2017年リリース予定のアルバム 21枚

Drake、Japandroids、Björkなどが2017年内のアルバムリリースを予定している。
Drake © Ethan Miller/WireImage
By Elliott Sharp

2016年が終わりに近づいたタイミングで1年を振り返り、ベストアルバムとベストシングル、そしてベストエクスペリメンタルアルバムをまとめる記事を発表したが、ここから先は2017年に目を向けていきたい。

2017年もまた、新しくて素晴らしい音楽が我々の人生に加わろうとしている。新年早々1月にはRun the Jewels、Foxygen、Flaming Lips、Japandroidsなどのアルバムがリリースされる他、Drake、Björk、HAIM、Pusha Tなどのリリースも予定されている。

今回は2017年内にリリースされる予定のアルバム21枚をピックアップしてみた。

Ryan Adams『Prisoner』(2月17日リリース)

好き嫌いがハッキリと分かれるオルタナティブカントリー・シンガーソングライターのRyan Adamsが、2015年にTaylor Swiftの同名アルバムをカバーした『1989』以来のニューアルバム『Prisoner』を2017年にリリースする。先行リリースされているシングル「Do You Still Love Me?」が何かを示しているのであれば、このアルバムはAdamsが得意としている「ロック」と「悲しさ」を携えたアルバムになるはずだ。

 

Win Butler(Arcade Fire) © Paul R. Giunta/Red Bull Content Pool

Arcade Fire(未定)

2004年の『Funeral』以来、Arcade Fireは3年に1枚のペースでニューアルバムをリリースしてきたが、2013年の『Reflektor』のあとはそのペースが崩れており、2016年はリリースがなかった。よって、グラミー賞を獲得した経験を持つこのカナダ出身のインディーロックバンドが2017年にニューアルバムをリリースする可能性は非常に高い。2016年6月にWill ButlerはRedditのAMA(Ask Me Anything:本人が質問に答えるスレッド)で、ニューアルバムは「来春になるが、具体的な日程は何も決まっていないし、自分たちで完成だと思えたらリリースするだけ」と発言していた。Win Butlerが最近DJに取り組んでいることを踏まえれば、ニューアルバムがDJとロックのフュージョンアルバムになる可能性も高い。

A$AP Rocky © Drew Gurian/Red Bull Content Pool

A$AP Rocky(未定)

タイトルもリリース日も判明していないが、A$AP Rockyが2015年の『At.Long.Last.A$AP』以来のニューアルバム制作のためにスタジオに入っているという噂が流れている。それまでは、2016年初頭にリリースされたニュートラック「Money Man」のミュージックビデオを楽しんでもらいたい。

 

Björk © Santiago Felipe

Björk(未定)

2016年のRed Bull Music Academy Montrealで素晴らしいDJセットを披露したBjörkは、2015年の『Vulnicura』でコラボレーションを果たしたArcaと再び組んでニューアルバムの制作に入っていることを明かしている。本人は前作から今作への変化について「前作は “地獄” みたいなアルバムで、離婚のような内容だったから、今作は楽園、ユートピアのようなアルバムにするつもりなの」とコメントしている。

Chance the Rapper © Joe Gall

Chance the Rapper(未定)

Chance the Rapperが2016年にリリースしたミックステープ『The Coloring Book』は数々のベストアルバムリストにノミネートされた作品であると同時に、ミックステープの定義をさらにぼやかすことになった話題の作品だったが、2017年には正式なニューアルバムがリリースされる予定だ。おそらく、そのニューアルバムは、2017年のベストアルバムにノミネートされると同時に、ベストミックステープにもノミネートされるだろう。

 

Drake © George Pimentel/WireImage

Drake『More Life』(未定)

大成功を収めた『Views』に続くDrakeのニューアルバムは2016年内にリリースされるという噂が流れていたが、どうやらそれはあくまで噂に過ぎなかったようだ。『More Life』と名付けられているこのニューアルバムは、2017年初頭のリリースが予定されている。「Hotline Bling」のような栄光を再び得ることができるのだろうか? おそらく無理だろう。しかし、それでも『More Life』は大成功を収めるはずだ。

Flaming Lips『Oczy Mlody』(1月13日)

