フロ・オーリーが語るFreeride World Tour

ベテラン プロスノーボーダー フロ・オーリーがFreeride World Tourについて語る
パウダースノーでターンするフロ・オーリー © Klaus Polzer
By Andi Spies

プロスノーボーダー、フロ・オーリーは過去7年連続でFreeride World Tourに参加しており、表彰台も数多く経験している。このツアーで最も経験豊かなライダーのひとりである彼に、2015年のFreeride World Tourの特徴などについて語ってもらった。

先週末にフランス・シャモニーで開幕戦を迎えたFreeride World Tour 2015は過去にない盛り上がりを見せるシーズンになりそうだ。

今回からこのツアーは、シャモニー、オーストリア・フィーバーブルン(1月31日)、アンドラ・ヴァルノード(2月13日)の3戦を終えた時点で一度カテゴリ別の順位を集計し、各カテゴリの上位6割だけがアラスカ・ヘインズでの第4戦(3月13日)に招待され、そのアラスカで上位に残ったライダーだけがスイス・ヴェルビエで開催される最終戦(3月27日)に招待される。このシステムにより、最初の3戦は熾烈な戦いが予想される。

インディ・グラブをメイクするフロ・オーリー © Phil Jelenska (Portrait), Klaus Polzer (Action)

Freeride World Tour 2015の個人目標は?
まずは結果を考えずにとにかくライディングしたい。それができれば結果もついてくると思うよ。

今年のアルプスの雪質はベストとは言えません。これまで何日間ライディングを? またどこでライディングしましたか?
12月の頭までのライディングは10日間程度だったね。スノーボードじゃなくてスキーもしたよ。オーストリア・オーバーグルグルは雪が多くてベストだったね。

地元オーストリア・ピッツタールでのトレーニング © Klaus Polzer

今シーズンから第3戦までの上位6割のライダーだけが次へ進出できるようにルールが変更になりましたが、意見はありますか?
正直言うと、少し心配しているんだ。ライダーたちのツアーとこのコミュニティへの気持ちに悪い影響が出てしまうんじゃないかな。この判断には経済的理由もあると思う。でも、ベストな判断とは言えないな。ライダーたちはプレッシャーがかかるから、リスクを負うようになると思う。仲間がただのライバルになってしまうは嫌だし、シーズン全体のスケジュールが振り回されてしまうのも問題だね。

アンドラのヴァルノードとアラスカのヘインズが新たに加わりましたが、どういうスポットなのでしょう?
アラスカは何度も行っているけれど、ヘインズは行ったことがないね。結局は現地のコンディション次第だよ。条件が揃えば素晴らしい大会になるだろう。でも、ライダーたちはフリーライドの映像で良く知られているラインを取ると思うから、諸刃の剣だね。アンドラは行ったことがないけれど、Freeride World Qualifierのイベントが何年間も行われているし、評判も良いから楽しみだよ。

今年の優勝候補は?
スノーボードに関してはかなり選手の層が分厚い。優勝候補は10人位いるね。とにかく安定したライディングがカギだよ。自信を持ってあらゆる状況で実力を発揮しながら、小さなミスも犯さず、怪我もしないように気をつけなければならないんだ。
 

ピッツタールでのドロップ © Klaus Polzer

7年連続でツアーに参加していますが、これまでで最高の瞬間を教えてください。
どの表彰台も、どの勝利も良い思い出だよ。だからどれかを選ぶのは難しいな。でもハイライトのひとつとして言えるのは2011年のソチでの優勝だね。大西洋を1年半航海した後にツアーへ復帰した直後の勝利だったんだ。

逆に最悪の瞬間はありましたか?
それならあるよ。スイス・ヴェルビエのベック・デ・ロスで開催されたファイナルでクラッシュしたんだ。6m落下して、岩の上に落ちた。思い出すのは今でも怖いよ。首位で臨んだんだけど、僕の直前のライダーが怪我をしてしばらく中断していたから、集中しきれないままライディングしていて、テイクオフの角度を間違った。それでタイトルも逃してしまった。

最近は若手の指導をしていますが、フリーライドのプロライダーになるには何が必要でしょう?
一番大事なのは、このスポーツへの情熱だね。ラインを見出す力や、精神力、メディアやスポンサーへの対応力という他の要素は学んでいくことができるから。でも山で1日過ごしたいという強い意志を持っているライダーだけがトップライダーになり、プロという夢を叶えることができると思う。

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