北極圏のゴーストタウン、その舞台裏

北極圏のゴーストタウンでアーバンライドに挑んだ3人のスノーボーダーの旅を改めて振り返る。
By Jason Horton

 飛行機に5回乗り換え、更には流氷の中を進むボートで移動する24時間以上の旅。辿り着くまでの時間と手間で目的地の素晴らしさが決まるのだとしたら、ピラミーデンは間違いなくナンバーワンだ。

クルーの荷物 © Nitro/Markus Rohrbacher

 ピラミーデンはその景色も圧倒的だ。氷結した海の上をソリで移動し、急峻な山々に囲まれた雪の廃墟に辿り着くと、そこには数人の住民の他にも、アザラシ、クジラ、セイウチが興味津々の目をして待っていた。また、この街は白夜の薄明かりで常に美しく照らされている。繰り返すが、ピラミーデンはナンバーワンだ。

ピラミーデン © Nitro/Markus Rohrbacher

スヴァールバル諸島に向かった今回の旅は、僕の中で一番記憶に残るものになった。あそこにあるすべてが珍しかったし、すべてが新しい経験だった。ピラミーデンに向けて流氷の中を進んだボートから、ネットや電話が一切繋がらない元鉱山の廃墟までのすべてがね


サム・タックスウッド

ゴーストタウンをチェック © Nitro/Markus Rohrbacher

 今回紹介する舞台裏映像は、エーロ・エッタラサム・タックスウッド、トルゲイル・ベルグレムの3人のライダーが雪に覆われた廃墟でのアーバンライドを披露しているが、その街の姿は現実には思えない。ノルウェー北部に位置するスヴァールバル諸島の中央部に埋もれた旧ソ連時代の鉱山跡地は、全体が冷凍保存されているかのような不思議な魅力を携えている。

 

スヴァールバル諸島に行くのは僕の夢だったし、そこでスノーボードができるんだから、今回の旅は本当にスペシャルなものになった。白夜はクレイジーだったし、時間間隔が完全に狂ってしまったよ。しかも、電話もネットも繋がらないから、世界から取り残されたように感じた。他に誰もいないゴーストタウンで延々とスポットを探してライディングした今回の旅は、これまでの旅の中で一番記憶に残るものになった。


エーロ・エッタラ


ゴーストタウンのライディングをチェック!

ライフルを抱えたコサック姿の不思議なガイドと共に、3人はライディング可能なスポットを探し回り、ホッキョクグマが歩き回る北緯79度の世界でウォールライド、ハンドレール、ルーフドロップなどをこなしていった。世界最北端に位置するレーニン像が当時のままの姿を保っていたピラミーデンは世界で最もクールなゴーストタウンだ。

ノルウェー・スヴァールバル諸島 © Nitro/Markus Rohrbacher
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