スノーボードにワックスをかけよう!

今シーズンも快適なライディングを楽しむために、ホットワックスを使った手軽なボードメンテナンスを9つのステップに分けて紹介する。
By Rachel Verity

いよいよスノーシーズンの到来が目前に迫り、スノーボード用具を引っ張り出して準備を整える時がやって来た。

もちろん、普段世話になっているローカルショップにワックスがけを依頼するのもひとつの手だが、きちんとした手順でワックスがけをすれば比較的簡単にプロとほぼ変わらない仕上がりが得られる。もちろん最初はワックスがけ専門用具をひと通り揃えなければならないが、一度買えば長く使えるものがほとんどなので、長期的に考えれば、メンテナンス費用を抑えられる。

ワックスがけの頻度は?

一部には「3日ライディングしたらワックスをかけ直すべき」と主張する人々もいるが、ワックスがけの頻度はいくつかの要素によって決まってくる。自分のボードの滑走面に使用されている素材の種類、普段ライディングを楽しんでいるスポットのコンディション、そしてライディングの頻度によって、ワックスがけの頻度も変わってくるのだ。

スノーボード滑走面の製法は大きく分けて2種類ある。ひとつはトップライダーやコンペティションライダー向けのシンタードと呼ばれる製法で、もうひとつはエントリーレベル向けで耐摩耗性の高いエクストルーデッドと呼ばれる製法だ。シンタード製法で作られたボードの滑走面は分子の隙間が多く、より多くのワックスを浸透させることが可能なので、エクストルーデッド製法で作られたボードよりも速くスムースなライディングが可能だ。しかし、シンタード製法のボードはしっかりとワックスをかけなければ、ワックスがけされていないエクストルーデッド製法のボードよりも遅くなってしまうので、速いライディングをしたいなら、ワックスがけを怠らないことが大前提になる。

ワックスをかけるべきタイミングは、その滑走面の状態から分かるのはもちろん、実際にライディングした際の滑り心地からも感じ取ることができる。平坦なセクションでボードのスピードが落ちているのを感じた時や、ボードの滑走面が白っぽく乾いた状態になっている時は、新たにワックスをかけ直すそう。

ワックスがけに必要なアイテムは?

・ワックス
・アイロン
・スクレーパー
・ブラシ
・クロス

ステップ1:ビンディングを取り外す

ワックスがけはアイロンの熱を使うため、熱で変形する可能性があるビンディングを取り外しておこう。特にビンディングの固定に使用されているネジ類などには熱が蓄積しやすくボードにダメージを与える可能性があるため、滑走面からは必ず外しておくように。

ステップ2:滑走面のクリーニング

古くなったワックスやこびりついた土埃などを滑走面から綺麗に拭き取り、新しいワックスが正しく浸透するようにしよう。クリーニングの際は専用のクリーナーとクロスを使っても良いし、アイロンを使ったホット・スクレープでも良い。ホット・スクレープとは、アイロンを古いワックス層に当て、ワックスが柔らかくなっている内にスクレーパーでサッと削り取る方法で、分子の隙間からあらゆる汚れを取り去ってしまうことができる。古いワックスを念入りに取り除いた後は、新品のクロスで滑走面全体を拭き、わずかな汚れも残さないようにしよう。

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ステップ3:ワックスの種類を選ぶ

ワックスの中には、ウォームワックスやコールドワックスなど特定の温度レンジで作用するものがあり、実際にライディングする雪面の温度に関係する。自分がライディングする雪の温度が分からなかったり、様々なコンディションでライディングしたりする場合は、対応温度レンジの広いワックスを選んでおこう。

 

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ステップ4:ワックスを溶かす

ワックスがけ専用のアイロンも発売されているが、通常の家庭用アイロンでも十分に代用できる。しかし、ワックスがけに使ったアイロンを再び衣服用に使用するのは避けよう。

アイロンを中温に設定し、アイロンにワックスを近づけてワックスを溶かすと、ワックスがゆっくりと垂れ落ちてくる。その溶けたワックスの滴をボードの滑走面へ均一に落としていこう。ボード全体にまんべんなくワックスを行き渡らせるためには、エッジにぐるりと垂らし、そのあとで中央部にジグザグに垂らしていこう。ボードのエッジ部分はワックスがドライになりやすいので注意したい。

ステップ5:ボード全体にアイロンがけする

滑走面全体にワックスを塗り終えたら、アイロンを円形に動かしながらワックスを浸透させよう。ボード全体にまんべんなくアイロンをかけるようにし、ボードの一部分だけが過度に熱を持たないように心がけよう。一部分に過度な熱を与えるとボード本体がダメージを受ける可能性がある。

ステップ6:ワックスを冷やして硬化させる

アイロンでワックスを浸透させた後、ワックスが冷えてボードに定着するまで20~30分放置しよう。

ステップ7:スクレーピング作業

ワックスが冷えて定着したら、プラスチック製のスクレーパーをボードに対して45°の角度で当て、滑走面の余分なワックスをノーズからテールまで入念に削り取ろう。長めのストロークを一定の間隔でキープすることが平滑な滑走面を実現するための重要な鍵となる。

ステップ8:エッジ部分をチェックする

エッジ部分に余分なワックスが残ったままでは実際のライディングの際の滑り心地に大きく影響するため、スクレーパーの片側に付いている刻み目のついた部分を使ってエッジ部分にはみ出したワックスを丹念に取り除こう。

ステップ9:ブラシをかけて滑走面を仕上げる

最後に、ノーズからテールまで滑走面全体にしっかりとブラシをかけて仕上げよう。こうすることで表面に残ったワックスを完全に取り除き、ワックスが浸透した滑走面本体を露出させることができるので、スムースかつスピーディなライディングが楽しめるようになる。

 

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