Flaming Lipsの奇妙な世界との出会いが1980年代後半の初期アルバムだったという人も、2002年のスマッシュヒット『Yoshimi Battles the Pink Robots』だったという人も、2015年に彼らがMiley Cyrusとアルバムを制作することは予想できなかっただろう。しかし、彼らはデビュー以来「予想不可能」な存在であり、それゆえに今作も楽しみなのだ。

Foxygen © Tod Seelie/Red Bull Media House

Foxygen『Hang』(1月20日)

Foxygenの前作『… And Star Power』は不当な評価をされたものの、素晴らしい作品だった。その彼らがリリースするニューアルバム『Hang』はSpacebombのMatthew E White、Flaming Lipsのメンバー、そして40人編成のオーケストラが参加している。壮大でアップビートな先行シングル「Follow the Leader」を聴く限り、今作も素晴らしいアルバムになりそうだ。迷うことなく手にすべき1枚だ。

Grizzly Bear(未定)

Grizzly Bearを憶えている人はいるだろうか? ブルックリン出身の彼らが2012年にリリースした前作からはすでに5年が経過しようとしており、その間、ニューアルバムは常に「制作中」だったわけだが、ミュージシャンにとって5年間は長期のブランクであり、プレッシャーは大きくなりつつある。粗いパワーに溢れていた『Yellow House』路線でも、成長を伺わせた『Shields』路線でも、今回のニューアルバムは、中年インディーロックファンに黄金時代を思い出させることになるだろう。

HAIM(30 Days in LAにて) © Carlo Cruz / Red Bull Sound Select / Content Pool

HAIM(2017年夏)

HAIMは2013年にアルバムをリリースしただけだ。彼女たちはその後、新曲をBonnaroo、Lollapalooza、そして先日のRed Bull Sound Select: 30 Days in LAなど、様々なフェスやライブで披露してきたが、2017年はHAIMの年になるのだろうか? 『Entertainment Weekly』のショートインタビューでは、ニューアルバムが2017年夏になるとされており、Alanaは「新章を迎えることを楽しみにしているわ。全力でツアーして、また波に乗りたいの」とコメントしている。

Japandroids『Near to the Wild of Heart』(1月17日)

ロックファンにとって待望のアルバムが遂にリリースされる。カナダ出身の彼らが2012年の『Celebration Rock』に続くニューアルバムを2017年にリリースするのだ。ドライブ感溢れるワイルドなロックアンセムを期待したいところだが、そうならない可能性もある。『Post-Nothing』から10年近くの年月が経過したため、落ち着いた30代らしいアルバムになっている可能性も残されている。とはいえ、素晴らしいロックアルバムになることは間違いないだろう。

Kendrick Lamar(ACL Festival) © Charles Reagan Hackleman

Kendrick Lamar & J. Cole(未定)

彼らのアルバムがリリースされるという噂は随分前から流れていたが、先日からその噂が再び流れている。Kendrick LamarとJ. Coleは遂にそのミステリアスなコラボレーションプロジェクトを現実にするのだろうか? それともJ. Coleの4枚目のアルバム『4 Your Eyez Only』のリリースに向けたただのハイプなのだろうか? 時が教えてくれるだろう。

Lorde(ACL Festival) © Jeremy Deputat/Red Bull Content Pool

Lorde(未定)

Lordeが『Pure Heroine』で世界を震撼させた時を憶えているだろうか? この「偉くなりたくない」と歌っていたゴージャスなエレクトロニック・ミニマルアルバムは、ニュージーランド出身の少女を「偉い人」にしてしまったが、それから4年が経過した2017年、再び彼女が「偉い人」になる可能性は高い。我々は彼女のニューサウンドを聴く日が来るのを、首を長くして待っている。

 

LollapaloozaでのNine Inch Nails © Catie Laffoon/Red Bull

Nine Inch Nails(未定)

Lordeと同じく、Nine Inch Nailsの前作『Hesitation Marks』がリリースされたのは2013年だった。常に革新をもたらしてきたベテランアーティスト、Trent Reznorによる強力なアルバムだった前作は、NINが今でも聴く価値がある音楽を生み出し続けているRolling Stones、Metallica、A Tribe Called Questなどと同一線上に位置していることを示した。噂ではReznorが2016年内にニューアルバムをリリースすると言われていたが、今のタイミングでリリースされていないことを踏まえると、ニューアルバムは2017年にリリースされそうだ。

