2017年注目の海外ラウドロックバンド5選

レジェンド級のバンドから奇跡のラインナップが復活した中堅どころまで、2017年に新作が渇望される、もしくは久々の来日公演を期待したい5組の海外アーティストをピックアップ。
By 西廣智一

早くも『FUJI ROCK FESTIVAL』や『SUMMER SONIC』の出演アーティスト第1弾がアナウンスされ、「今年もついに始まったな」感が強まった2017年。すでに2ヶ月が経過し、国内のみならず海外からも大御所たちの新作リリースやフェス出演情報などが少しずつ出回り始めている。

このコラムでは、すでに情報解禁済みのものを含め、2017年その活動に注目したい海外アーティスト5組を独断と偏見でチョイス。17年ぶりの新作リリースから伝説的ラインナップの奇跡的復活、さらにはあのバンドのレコーディング開始情報まで、これを読めば今年の海外ロックシーンから目が離せなくなること間違いなし!

 

①LINKIN PARK

2000年以降の海外ラウドロック/ヘヴィロックシーンの価値観を一変させた、アメリカの5人組バンドLINKIN PARKがついに今年新作をリリースする。
2月中旬に一斉公開された情報とともに解禁された新曲「Heavy」は、21歳のイリノイ州出身女性シンガー・キアーラをフィーチャーした楽曲で、昨今のダーク系R&B/ヒップホップにも通ずる方向性のミディアムナンバーだ。

前作『THE HUNTING PARTY』(2014年)では原点回帰とも取れるヘヴィかつラウドなバンドサウンドに回帰したLINKIN PARK。5月19日にリリースを控えた通算7作目のスタジオアルバム『ONE MORE LIGHT』では先の新曲「Heavy」からも伺えるように、前作とは異なる方向性になりそうだ。

常に新たな時代を切り開き続ける彼らが次に何を聴かせてくれるのか、非常に気になるところ。今年11月に決定した4年ぶりの来日公演含め、その動向に注目しておきたい。

 

②AT THE DRIVE IN

セドリック・ビクスラー(Vo)とオマー・ロドリゲス(G)を中心に90年代後半から活躍し、ここ日本では2000年に初開催された『SUMMER SONIC』で初来日、その際に圧倒的なパフォーマンスで強烈なインパクトを残したアメリカの5人組ポストハードコアバンドAT THE DRIVE IN。
同年秋に3rdアルバムにしてメジャーデビュー作『RELATIONSHIP OF COMMAND』を発表するも、翌年春に突如解散。バンドはTHE MARS VOLTA、SPARTAと2つのバンドに分かれて活動することになる。

しかし2011年に突如再結成ライブを実施。翌2012年夏には『FUJI ROCK FESTIVAL』で12年ぶりの再来日を果たし、昨年2016年には『SUMMER SONIC』にも16年ぶりの再出演を果たしている。

そんな彼らが今年5月5日、『RELATIONSHIP OF COMMAND』以来となる17年ぶりのニューアルバム『in・ter a・li・a』をリリース。昨年12月に突如新曲「Governed By Contagious」を無料配信した際にも「新作完成間近か?」と騒がれたが、いざ発売が決定すると非常に感慨深いものがある。今年はこの新作とともに、初の単独ジャパンツアーにも期待したい。

 

③CONVERGE

90年代初頭より初期メタルコア/ハードコアシーンにて絶大なる支持を集めてきた、ボストン出身の4人組バンドCONVERGE。変幻自在なサウンドメイキングとそのテクニカルかつ複雑な演奏で、今日までマスコア(日本で言うところのカオティックハードコア)の代表格バンドとしてパンク/ハードコア界隈からメタルシーンまで幅広い層からリスペクトされている。

新作リリースは2012年の8thアルバム『ALL WE LOVE WE LEAVE BEHIND』から途絶えているものの、昨夏には2004年の名盤『YOU FAIL ME』のリミックス&リマスター盤『YOU FAIL ME REDUX』、今年3月には2001年の名作『JANE DOE』の再現ライブを収めたライブアルバム『JANE LIVE』もリリースされたばかり。

そして彼らはこの春から、9thアルバムに向けて制作を開始する予定とのこと。年内に発表されるかどうかは不明だが、2013年以来となる来日公演の実現含めて楽しみに待ちたいところだ。

 

④FROM FIRST TO LAST

今や知らない者はいないほど世界的人気EDM系DJ/アーティストに成長したSKRILLEXことソニー・ムーア。彼がもともとポストハードコアバンドのフロントマンだったことを知らない世代も、もしかしたらすでに多いのかもしれない。

その彼が2004年から2007年まで在籍したバンド、FROM FIRST TO LASTはソニー脱退後もマット・グッド(G)がボーカルを兼任する形で活動を続けたが、2010年に活動休止を発表。しかし、2015年にPERIPHERYのシンガー、スペンサー・ソーテロを迎えて新作『DEAD TREES』とともに復活を果たす。


その後スペンサーの脱退、ソニー・ムーアがFROM FIRST TO LASTを彷彿とさせる新曲を公開するなど、世間が2組の再集結に注目するなか、2017年1月には待望の新曲「Make War」が発表。この曲ではソニーはバンドとの共同プロデュースのみならず、ボーカルも担当している。
また2月にはソニー復帰後初となるライブも実現。こうなると、否が応でもアルバム発売にも期待してしまう。「Make War」では満足しきれないファンは多いはずなので、ぜひまとまった形での作品リリースを待ちたい。

 

⑤SYSTEM OF A DOWN

今回紹介する5組の中では唯一具体的な新作予定が挙がっていないのが、この伝説的4人組バンドSYSTEM OF A DOWN。

1998年のデビュー以降、その複雑怪奇なサウンド&ボーカルスタイルで注目を集め、2001年の2ndアルバム『TOXICITY』が初の全米1位を獲得すると、その人気は世界中に拡散。2005年に発表された2枚のアルバム『MEZMERIZE』『HYPNOTIZE』もともに全米1位を記録するも、翌2006年に活動休止。2011年からライブ活動を再開するも、今日まで新曲は一切発表されていない。

しかもここ日本へは1999年春の初来日公演(しかもクアトロ規模)と2001年の『FUJI ROCK FESTIVAL』出演以降、来日公演が一度も実現していない。

そんなSYSTEM OF A DOWN界隈も、昨年後半から少しずつ賑やかになりつつある。サージ・タンキアン(Vo, Key)を除く3人のメンバーがスタジオで演奏する姿が、メンバーのInstagramで公開されたのだ。また海外誌のインタビューでも、ジョン・ドルマヤン(Dr)が新作を制作していることを認める発言をしており、早ければ2017年中には12年ぶりの新曲を聴くことができるかもしれない。

すでに6月の『DOWNLOAD FESTIVAL』など海外フェスへの出演も決定していることから、その時期に合わせた新作リリースなど今後の動向から目が離せそうにない。そして、できることなら2001年以来となる来日実現に向けても動いてもらいたいところだ。

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