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キャッチャーカーって何なんだー?!
キャッチャーカーって何なんだー?!
2015年5月3日(日)、ついに日本にも上陸する「Wings for Life World Run」。その全貌は 先に書いた記事を参照して頂きたいが、この世界同時スタートのランニングイベントにおける唯一無二の特長、それこそがキャッチャーカーである。
キャッチャーカーとは読んで字の如く、”捕まえる車”。一般的なマラソン大会のようにゴール地点が存在しない「Wings for Life World Run」において、ゴールとは前方にあるのではなく、後方から迫ってくるのである。そして、その迫り来るゴールこそが、キャッチャーカーなのである。
全世界同時スタートから30分後、各々のペースで走るランナー達を目がけてキャッチャーカーはおもむろに走り始める。その速度は時速15km、最初の1時間はそのペースをキープする。つまり、ランナー達の立場で換算すると、スタートから1時間でキャッチャーカーは7.5km地点に到達。そして1時間半後には15km地点に達するコトとなる。1時間で7.5kmと言えば、ちょっとしたファンランナーは大体この辺りで、迫り来るゴールラインによって早々にゴールを告げられ、1時間半で15kmと言えばキロ6分ペースであるから、そこそこ走れますよというランナーであったとしてもこの辺りが正念場だろう。しかし、ここからキャッチャーカーはさらに速度を上げるのである。
次の1時間で時速16kmになったキャッチャーカーは、その1時間後に17kmに。そしてその1時間後には20kmへと速度を上げ、疲弊気味のランナー達をバクバクと飲み込む。計算上、フルマラソンの完走地点42.195kmをキャッチャーカーは3時間9分30秒で通過するのだから、そこから先はハードコアなスピードランナー達だけの領域である。
挙句、スタートから5時間後には時速35kmと、”ただの車”バリに快走するコトとなるキャッチャーカーは、世界で最後のランナーを捕まえるまで走り続け、全世界のキャッチャーカーが停車する瞬間こそが、「Wings for Life World Run」のエンディング、そして世界チャンピオンが誕生するその時である。
ソウルオリンピック110mハードルの銀メダリストにして、「Wings for Life World Run」のレースディレクターを務めるコリン・レイ・ジャクソンは、「キャッチャーカーを最大の恐怖として捉えるランナーもいれば、最高のモチベーション材料として捉えるランナーもいるでしょう」と語っている。
そう、「Wings for Life World Run」は、一般的なランニングイベントと比べてゴールがなく、つまり完走がない。それは裏返すと、キャッチャーカーという規則的に迫り来るゴールラインに対して、自分で走りたい距離とスピードを予め想定できるというコトなのである。脊髄損傷という未だ十分な治療法が確立されていない分野において、「走れない人のために走る」コトがサポートとなる「Wings for Life World Run」のテーマは、決められた距離を何が何でも走り切るというのではなく、自分の走りたい想いの分だけ走るコト。そう考えれば、キャッチャーカーは自分の決めた目標に対して、最高のモチベーションを提供してくれる存在と言うコトができるだろう。
ちなみに、3,000人ものランナー達を追い抜くコトが使命のキャッチャーカーは、いつなんどき止まるコトも、そのスピードを変えるコトすら許されていない。あなたにとっていくら最高のモチベーションを与えてくれる存在であろうとも、キャッチャーカーはどのランナーとも馴れ合わないし、孤高の存在であり続けるのである。キャッチャーカーがあなたを追い抜いたとしても、あなたが乗り込むコトはできないし、当然タクシーのようにメイン会場にあなたを送り届けてもくれない(シャトルバスがある)。
「Wings for Life World Run」のさなかキャッチャーカーを目視するような時は、おそらくあなたにとっての正念場だろう。しかしそんな時であってもあなたがキャッチャーカーにかける言葉は「Catch me if you can ! 捕まえられるもんなら捕まえてみな!」。
あくまで強気に、あくまで挑発的に、最後の最後まで逃げる努力をするべきだ。最高のモチベーションとはそういうものである。
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