ParamoreのリーダーHayley Williams © Wilson Lee/Red Bull

Paramore(未定)

パターンを学習することは重要だ。Paramoreの最初の3枚のアルバムは3年ごとにリリースされたが、2013年の4枚目のアルバム『Paramore』のリリースまでは4年かかったので、ニューアルバムが2017年にリリースされる可能性は高いと見て良いだろう。Hayley Williamsや他のメンバーのソーシャルメディアをフォローしている人は、バンドがスタジオ内で撮影した写真や映像を目にしているはずだ。また、2016年10月にはWilliamsがヴォーカルの収録に取り組んでいることを明かしていた。ニューアルバムは絶対にリリースされる。

Pusha T © Drew Gurian / Red Bull Sound Select / Content Pool

Pusha T.『King Push』(未定)

ニューアルバム『King Push』が2016年内にリリースされる可能性も高かった。年末にサプライズを提供することを好んでおり、昨年も『King Push - Darkest Before Dawn: The Prelude』が年末にリリースされた。GOOD Musicを率いるPusha T.はすでに数枚のニューシングルをリリースしているので、ニューアルバムが準備できているのは確実だろう。そのタイミングまで目を離さないようにしたい。

Sampha(30 Days in LAにて) © Misha Vladimirskiy / Red Bull Sound Select / Content Pool

Sampha『Process』(2月3日)

Red Bull Sound Select: 30 Days in LAでパフォーマンスを披露したSamphaにとって2016年はブレイクの年だった。Solange、Kanye Westと共作し、『Saturday Night Live』でSolangeと共演した。そのSamphaは2017年2月にYoung Turksからデビューアルバム『Process』をリリースする。シングル「Blood on Me」と「Timmy’s Prayer」がすでに素晴らしいポップパワーを提示していることを踏まえると、アルバムにも大いに期待できる。

 

Twenty One Pilots © Jeremy Deputat

Twenty One Pilots(未定)

多くの人が心苦しく感じるかも知れないが、Twenty One Pilotsが現在世界最大のバンドであることは事実だ。2015年のアルバム『Blurryface』は100万枚以上を売り上げ、Billboardのトップ5に2曲のシングルを送り込んだ。また、様々な賞も獲得しており、2016年1月にはグラミー賞4部門を獲得している。2017年のHangout Festivalでヘッドライナーを務めることがすでに決定している彼らは、それに合わせてニューアルバムをリリースするはずだ。世界最大のバンドによるニューアルバムは最大の話題を提供してくれるだろう。

 

Ezra Koenig(Vampire Weekend) © Erik Voake

Vampire Weekend(未定)

信じられないかも知れないが、Vampire Weekendはまだ3枚しかアルバムをリリースしていない。また彼らは、Arcade Fireと同じくインディーからメインストリームへ進出したバンドのひとつであり、今やどこぞの高校生でもその名を知っている。2013年にリリースされた前作『Modern Vampires of the City』から4年が経過しているため、2017年はアップデートされた彼らの姿を届けてくれるはずだ。2016年にRostam Batmanglijがバンドを去ったが、フロントマンのEzra Koenigはアルバム制作を続けるとコメントしており、9月にはTwitterに「ニューアルバムはかなり高い角度でリリースされるだろう」と投稿している。

Kanye West(Madison Square Gardenにて) © Dimitrios Kambouris / Getty Images

Kanye West(未定)

Kanye Westがやることはすべて正しい。2016年は『The Life of Pablo』をリリースしたあと、様々なドラマに巻き込まれてきたが、すでに2017年内のアルバムリリースが噂されている。その内容が『Yeezus』を上回るか、それとも平均的な1枚になるかはまだ分からないが、平均的、もしくは酷い内容だったとしても、それによって評価が下がることはないだろう。Kanye Westとは破壊不可能な人物であり、それ故に愛されているのだ。

The xx © Christelle de Castro/Red Bull

The xx『I See You』(1月12日)

UK出身のバンド、The xxのサードアルバムが2017年1月にリリースされる。これまでの2枚と同じ路線を辿るのであれば(そうなるはずだが)、このアルバムも2017年の “甘い” 時間のBGMに多用されることになるだろう。Jamie XXが2015年にリリースしたソロデビューアルバム『In Colour』が反映されているサウンドにRomy Madley CroftとOliver Simの美しいヴォーカルが絡む作品になっている。

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