写真展「ハッピー・カーニバル」
© ZEN SHIRANE
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カーニバル評論家の白根 全さんによる写真展「ハッピー・カーニバル」

東京・三宿のカフェレストラン SUNDAY にて2月15日(日)まで、カーニバル評論家の白根 全さんの写真展を開催中です。
Written by 宮越 裕生
読み終わるまで:4分公開日:
写真展「ハッピー・カーニバル」

写真展「ハッピー・カーニバル」

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ヨーロッパのキリスト教文化に起源を持ちながら、ブラジルやペルー、コロンビアなどの南米大陸、キューバやドミニカ、トリニダード・トバゴなどカリブ海地域の各地に伝わり、さまざまな発展をとげたラテンアメリカのカーニバル。
世界に2人しかいないというカーニバル評論家の白根 全さんは、20年以上もそんなカーニバルを追いかけ、カメラに収めてきました。そこには、生命のダイナミックな息遣いに満たされた人々が、全存在をかけて過剰に発熱する眩しい姿がくっきりと刻まれています。
写真展「ハッピー・カーニバル」

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写真展「ハッピー・カーニバル」

写真展「ハッピー・カーニバル」

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ヨーロッパから新大陸に伝わり、サンバのリズムで躍るブラジル・リオのカーニバルになったり、アンデスの先住民文化と融合して、フォルクローレの音楽で舞うボリビアのカーニバルになったり。その発展の歴史を想像しながら見るのもおもしろい。とにかくエネルギッシュで色彩にあふれたカーニバルの写真は、見ているだけでも元気になれます。
写真展「ハッピー・カーニバル」

写真展「ハッピー・カーニバル」

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白根さんは、50CCの小型バイクでサハラ砂漠を縦断したり、人類400万年の旅をたどった探検家・関野吉晴さんの「グレートジャーニー」のサポーター / コーディネーターをつとめた冒険家にして、伝説の旅人。現在、ペルーのクスコ出身の先住民写真家、Martín Chambi の写真展を企画されているとか。日本では知られざる写真家ですが、MOMAやポンピドゥー・センターなどでも展覧会が開催された巨匠だとのこと。こちらも楽しみですね。
カフェレストラン SUNDAY は、現代アートコレクターのコレクションにふれられるお店。店内の棚や個室、展示ルーム、洗面所にはさまざまなアートピースがあり、日常の空間にあるアートを楽しめます。アートが好きな方なら、きっと新たなアートとの出会い方を楽しめるはず。
※SUNDAYに展示されているアートコレクションは定期的に入れ替わります。
カーニバルはもともと、キリスト教以前のヨーロッパで、春を迎えるお祭りとしてはじまったものだそう。ぜひSUNDAYに立ち寄って、一足早く春を感じてみてください。
白根 全 カーニバル写真展「ハッピー・カーニバル」
日時:2015年1月11日(日)〜2月15日(日)
営業時間:11:30〜23:00 ※水曜日定休
会場:カフェ&レストラン「 SUNDAY
住所:東京都世田谷区池尻 2-7-12-B1
電話:03-6413-8055
アクセス:田園都市線池尻大橋駅南口より徒歩10分/世田谷線三軒茶屋駅北口より徒歩13分
白根 全(しらね ぜん)プロフィール
日本で唯一、世界中でも2人しかいないカーニバル評論家、ラテン系写真家。高校時代から世界の辺境一人旅をはじめ、現在までに訪れた国は6大陸、160カ国超。仕事(撮影取材渉外観察記録編集企画など)、その他(探検冒険踏破潜入縦断横断登攀釣魚沈没など)、さまざまな理由で現地に入り浸っている。ラテンアメリカの主なカーニバルはすべて制覇。著書に『カーニバルの誘惑―ラテンアメリカ祝祭紀行―』(毎日新聞社刊)、『マチュピチュをまもる―アンデス文明5000年の知恵』(福音館書店刊)など。東京出身、青山学院大卒。
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宮越 裕生(Yu Miyakoshi)
ラ イター。執筆範囲はメディアアート、ファインアート、写真、旅、猫。大学時代に絵画を勉強し、近ごろ境界領域の表現可能性、メディアアートと写真に出会い また新たにアートに目覚める。CBCNET、HITSPAPER、greenzなどのHPを中心に執筆しています。今ここを伝える文体を研究中。