Red Bull Music Academy

日本のテレビゲームミュージックに隠された歴史を探る

RED BULL MUSIC ACADEMY PRESENTS DIGGIN’ IN THE CARTS 予告編 解禁
By Red Bull

1980年代に日本で発展したテレビゲームの音楽は、世界の音楽シーンのなかで数多くのミュージシャンの人生に影響を与えた。「いったい、あの音楽は、誰がどんな風に作ったのか?」 この作品は世界で最もユニークな存在を放った日本のゲーム音楽の歴史と、その魅力を探訪する全6話(各15分)のドキュメンタリー・シリーズだ。世界中のゲーム愛好家のみならず、幅広い視聴者層の興味をひくことを目的とした国際性に富んだ文化的作品となっている。

この秋、東京に初上陸する音楽の祭典レッドブル・ミュージック・アカデミーのオフィシャルサイトにて9月4日(木)から毎週木曜日に1エピソードずつ、計6話を順次公開予定なので是非チェックしてほしい。

【10月9日更新】10月9日に予定していましたエピソード6の公開日が延期となりました。公開日が決定次第、改めて本サイトでお知らせいたします。エピソード1-5やボーナスクリップの視聴はこちらから。

いったい、あの音楽は、誰がどんな風に作ったのか?

本作品のプロデューサーであるニュージーランド出身のNick Dwyer(ニック・デュワイヤー)は、「日本のテレビゲーム作曲家たちが、世界のカルチャーや、現代の音楽シーンを彩る有名なミュージシャンたちに多大な影響を与えてきたという事実を紹介したいのです」と制作背景について語っている。

全6エピソードを通じてテレビゲーム音楽の進化に新しい焦点を当てていくこのシリーズでは、「テトリス」や「メトロイド」を手がけた田中宏和、90年代初期の東京のクラブミュージックカルチャーに影響を受け「ベア・ナックル 怒りの鉄拳」のサウンドトラックを制作した古代祐三、そして世界を代表するオーケストラによって演奏される機会も多い「ファイナルファンタジー」シリーズの音楽を手がけた植松伸夫など、テレビゲーム音楽界を代表する作曲家たちの独占インタビューが盛り込まれる。

日本の美しい風景やライフスタイルを世界中の視聴者へ

本作品に出演している作曲家たちのインタビューは、世界中の視聴者が、日本の美しい風景と共に、そのライフスタイルをも感じ取ることができるロケーションで撮影されている。Nick Dwyerと共に本シリーズのディレクター/プロデューサーを担当したニュージーランド出身のTu Neill(トゥ・ニール)は日本を撮影拠点に選んだ理由について、「日本は本当に美しい国です。この国の豊かで多様なカルチャーのスナップショットを盛り込み、できる限りその美しさを伝えられるようにしました」と述べている。

FLYING LOTUS
FLYING LOTUS

現代の音楽シーンを代表する海外アーティストたちが多数出演

今回のドキュメンタリー映像シリーズにおいて欠かせないもうひとつの要素として、Flying Lotus(フライング・ロータス)、Dizzee Rascal(ディジー・ラスカル)、Just Blaze(ジャスト・ブレイズ)、Joker(ジョーカー)、Fatima Al Qadiri(ファティマ・アル・カディリ)、Kode9(コード9)、Havoc(ハボック)、J-Rocc(ジェイ・ロック)、Ikonika(アイコニカ)などの現代の音楽シーンを代表する海外のアーティストたちが多数出演している。彼らは日本のテレビゲーム音楽が、自分たちの音楽制作においていかに大きな影響を与えてきたかについて語っている。

田中宏和が当時の制作秘話を語る
田中宏和が当時の制作秘話を語る

Episode 1 : テレビゲームミュージックの到来

公開予定日:9月4日(木)
主な出演者:小沢純子、田中宏和、Havoc(Mobb Deep)、J-Rocc、Thundercat、Kode9

最初期のビデオが奏でたサウンドから、ナムコ(現バンダイナムコゲームス)が開発した “職人技の音楽” までを取り上げ、ゲームミュージックの成り立ちを探訪する。ナムコの創成期を支えた作曲家の小沢純子、そして1980年に任天堂に入社し、その後「メトロイド」や「テトリス」などのクラシックを生み出した田中宏和が制作秘話を語る。

