エニ・ルカヤルビが教えるスノーボード購入ガイド!

フィンランドから現れた女子スノーボード界の新星によるスノーボード購入のためのパーフェクトガイド。
エアをメイクするエニ・ルカヤルビ © Harri Tarvainen/Red Bull Content Pool
By Anke Eberhardt

「女子ライダーはサイドカットやセットバックなどを考えずに、グラフィックの良し悪しだけでスノーボードを選んでいる」という先入観を持っているとしたら、本気で考えを改めたほうがいい。

エニ・ルカヤルビを例に挙げてみよう。このフィンランド出身の気鋭の女子ライダーは、すでにVIMANAから自らの名を冠した2種類のプロモデルを発表しており、ボードのディテールについて非常に詳しい専門知識を有している。したがって、男女を問わず、この冬に新たなボード購入を考えているならば彼女の知識を頼りにしない手はない。

ルカヤルビの専門知識に裏打ちされた以下のアドバイスを読み進めて、満足のいくニューボードを手にして思いきりスロープを攻めよう!

ボードの形状

キャンバー
スキーリゾートや圧着された雪面、パークやパイプなどでライディングするなら、キャンバーはベストオプションと言えますね。ターンしやすく、スピードも申し分なく、ターンでも雪面がしっかりとエッジに食い込んでくれます。ジャンプでも適度に反発するので、着地の際にしっかりとした安定性を発揮するんです。

フラット
フラットの特徴はキャンバーに似ていますが、エッジの食い込みが強く、反応性も高いです。ですが、両足で強く力を入れた際の反発力にはキャンバーよりもやや劣りますね。

ロッカー/リバースキャンバー
このタイプは主に初心者に最適です。ターンする方法を学びやすく、なおかつ逆エッジになりにくいという特徴があります。ですが、滑り方の基本を掴んだら、なるべく早くキャンバーボードに乗り換えた方がスピードも上がりますし、正しいターン方法も学べるので、硬い雪面でもエッジを掴みやすくなるでしょうね。ただ楽しくライディングするだけならロッカーでも十分ですよ。春先のライディングにも向いています。ジブもやりやすいです。

個人的には、フラットロッカーの方が好きですね。ビンディング間がフラットで、テールとノーズがロッカーになっているので、ターンでグリップが維持できます。特殊なパウダー・ロッカーは、キャンバーよりもはるかに良好なフロート感を味わえますね。

エニ・ルカヤルビ © Harri Tarvainen/Red Bull Content Pool

ディレクショナルとツインチップの違いは?

ディレクショナル
基本的にレギュラースタンスであまりスイッチをしないという人にはディレクショナルが最適です。ノーズが長く大きい一方、テールが短くナローなのでパウダーにも向いています。フロート感も十分なので、ディープパウダーでのターンも簡単で楽しいですよ。

ツインチップ
両サイドで同じフィーリングが得られるツインチップのボードは、スイッチ系のトリックをメイクするパークやレールのライディングに適していますね。

男性用ボードと女性用ボードの違いは?

大きな違いはありません。最大の相違点は幅です。男性用ボードは、女性用ボードに比べて幅広になっています。

 

ボードのサイズが自分の足の大きさに合っているかどうかを常にチェックしましょう

エニ・ルカヤルビ


ブーツがある程度ボードの幅をはみ出しても問題はありませんが、大幅にはみ出さないように注意しましょう。ターンする時に雪面にブーツが触れてしまうなら、もっと幅の広いボードに換えた方が良いと思います。逆に、ブーツがボードからまったくはみ出さない場合は、少し幅の狭いボードに換えるべきでしょう。あとはビンディングのポジションをチェックして、両足がボードの両端から等距離にあるかどうかをチェックしましょう。

自分に合ったボードの長さの目安は?

基本的にボードの長さは自分の身長よりも約20cm短いものを選んでください。レールを中心にライディングするならそれよりもやや短くして、パウダーや圧着雪、パイプなどでライディングするなら、それよりもやや長くしましょう。わたしの身長は164.5cmなので、パーク用は147cm、レール用は143cm、パウダーラン用は149cmのボードを使用しています。

柔らかいボードと硬いボード、どちらを選ぶべき?

ハイスピードなライディングを楽しみたいなら、より安定性の高い硬いボードを選びたくなるでしょうね。一方、雪に食い込みにくい柔らかいボードはジブやベタ雪に向いています。

日本でエアをメイクするエニ・ルカヤルビ © Harri Tarvainen/Red Bull Content Pool

ラディアス/サイドカットはライディング時のフィーリングにどう影響する?

ラディアス/サイドカットの違いはボードでターンをする際に分かります。クイックで楽しいライディングをしたいなら、ラディアス値が小さいボードを選ぶべきでしょう。メローで長いターンを楽しみたいなら、ラディアス値が大きいボードを選ぶと良いでしょう。とはいえ、ラディアス値の大きなボードは、ターン時のスピードが必要になります。ラディアスの設定は、自分のライディングスタイルによって変わってくると思います。メーカーのカタログやウェブサイトには各ボードのスペックが明記されているので、様々なオプションの中から自分のスタイルにあったものを選びましょう。

セットバックとはどんな意味?

セットバックとは、ビンディングのポジションをボードの中心よりもテール寄りにずらして重心を変えることを意味します。基本的にレギュラースタンスで、ハードターンやパウダーでのフロート感を重視したい場合はセットバックを大きく設定して構いません。わたしのパーク用ボードはセンタースタンスですが、常に2cmセットバックしてあるので、テールよりもノーズの方が2cm長い設定になっています。パウダーラン用のボードは、最低でも6cmセットバックしてあります。

エクストルーデッドとシンタード、どちらがおすすめ?

おすすめは当然シンタードですね! 通常、安価なボードにはシンタードは採用されていませんし、シンタードはワックスのメンテナンスにやや手間がかかるという難点もあります。ですが、やはりシンタードには高いお金を払うだけの価値はあると断言できます。なぜなら、シンタードのボードは雪質が悪くスピードが乗りにくい時にも役立ちますから。

最後に、満足のできるボード選びのコツは?

 

様々な種類のボードに対応できるとしても、自分のライディングスタイルに合ったボードで滑る楽しさは格別です

エニ・ルカヤルビ


スキーリゾートでは試乗用のボードを貸し出している場合が多いので、その機会を利用して様々なタイプのボードにトライしておくと良いですね。いざ買ってみたボードが自分に合わなかった時は悲しいですから。初心者は小型の柔らかいボードから始めると良いと思いますが、ライディングに慣れてくるとレスポンスが良いボードが欲しくなるものです。ですので、スキルの上達に合わせてボードもアップグレードしていくのが理想ですね。

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