北極圏のゴーストタウンでスノーボード!

エーロ・エッタラ率いるスノーボーダーたちが北極圏内のゴーストタウンに乗り込んだ。
By Jason Horton

 ノルウェー・スヴァールバル諸島のひとつ、スピッツベルゲン島の中央に位置するピラミーデンはユニークな歴史と風景とアドベンチャー、そしてジブ向きの地形を擁する町で、アーバンライドのマスター、エーロ・エッタラが率いるNitroチームにはパーフェクトなロケーションとなった。

北を目指すエッタラと行動を共にしたのは、ユタ州ソルトレークシティ出身のオールラウンダー、サム・タックスウッド、ノルウェー北部出身で北極圏内でのライディングを熟知しているパークモンスター、トルゲイル・ベルグレムだ。

ピラミーデンは、地平線上に見えるピラミッドように尖った山の姿が名前の由来の世界最北端の町で、かつてはロシアが保有していた鉱山を中心に栄え、ピーク時には1,000人の鉱山労働者が住んでいた。

スヴァールバル諸島は、北極圏に浮かぶノルウェーの国土の一部で、元々は捕鯨業で栄えていたが、その後は鉱業が主産業となった。しかし、現在、この諸島の人口は減っており、氷河やフィヨルド地形を組み込んだトレックを歩く自然愛好家かスノーボーダーがたまに訪れるだけとなっている。

フリーライダーのグザヴィエ・ドゥ・ラ・リューもこの諸島を訪れており、彼はパラグライダーで氷河を渡りながら、前人未踏のスロープを求めるプロジェクトに挑んだ。しかし、今回のプロジェクトは、フリーライダーが文明の最北端でアーバンライドを楽しむという対称的な内容になった。

トルゲイル・ベルグレム © Nitro/Markus Rohrbacher

 ピラミーデンは1910年に建造された町だが、1927年に旧ソ連に売却されると、マルクス主義を貫くユーラシアの大地に石炭を提供する役割を担った。この町はソ連崩壊後もロシア鉱山として機能したが、ソ連崩壊から7年後の1998年に閉山を迎えた。

現在、ピラミーデンには小さなホテルとわずかな観光客しか存在せず、その大部分は廃墟と化しているが、低温のため崩壊のスピードが遅く、建物やレーニン像はまるで冷凍保存されているかのように当時の姿を保っている。

カステン・ボイソン © Nitro/Markus Rohrbacher

 そのため、美しい山々に囲まれているこのゴーストタウンはアーバンライドには最適なロケーションになった。しかし、ここでは常にライフルを持った見張りを立てておく必要がある。というのも、ホッキョクグマに遭遇する可能性があるからだ。

アザラシも登場する舞台裏映像をチェック!

 20年前に捨てられたこの町に到着したクルーはそのタイムスリップしたような街並みと白夜の影響で、時間感覚が完全にずれてしまったが、それにめげずに雪に覆われた通りを積極的に歩き回り、北緯79度という極北の地にレール、ウォールライド、ルーフドロップなど、数々のスポットを発見した。

read more about
Next Story