜けたバカさ加減は大人のプラレール遊び。息子がプラレールを卒業した今なら、エナジー全開の最速ゴードンが完成するのかも…、と心躍ってしまうのは筆者だけではないだろう。