世界カウチサーフィンガイド

世界を巡る長い旅 マルコ・スモラの旅の寝床10選
世界中のあらゆる場所を旅してきたマルコ・スモラ © Marco Smolla
By Miriam Hofmann

スノーボード狂のマルコ・スモラは、世界を巡る長い旅を経験した男だ。物理学士号を取得して大学を卒業した彼は、大好きなサーフィンやスノーボードをしながら世界を巡り、究極の孤独を楽しむという夢の実現に取りかかった。

しかし、いざ旅に出てみると、それまで夢見ていた旅と現実の旅はどうも一致しないことが分かってきた。旅の途中、彼はひどい寝床で一夜を過ごさなければならない機会がたびたびあった。そしてどこへ行ってもあまりにも寝床がひどいので、彼はそれらを1枚ずつ写真に収めていくことにした。


ときどき、一体自分がどこで一夜を過ごしたか思い出せなくなることがあったよ

- マルコ・スモラ


今回はマルコが選んだ奇妙な寝床の数々を以下に紹介する。こんな旅を計画してみてはいかがだろうか。

モンタナでのスモラの寝床 © Marco Smolla

この写真は、アメリカのモンタナで撮られたものだね。エリアス・エルハルトと一緒に行ったスノーボード・トリップでの1枚だ。ある夜、したたかに酔っぱらってしまった僕らは、友達のソファを拝借して彼のトラックの荷台に乗っけてみることにしたのだ。トラックの荷台に作った寝床はことのほか快適で、ぐっすり眠れたよ。

マルコの評価
快適性:4
安眠性:4
静音性:5

インドネシア・スンバワ島ではこの傾斜したマットレスで一夜を過ごした。サーフ・トリップ中に立ち寄ったこの宿は、この近辺で唯一の宿泊施設なのだけど、受付には誰もいなかった。他のツーリストたちに訊ねたら、どうやらオーナーと受付担当者は休暇中だったらしい。なんとか空室に泊まることができたのだけど、部屋はこの有様さ。翌朝、掃除のおばさんがしっかり料金を請求しに来たときには思わず混乱したね。

マルコの評価
快適性:2
安眠性:3
静音性:2

アルゴイでのスモラの寝床 © Marco Smolla

このいかにも快適そうな寝床は、ドイツのアルゴイ地にある自炊式の山小屋で、Red Bull Hutten tour への参加中に、2晩を過ごした場所だ。田舎の中にあって、現代的な文明から遠く離れていることも、この宿の特別さを引き立てていると思う。携帯電話の電波も届かなければ、コンピューターも無いし、もちろんTVなどもない。ただ、ボードゲームをしたり夜にじっくり語らったりする時間だけはたっぷりあるのだ。

マルコの評価
快適性:4
安眠性:5
静音性:4

ドイツ・オーバーシュタウフェンでのスモラの寝床 © Marco Smolla

こちらも、アルゴイ地方での1枚だ。正確に言えば、場所はオーバーシュタウフェンかな。エリアスとの2日間のツアーの出発点となった場所だ。まさに48時間ぶっ通しの冒険旅行だったね! 僕らは谷を抜け、崖を乗り越えて歩き続けた。そしてすっかり日が落ちた頃にこの場所を見つけて、ここに泊まることにしたのだ。僕らは薪を集めて、魚を捕まえて焼いた。本格的な冒険で、素晴らしい体験だったよ! 河原が砂地だったおかげで、僕の「ベッド」は至極快適なものだったね。

マルコの評価
快適性:3
安眠性:3
静音性:5

ジャカルタ空港でのスモラの寝床 © Marco Smolla

こちらは、ジャカルタ空港での9時間の乗り換え待ち中の1枚。9時間あれば、眠るには十分な時間だよね。人工芝のマットの上に、小さな洞穴を作ってみた。ボードバッグをマットレス代わりにして、バックパックが枕、レインジャケットが毛布ってわけさ。室内照明の眩しさを避けるため、シートのすき間にプルオーバーをかけてようやく寝床が完成した。それでも、ほぼ眠れなかった。

マルコの評価
快適性:1
安眠性:2
静音性:2

インドネシア・メンタワイ島でのスモラの寝床 © Marco Smolla

映画館? それとも飛行機の中? 残念ながらそのどちらでもない。これは船の中での僕のベッドだ。インドネシアのメンタワイ島へ向かう途上、僕は10時間をこの小型船の中で過ごした。通常の2等船室はシート付きだけれど、1等船室はジム用のマットがマットレス代わりに提供される。僕が選んだのは当然1等船室のほうで、客室の後ろにマットを敷いて寝袋と枕付きの快適さを手に入れたってわけさ。

マルコの評価
快適性:3
安眠性:2
静音性:1

インドネシア・スマトラでのスモラの寝床 © Marco Smolla

この写真も船の中で撮られたもので、インドネシアのスマトラ海岸での一枚だ。先に紹介した船と比べるとずいぶんモダンで、頭部を仕切る板も備えられていたのだけど、僕はほとんど眠ることが出来なかった。多分、硬い寝床とフィップの足の臭いのせいだろうな。

マルコの評価
快適性:2
安眠性:3
静音性:1

インドでのスモラの寝床 © Marco Smolla

これはインドでの1枚。17時間にもおよぶ乗車時間を前に、この車両空間の効率的な利用法に感心していたよ。コンパートメントごとに2つのベンチが向かい合って配置されていて、日中は6人の乗客が座れるようになっている。夜になると、さらに4つのベンチが引き出されて全部で6人全員のための各ベッドが出来上がるって寸法さ。もちろん、1等車の乗客専用の設備だけどね。

マルコの評価
快適性:3
安眠性:3
静音性:3

アラスカでのスモラの寝床 © Marco Smolla

僕が旅で訪れた極北の地、アラスカでの1枚だ。間違いなく僕がこれまで見てきた中で最もエキサイティングな寝場所だったね。ソリで周辺を探検して、ヘリコプターを使ってまだ誰も滑ったことのないスロープにたどり着いたんだ。このアラスカでの旅は、僕の最大の夢を叶えてくれた。僕らのベースキャンプは一番近い道からも40km離れていて、ここが北極線を目指すスタート地点だった。煙突付きのテントに小さなストーブもあったし、分厚いダウン入りの寝袋もあったから、かなり快適だったね。

マルコの評価
快適性:3
安眠性:3
静音性:5

ミュンヘンにあるスモラの自宅寝室 © Marco Smolla

これまで、僕は世界中で完璧な寝場所を探し求めてきた。いろいろと熟慮を重ねてきた結果、やっぱりここが最高の寝床だね。世界で一番快適なベッドだ。ヘンな臭いもしないし、虫もいないし、イビキのうるさいルームメイトもいない。ミュンヘンにある僕のアパートは、平穏とリラックスのための完ぺきな環境を提供してくれる。正直言って、1年にも及ぶ冒険に満ちた旅を終えて、ようやく我が家に戻って来られたのはすごく嬉しいね。

マルコの評価
採点の必要なし

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