ハーフパイプスキー上達ヒント集

ハーフパイプは恐ろしいスポーツだが、慣れて上達するためのヒントを紹介する。
ヨハン・ベルク(ミュート・フェイキー) © Kyle Meyr
By Kyle Meyr

 筆者は、ハーフパイプスキーは世界で最も怖いスポーツだと95%確信している。

高さ7.5mのパイプへのドロップインは人生を変える体験であると同時に、あそこを縮み上がらせる体験であり、自分がツインチップのスキーを履く資格がある人間かどうか考え直すことになる。

しかし、諦めないで欲しい。ハーフパイプは制覇可能だ。少しの助けを借りて、自信を高めれば良い。今回はその助けとなるヒントをいくつか紹介する。

X Gamesのノア・ボウマン © Garth Milan/Red Bull Content Pool

 パイプに慣れる

フランス出身のハーフパイプライダー、ベノワ・ヴァレンティンは「ハーフパイプに慣れてしまえば問題ない。シンプルなエアをどんどん高くして、パイプの頂上に着地する練習を重ねよう」とアドバイスする。

暴力的な彼氏・彼女と同様、人生最高のライディングと地面に叩きつけられる激痛を分けるのはコミュニケーションさ

最初は小さめのパイプでトランジションの練習をするのも悪くない。暴力的な彼氏・彼女と同じで、相手(パイプ)を驚かせるような突然の飛躍は避けたい。

ラーズ・タインズ © Kyle Meyr

 見栄を張らない

私たちがまだハーフパイプを極めていないのは事実だ。そしてハーフパイプでは勢いが強すぎても、弱すぎてもダメなので、周りの真似をするのではなく、自分のペースでライディングしたい。こうすることで自分のスキルに合わせたライディングとトリックができるようになる。

「ハーフパイプはスロープスタイルとは違うから、トランポリンやエアバッグで試したことがないトリックは試さないことだね」(ヴァレンティン)
 

ノア・ボウマン © Zach Hooper/Red Bull Content Pool

 ライディングを事前にイメージする

自分を常にイメージするようにしたい。これができなければ、自分を傷つけることになる。ドロップインする前にはラン全体をイメージして、そのランに何が必要なのかをしっかりと把握しておきたい。ハーフパイプでは誤差の許容範囲が狭い。ウォールを半分過ぎた時点でいきなりトリックを変えようとしても無理だ。

アレクサンダー・オーダル © Kyle Meyr

 スピードに注意する

ハーフパイプに挑戦した経験がある人ならば、ウォールの頂上に到達すると謎のパワーが働いてスピードアップすることを知っているだろう。ハーフパイプの神様が見えない力を使って私たちを月へ送ろうとするのだ。ヴァレンティンは「最初は自分のボードを扱うだけで精一杯なのだから、スピードは出しすぎないように注意したいね」とアドバイスする。自分が何をやっているのか完全に把握できるようになるまでは、スピードの出し過ぎに注意したい。

ノア・ボウマン © Miles Holden/Red Bull Content Pool

 ライディングを楽しむ

これは簡単だ。

要するに恐怖を受け容れれば良いのだ。

ハーフパイプスキーの挑戦は気が滅入るものかも知れないが、それも楽しみのひとつだ。勿論、何回か体を痛めるだろうし、最初は初心者丸出しのライディングになる。そして豪快なエアのメイクに挑んだもののパイプの底に激しく落下して、周囲の失笑も買う時もあるだろう(筆者は今年2月に経験した)。しかし、負けずに立ち上がってハーフパイプを自分のものにしよう! 私たちならできるはずだ!

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