Jimmy Spithill
© ESPN Magazine
サーフィン

レッドブル・アスリートの美しい肉体

アスリートたちの美しい肉体を紹介すると共に、裸でスポーツをする利点を検証する。
Written by Larry Earvin
読み終わるまで:5分公開日:
NASCARドライバーとプロスケートボーダーの夫婦 Travis と Lyn-z

NASCARドライバーとプロスケートボーダーの夫婦 Travis と Lyn-z

© ESPN Magazine

7月11日に発売されたESPN Magazineは「ボディ特集(Body Issue)」で、この特集は今年で6年目を迎えた。この「ボディ特集」は世界を代表するトップアスリートたちのヌード写真が掲載されるため、発売の度に大きな話題となっている。
ただし、掲載されているヌード写真にポルノ性はまったくなく(局部などは上手に隠されている)、この特集はシンプルにトップアスリートたちのまるで機械のような完ぺきでゴージャスな肉体を紹介するもので、オリンピックの金メダルを獲得するために作られた肉体はもちろん、ボクシング、NBAファイナル、ウィンブルドン、ASPチャンピオンシップ、X Gamesなどを戦い抜くための肉体が掲載されている。
尚、今年はより革新的で危険なスポーツに挑むアスリートたちに目を向けており、モトクロスライダーからNASCARドライバーへ転向した Travis Pastranaと彼の妻でありプロスケートボーダーのLyn-Z、クリフダイバー Ginger Huber、アメリカズカップを制したTeam Oracle USAのキャプテン Jimmy Spithillなどが登場している。
Jimmy Spithill

Jimmy Spithill

© ESPN Magazine

また、当然のことながら他のスポーツからも数々のアスリートが参加しており、18個の金メダルを獲得したスイマーMichael Phelps、テニスプレイヤーVenus Williams、プロサーファー Coco Ho、MLBのPrince Fielderなど、各スポーツを代表するトップアスリートたちがその美しい肉体を披露している。
しかし、気になるのはこの撮影が単純にアーティスティックなものなのか、それとも裸が自然なのだということを伝えようとしているのだろうかという点だ。
つまり、世の中には常識や慣習、倫理、保守的な保護者の皆さんが存在するのは承知しているが、中には生まれたままの姿の方が良い結果が出せるスポーツがあるのではないだろうか?
昨年、Tarah Giegerが ブーツだけを履いてKTM 250 SXFで快適に走る姿が話題となった他、また過去の「ボディ特集」では Maya Gabrieraが人魚とイルカのハーフかと思えるような全裸でのサーフィンを披露している。
Ginger Huber

Ginger Huber

© ESPN Magazine

以上を確認すれば、 ESPN側はメッセージを伝えようとしているということになる。つまり、裸の方が良いパフォーマンスができるという訳だ(実際、スイマーと総合格闘技選手は全裸に近い姿で競技に取り組んでいる)。というわけで、今回は裸の利点を以下に挙げてみた。

裸の5つの利点

1:スピード
キャンバス、コットン、ライクラ…どんな素材であろうと身につける服は抵抗を生む。つまり裸の方が速く、敏捷に動けるはず。これは考えれば分かるはずだ。サーフィンの場合は、ワックスで体毛がボードに張りついてしまう可能性があるが、男性も女性のように脱毛すれば、ワンランク上のパフォーマンスができるだろう。Mason Hoはそう強く信じており、昔はBrad Gerlachもそう信じていた。
2:快適さ
コットンやポリエステルで作られた洋服を脱げば私たちは裸だ。Travis Pastranaはスカイダイビング、モトクロス、そして三輪車など、数え切れない程多くのスタントをパンツ1枚でこなし、何かを伝えようとしてきた。今はドライバーとして活躍する彼だが、コックピットは暑いに違いない。今回も服を脱いだ方が良さそうだ。
タカやハヤブサは服を着ることなく、裸で大空を飛ぶ
3:妨害(戦術として)
残酷な真実を言ってしまうと、すべての肉体は平等ではない。細胞なのか代謝の問題なのか、はたまた魔法の仕業なのか、本当に美しい肉体を持つ人間は存在する。そしてその肉体は自分のライバルを妨害する手段として使用できる。たとえばGinger Huberが崖に登り、タオルを脱ぎ、全裸でバックフリップをしながらダイブしたら、彼女の次に飛ぶダイバーは「どうやってこの美しさに勝てるのだろう」と動揺するはずだ。
4:風の抵抗
スケートボードのハーフパイプやスノーボードのスーパーパイプなど、ジャンプや高所からのダイブをするアスリートにとって裸は有利に働く可能性がある。彼らはプロテクションのためにパッドやパンツを身につけているが、あのような煩わしいウェアがなければ、たとえばLyn-Zはハーフパイプであと30cmは高く飛べるのではないだろうか。要するに、タカやハヤブサは服を着ることなく、裸で大空を飛んでいるということだ。
5:自信
「ありのままの自分を受け入れよう」という言葉があるが、確かにその通りだ。もし、あるアスリートが最高級の肉体を手に入れているのであれば、単純に裸になれば良いだろう。最初のオリンピックは裸で行われていたのでは? この事実確認をする必要はないが、服を着ない方が、人間は美しく見えないだろうか? 私たちは子宮から裸で生まれるのだから、そのままの姿でスポーツを楽しめば良いのではないだろうか?

おまけ:裸でやりたくないスポーツ

バスケットボール:飛んだり跳ねたり、回転したりと忙しいので、局部は小さくまとめた方が良いだろう。
野球:かなりのスピードでボールが飛んでくるので、局部を守っていないと大変なことになる。
柔術:近接戦闘で、しかも裸の相手に組み伏せられる時もある… これは勘弁してもらいたい。
スケートボード:アスファルト、ハンドレール…。これは無理だろう。
ランニングスポーツブラやショーツはこのために開発されたものだ。