雪山生活をスパイスアップしてくれるスノーボード5本

ただの懐古主義ではございません! 2017年のスノーボードシーンを盛り上げる最高のスノーボード5本をピックアップ!
スノーボードのトレンドは?
By Jason Horton

スノーボードのデザインはこのスポーツの進化と足並みを揃えて進化してきたが、すべてが出尽くしてしまった(超伝導体のベース素材とセルフ・シャープニング機能を備えたエッジは除く)からと言って、次のミレニアムまでじっと待たなければならないわけではない。

現在、スノーボードシーンはポストモダンを迎えているので、まったく受け入れられずに終わる可能性が高い完全なオリジナル(リバースキャンバーのことだ!)を全力で生み出そうとするよりも、肩から力を抜いて使い古された過去のトレンドをリミックスした方が良いだろう。今回は各ブランドがスノーボードシーンをフレッシュに保つために、そのようなアプローチで開発されたボードをいくか紹介しよう。

 

サーフ&スノー
Lib Tech “Jamie Lynn x Mayhem”

サーフ&スノー:Lib Tech “Jamie Lynn x Mayhem”

スノーボードはサーフィンの楽しさを雪山で再現したいと考えたサーファーのウェイン・ストーブケンによって1960年代後半に生み出されたスポーツと言われている。よって、最近のパウダーハンターやバレルラバーが雪山やサーフィンを一緒に楽しんでいる姿は至って自然な成り行きなのだ。そして、その2つのスポーツをコラボレーションとして美しく表現できる人物が、伝説のスタイルマスター、ジェイミー・リンと、伝説のシェイパー、マット・ビオロスだろう。この2人が組んで生み出したこのファット&ショート(146cm)なパウダーボードは、ジェイミーのユニークなアートワークと、Mayhemのカービング、そして、Lib Techのプロダクトクオリティが備わっている素晴らしい1本で、Mervinファンにとってはマストアイテムだ。

 

エコ・ウォリアー
Jones “Ultra Mountain Twin”

エコ・ウォリアー:Jones “Ultra Mountain Twin”

木は本当に素晴らしい存在だ。我々人間は過去200年を費やして、未来的な素材を次々と生み出す努力を重ねてきたが、スケートボード、ボート、住宅、スノーボードなど、何を作るとしても、結局は木が最高の素材という結論に落ち着く。もちろん、最初期のスノーボードは木製だったわけだが、最近も嬉しいことにコアとトップシートの素材に強度、柔軟性、振動吸収性が優れていて、しかも地球に優しい木材を選ぶブランドが増えている。Jones Snowboardsもそのような “グリーン” なブランドのひとつで、彼らが生み出したこのUltra Mountain Twinは、美しい年輪が描かれたアッシュベニヤ材をトップシートに使った「木って最高」なボードになっている。

 

アーティスト・コラボ
Salomon Sick Stick/Ride Kink

アーティスト・コラボ:Salomon “Sick Stick”/Ride “Kink”

誰もが知っていることだが、スノーボードシーンはスケートボードシーンから多大な恩恵を受けている。1980年代中盤にスケーターがスノーボードシーンを盛り上げてくれなかったら、我々は今でもハードブーツを身に着けてスキーを楽しんでいたことだろう。しかし、スケートボードシーンが流入してくれたことで、我々はトリックやアティテュード、そして派手でポップなグラフィックスを手に入れ、モノスキーを避けることができた。よって、せめてものお礼として、その道を切り開いてくれたクリエイティブな天才たちへのオマージュを用意すべきだと考える人がいても別におかしくはなく、SalomonのSick Stickはそのような人たちによって生み出された1本だ。これはベテランライダーも歓喜するような素晴らしいパウダーシェイプになっているばかりか、伝説のBeautiful Losersのアーティスト、ジェフ・マクフェトリッジのグラフィックが描かれている。一方、Rideもスケートボードシーンのスキャンダラスなアーティスト、ショーン・クリバーと組んで懐かしさが感じられるニューモデル、Kinkを製作した。クリバーはスケートボードシーンを “バッド” にした人物のひとりで、かつて彼がデザインしたランディ・コルヴィンモデルのスケートボードが余りにも卑猥なデザインだったため、黒いビニール袋に入れられて発売されたというのは良く知られている話だ。今回のこのボードもかなりのデザインだが、こんなの大したことないと思う人は、「Sean Cliver The Last Supper」でググってみよう。彼のハードコアぶりが理解できるはずだ。

 

スローバック
Gnu Finsanity/Arbor Zygote Twin

スローバック:Gnu “Finsanity”/Arbor “Zygote Twin”

我々はGnuとLib Tech Snowboardsの創設者、マイク・オルソンに拍手を送るべきだ。彼は真のイノベイターと言えるだろう。Gnu Finsanityは究極のスローバックモデルで、1984年のオリジナルのシェイプとメタルフィンをそのまま再現し、そこにマグネトラクションのエッジとロッカーキャンバーを加えたハイブリッドな1本になっている。固い雪質の場合はフィンを外すべきだが、1980年代をパーフェクトに再現したグラフィックだけでも手に入れる価値がある。一方、Arborも1980年代中盤のスケートボードのグラフィックとシェイプにインスパイアされたZygote Twinを発表している。このボードは、実はツインチップでも何でもないのだが、あのDogtownを生み出したデザイナー/フォトグラファーのC・R・ステシック IIIによってデザインされた美しいグラフィックを誇っているので、コレクターズアイテムとしては最高の1本だろう。

 

ウルトラカスタムパウダーウェポン!
Aaron Schwartz X Korua Shapes

ウルトラカスタムパウダーウェポン:Aaron Schwartz X Korua Shapes

何かスペシャルな1本を探しているという人は、実際に雪山へ持ち出すよりも、自宅の壁に飾っておけるようなスノーボードが良いだろう。というわけで、今回はこの美しいKorua製のカスタムパウダーシェイプにアーロン・シュワルツの手描きグラフィックが施された美しい1本を薦めたい。ちなみに、映像『Yearning For Turning』を見た人なら、このレトロ感覚溢れるボードが飾りとしてだけではなく、ピステでもバックカントリーでも優れたパフォーマンスを発揮することは知っているはずだ。尚、コラボモデルではないスタンダードモデルは真っ白なブランクフィニッシュになっているので、そのまま綺麗に保っても、油性ペンでクリエイティブな才能を発揮してもOKだ。ウェブショップではアーロン・シュワルツのグラフィックが入ったコラボモデルがまだ手に入るので、アーティストによるワンメイクボードを手に入れたい人はチェックしてみよう。
 

 

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