WRC "TAXI" Car
© 滝井宏之
WRC

【爆走】まさかの『Red Bullタクシー』で雪道全開ドリフト!?

人気YouTuberのンダホ君と日本トップラリーストの新井敏弘選手がタッグを組んだスペシャルムービー。
Written by Red Bull Japan
読み終わるまで:6分最終更新日:

2分

【レッドブル・タクシー】雪山全開走行

◆特別企画:Fischer's『ンダホ』君インタビュー◆

雪深い冬の峠道、出張中の新入社員━━。1日数本しかないバスを逃した絶望的状況で、奇跡的に通りかかった1台の『タクシー』が、まさかのラリーマシンだったら、、、。
Red Bull TVのWRC全戦放映に合わせて制作されたスペシャルムービーに、まさに身体を張って協力してくれたのが、超人気YouTuber、Fischer'sの『ンダホ』君。Fischer's最強の巨漢ボディを持つ彼が、日本最強のラリードライバー新井敏弘氏のナビシートに収まって雪山を激走した2日間。ンダホ君にはどんな翼がさずけられたのだろうか。
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© 滝井宏之

本当に僕でいいのでしょうか?
「お話をもらった段階では、エキストラ的にちょっと映り込むくらいかなと思っていたんですけど、台本を見たらまさかの主役じゃないですか!
最初は僕でいいのかなと思いましたね。クルマって言われても、免許は持っていて普段も運転しているんですが、ラリーとかはよく分からないですし…。実際に新井さんのマシンを見たら、自分が知っているクルマとは色々違うんですよね。第一に派手!車内を見たらシートも2脚しかないし、ドアを開けたらいたるところにバーが入っていて、どうやって乗り込むのかすら分からない。しかもシートがまた小さい(笑)。撮影開始前にスタッフの皆さんが、腰まわりのサイズを確認してきたり『座れなかったらどうする』って話し合っていた意味がわかりました。
この時こそ、本当に僕で良かったのかと心配になりましたよ。まぁ、なんとか無事に収まったので良かったですが、僕の体型が原因で撮影が飛んだらどうしようかと、内心ドキドキでしたね」
はじめてのラリーマシン体験=シートベルトは偉大だ!
  
「撮影初日、しょっぱなの撮影は簡単な走行シーンだったのですが、少しグルグル回っていただけで正直後悔しましたね。だってクルマの動き方が想像とは全く違うんです。縦横に体が振り回されるから、踏ん張っているのに精一杯。タイトなシートにシートベルトで縛り付けられているから耐えられましたけど、軽く命の危険も感じちゃいましたね。シートベルトって偉大だなって、生まれて初めて心から感じましたよ。
でも、この絶叫体験はまだまだ入り口。この撮影以降のインパクトが強すぎて、今思えばそれほど大したことじゃなかったなんて感じています」
ちなみにラリーカーは市販車両を専用に改造しているもの。F1のように専用に設計された特殊な車両ではなく、極端な話をすれば近所を走っているのと同じクルマ。改造も万が一のクラッシュ時に乗員を守るためのものがほとんど。タイトなシートやロールケージと呼ばれる補強用のバーは、安全面を最重要視した結果というわけだ。もちろんWRCのトップカテゴリーではエンジンのパワーも上がっているため、走るスピードはその辺のクルマとは大違い。ハイスピードで駆け抜ける姿は、見ているだけで爽快感を味わえるのだ。
恐怖の本番は2日目にやってきた 
「雪道を走る機会ってあんまりないじゃないですか。しかも都内に住んでいたらなおさら。だから雪道を走るんならスピードは出さないし、めちゃめちゃ慎重に運転するのが基本。そう思っていたんですが、新井さんの運転はエナジー全開って感じでメチャクチャ凄い!
クルマを手足のように扱うってこういう事を表すんだなって実感しました。だって100km/hを超えるスピードからクルマが横を向くんですよ、雪道で。クルマが向いている先は雪の壁とか100メートル級の崖とか、でも進んでいる方向は横。それが数秒間隔で右左と入れ替わるから頭で考える暇がない。新井さんの運転を信用しないわけじゃないですけど、何度か『あっ、もうダメなんだな』って思っちゃいました。体に感じる振動とか左右に振られる感覚とか、絶叫コースターなんて比較にならないほど怖い! 本当に普通じゃ経験できないことばかりで、これがラリーって世界なんだってはじめて知りました」
今回の撮影は専用に封鎖したワインディングを使用している。もちろん実際のWRCでは雪道だけでなく、林道や舗装路など様々なステージが用意され、ドライバーのスキルが試される。道幅もわずか、一歩間違えば大事故にもつながるようなコースを、常に全開走行で駆け抜ける姿はまさにクレイジー。それを難なくこなしつつ、いかに速いタイムでゴールするかを競い合うWRCは、規格外の超人選手権といったところ。コーナーごとのドリフトやコースの凹凸によって起こる大ジャンプ! ンダホ君が味わったスリルを超える、衝撃シーンも見逃せないポイントといえるのだ。
ラリーってすごい! クルマって楽しいかも!
「でも人間の慣れってすごいもので、1日中新井さんの隣に座っていたら、感覚が恐怖から楽しさに変わっているんです。途中からはどんな風に運転しているかを観察する余裕も出てきちゃうくらい(笑)。ハンドルの動かし方とかブレーキの踏み方とか、絶対に真似はできないんですけど、見ていたら自分でもやりたくなってきちゃいました。しかも、新井さんがクルマに夢中になり始めたのがちょうど今の僕くらいの年齢だったって聞いちゃったら、もしかして!? なんて自分自身に期待しちゃったりして。いや〜、本当にいい経験をさせてもらいました。
今まで知らなかった世界を体験できた今回の撮影は、いろんな意味で翼を授かったって感じですね。よ〜し、WRCもチェックしながらお金貯めてクルマ買っちゃおうかな!」
(動画制作:KIGARU/原稿:渡辺大輔/写真:滝井宏之)
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INFORMAITON

◆Driver Profile
新井敏弘
世界最高峰のラリー選手権『WRC』で好成績を残している、日本を代表するラリードライバー。2014年からは全日本ラリー選手権に活躍の場を移し、日本のラリー文化発展に力を注いでいる。
◆Co-driver Profile
ンダホ
ネットパフォーマー集団『Fischer's』のメンバー。180cmを超える恵まれた体格を武器に、身体を張ったエンターテインメントでファンを魅了する。あらゆるメッセージを刻んだ「ふざけT」の着用がトレードマーク。
※動画の雪道走行シーンは、道路使用許可を取り、徹底した安全管理のもと撮影されております。公道では絶対に真似をしないでください。