エギーユ・デュ・ミディのエクストリームルート!

フランス・シャモニーの名山エギーユ・デュ・ミディが擁する最高難度のルートにエクストリーム・スノーボーダーが挑んだ。
エギーユ・デュ・ミディの北壁 © Swatch
By Beanie De Le Rue

世界的に有名なエクストリーム・スノーボーダー、グザヴィエ・ドゥ・ラ・リューは、あまりにも雪に恵まれず、緑の面積が広がるばかりの今シーズンの序盤の山々を見て、自分のプロジェクトが望む方向に進まないのではと心配していた。雪がなければ撮影はできない。

しかし、母なる地球はひとりの “女性” であり、独自の理念に基づいて活動している。その結果、実に遅いタイミングでヨーロッパに強烈な冬の嵐をもたらした。強風と雪がもたらされ、非常に危険な雪塊が山肌を転げ落ちるという状況を生み出した。

ようやく条件が整った地元ヴェルビエで、ドゥ・ラ・リューはツリーランやクーロワールライドを安全に楽しめるようになったが、そこにはドゥ・ラ・リューが得意とする「スリル」が欠けていた。そこで彼はそれを探すアドベンチャーに出発した。

そこでドゥ・ラ・リューはシャモニーで親友の山岳ガイドを務めるトニー・ラミシェに接触。彼はその「スリル」が味わえるラインを取り揃えていた。

そのひとつが、エギーユ・デュ・ミディの北壁に位置するマロリー・クーロワールだった。

エギーユ・デュ・ミディはシャモニーにそびえる標高3842mを誇るモンブラン山系の岩山だ。この山の展望台へ続くロープウェーは世界一の標高差を誇る。

そのロープウェーの真下に位置しているのが、エクストリームスキー・スノーボードを楽しむ人たちにとってのメッカ、マロリー・クーロワールだ。全長500mのこのルートは最高難度を誇り、最大斜度58度、平均斜度55度の急斜面となっている。

かつて、『Powder』誌のハンス・ルードヴィクはこのクーロワールについて、「エギーユ・デュ・ミディの北壁はエクストリームスキーそのものだ。この山のあらゆるルートは複雑な急斜面で、常に死と隣り合わせだ。ラペリングは必須で、山頂の氷河と辛うじてつながっているだけの雪塊が落ちてくる可能性もある」と記している。

そして、トニー・ラミシェと同じく山岳ガイドのアレックス・ピティン、そしてシャモニー在住のFreeride World Tourのチャンピオン、アウレリアン・デュクロズと共にマロリー・クーロワールへ辿り着いたドゥ・ラ・リューは、すぐに自分が探し求めていた興奮を味わうことになった。

その様子は是非映像で確かめてもらいたい。最高難度のルートを高速で楽しむドゥ・ラ・リューの姿に思わず目まいを感じてしまう人もいるだろう。

ライダー
グザヴィエ・ドゥ・ラ・リュー
アウレリアン・デュクロズ(Freeride World Tour王者)
トニー・ラミシェ(山岳ガイド)
アレックス・ピティン(山岳ガイド。元フランス代表)

スタッフ
撮影:Hexo+、The De Le Rue’s、ダニエル・ラファージ
監督・編集:ティム・バーゲス

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