影山雅司
影山雅司

Episode 2: 次元を越えた8ビットの世界

公開予定日:9月11日(木)
主な出演者:影山雅司、Fatima Al Qadiri、Anamanaguchi、Oh No、Flying Lotus

1980年代後半、日本はバブル経済の真っただ中におり、株/不動産の価格高騰は頂点に達した。これは8ビットテクノロジーにおいても同様で、コナミやサンソフトはそのテクノロジーを限界まで押し上げることで、ファミコン時代で最も卓越したサウンドを生み出すゲームメーカーとして認知度を高めていった。今回はコナミのサウンドチーム他、8ビットサウンドを代表する作品「ギミック!」を手がけた影山雅司に当時を振り返ってもらう。

下村陽子
下村陽子

Episode 3:新時代の夜明け

公開予定日:9月18日(木)
主な出演者:松尾早人、崎元仁、下村陽子、松前真奈美、Thudercat、Dizzee Rascal、Flying Lotus、D Double E

1990年代に入ると、ゲームミュージックは16ビット化し、かつてない程にダイナミックで鮮やかなサウンドを奏でるようになった。黎明期のゲームミュージックに影響を受けた若手作曲家たちはその新しいシステムを導入し、映画のようなスケール感を生み出すことで、ゲームミュージックを新たな次元へと引き上げていった。また当時のビデオゲームは世界的なブームになっており、そのブームを牽引した「ストリートファイターII」などのゲームミュージックは、世界各地のゲームセンターは当然のこと、ニューススタンドやファストフード店でも鳴り響いていた。今回はその「ストリートファイターII」を担当した作曲家の下村陽子などに話を聞く。

セガのメガドライブが与えた影響
セガのメガドライブが与えた影響

Episode 4:クール・キッズ

公開予定日:9月25日(木)
主な出演者:古代祐三、川口博史、光吉猛修、Just Blaze、Ikonika、Joker、J-Rocc、Flying Lo-tus、Thundercat、Ladyhawke

1990年代初期、ビデオゲームは巨大産業に成長し、セガと任天堂が激しい首位争いを繰り広げた。セガは1980年代からゲームセンターに数多のタイトルを送り込んでいたのに対し、任天堂は家庭用ゲーム機の市場を握っていたが、セガがメガドライブを発表し、クールなセンスが光るタイトルをリリースし始めたことで状況は変わり始めた。その「クールなセンス」の一翼を担っていたのが、メガドライブに内蔵されていたFM音源(周波数変調)が生み出すユニークなサウンドであり、古代祐三が東京のクラブミュージック・シーンから受けた影響を反映させて制作したゲームミュージック史に輝く「ベア・ナックル 怒りの鉄拳」など、素晴らしいゲームミュージックが登場することになった。

植松伸夫のファイナルファンタジーシリーズ
植松伸夫のファイナルファンタジーシリーズ

Episode 5:ロールプレイが叶えた夢

公開予定日:10月2日(木)
主な出演者:植松伸夫、Arnie Roth、Thomas Bocker、Groundislava、Fatima Al Qadiri、Flying Lotus、Oh No

「ファイナルファンタジー」や「ドラゴンクエスト」が世界的に認知され始めるよりも10年近く前から、ロールプレイングゲームは日本で重要視されており、各ゲームメーカーは日本を代表するクラシック作曲家のひとりである、すぎやまこういちなどを起用し、8ビット/16ビットのサウンドにかつてない洗練性を加えようとしていた。このエピソードではオーケストラを模倣した8ビットサウンドから始まり、いまや世界を代表するオーケストラによって演奏されるまでに成長した植松伸夫の「ファイナルファンタジー」シリーズの音楽に光を当てていく。

世界中に日本のゲームミュージックが与えた影響とは
世界中に日本のゲームミュージックが与えた影響とは

Episode 6:終わりが告げた始まり

公開予定日:【10/9(木) 更新】公開日が延期となりました。公開日が決定次第、本サイトにてお知らせいたします。
主な出演者:山根ミチル、小島秀夫、Teruta、Ludvig Forsell、原田勝弘、柿埜嘉奈子、高柳佳恵、佐野信義、岡部啓一、遠山明孝、三宅優、濱本理央、井上拓

32ビット機が登場すると、本体にはCDの技術が導入され、ビデオゲームミュージックの「チップ時代」は終わりを告げた。そして新しいゲーム機が発表されるごとにビデオゲームミュージックは本物と区別がつかないリアルなサウンドへと進化していった。そのサウンドを上手く利用した作品の中には、お茶の間の外へ発展したものやハリウッドと連携して世界中のオーケストラによってレコーディングされたもの、更には普段ラジオで耳にする音楽を流用したものもあった。しかし、8ビット/16ビットのチップチューンはその誕生から30年以上が経った今も、世界各地で生き続けている。

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