雪山に持って行きたい注目の新製品 Part 3

2015-2016シーズンに発売予定の雪山対応製品を紹介する。
注目の新製品 Part 2 © Jason Horton
By Jason Horton

雪山を滑り降りるあの感覚は常にフレッシュだが、私たちが使用するギアは経年劣化する。毎年、見本市SIAとISPOでは、雪山に革命を起こすことを目的とした数多くの新製品が発表される。今回はその中で注目の新製品を紹介する。

 

ヘッドアップディスプレイ

新世代HUD、Snow2 © Recon Instruments

これは大失敗に終わったGoogle Glassに気分を害されたテクノロジーファンを慰める製品だ。Recon Instrumentsが開発した次世代ヘッドアップディスプレイ(HUD)Snow2は、現在Oakley、Smith Zeal、Uvexのフラッグシップモデルに搭載されている。

果たしてこれはどんなもので、どんな機能を果たすのだろうか? 簡単に言ってしまえば、ゴーグルのレンズの隅に表示される小型スマートフォンのようなものだ。ゴーグルに表示される小型のHDディスプレイは、手首に装着するコントローラーで操作できる。通常のスマートフォンに内蔵されている機能がひと通り内蔵されており、マップやGPS、スピード・高度・距離表示、仲間のトラッキング、電話機能などが楽しめる。また、アクションカメラとの統合も図られており、現時点ではGarmin VIRBならばゴーグル上に撮影前・後の画像が表示できる(ライディング中は使用しない方が良いだろう)。GoProなども後日対応するはずだ。

潜在能力は非常に高く、数年以内にはフルバーチャルHUDの登場に繋がる可能性もあるので、将来的にはもはや現実の雪山を見る必要さえなくなるのかも知れない。

 

次世代ボディアーマー

MarkerのBody Vest 2:15 © Marker

気が付いていない人のために一応言っておくが、スノーボードのジャンプは年々大きくなっており、その分クラッシュも酷くなっている。しかし、人間の体は相変わらず柔らかく、骨折しやすい脆弱なものだ。つまり、危険性が急速に高まっている中で、衝撃から身を守るギアのニーズはこれまで以上に高まっているのだが、多くの人たちは暑苦しく、分厚く、動作が制限されるこのようなギアを嫌がってしまう。故に、そのような問題がなくしかもプロテクターとしての基準値EN1621-2:2014をクリアしているギアの登場は嬉しい限りだ。

そのようなギアの中でトップクラスのクオリティを誇るのが、Markerの開発したBody Vest 2:15だ。これは脊髄用プロテクターで、MAP(Multi-impact Adaptive Polymer)システムによって可能になった衝撃吸収性能・重量・薄さは、現行の製品の中では最も優れていると言える。

Markerは脊髄用プロテクターの他に、ヘルメットやゴーグルにもMAPを用いている。この種のテクノロジーはMAPの他にも存在する(オリジナルはD30)が、Marker製品はデザインが優秀だ。

 

スノーボード

YESのThe Clark © Jason Horton

YES Snowboardsの最新のスノーボードデザインから察するに、ここのライダー兼オーナーであるDCP、Romain、JP Solbergは最新の流行を捕えようと多くの時間を割いてきたようで、最新の3種類はサーフボードからヒントを得たコンセプトが打ち出されている。

そのひとつ、420は短く幅の広いスノーボードで、この形状は最近のサーフボードのトレンドだ。148cmというベースサイズは伝統的な158cmボードと一緒だが、パウダーでの操作性とスケート感が増し、スピンもスピーディーに行えるようになっている。

次が3D Powder Hullで、これはノーズとテールのベースがコンケーブされているボードだ。ノーズのコンケーブが、サーフィンのロングボードのコンケーブノーズと同様、ボードの下に空気を送り込むためボードの浮力が増すが、雪がベースを通過してテールへ抜けていく際に、極端なロッカーラインがテールを下げる役目を果たす。この結果、理論上ではこのボードはツインチップと同様のスイッチ、そしてディレクショナル同様のパウダーライディングが可能になる。もし本当にこれが実現するならば、驚きのボードということになる。

最後に紹介するのが、サーフボードへの究極のトリビュートと言えるThe Clarkで、これは自分好みにシェイプできるボードだ。サーフボードのブランクメーカーから名前が取られたThe Clarkは、P-Texと木材とTriaxで作られた四角形の板なので、自分で糸ノコを使えるライダーや、理想のボード(パウダーボード)を頭に描いているライダーにオススメしたい製品だ。

以上、Part 1からPart 3まで様々な新製品を紹介してきたがが、ライディングの未来を変えるこれらの製品を励みに、来る新シーズンに向けて期待を膨らませたり、計画を立てたりして欲しい。

Part 1Part 2も是非チェックしてもらいたい。

read more about
Next Story