A screenshot from Marvel’s Spider-Man.
© Insomniac Games
ゲーム

【名作・ベスト10】おすすめプレイステーションシリーズのゲーム

2010年代(2010年から2019年まで)にPlayStationシリーズでリリースされたタイトルの中から名作・ベスト10をピックアップ!
Written by Jamie Hunt-Stevenson
読み終わるまで:13分Updated on
2010年代(2010年~2019年)はソニーにとって素晴らしい10年だったが、2000年代(2000年~2009年)も1990年代(1990年~1999年)もそうだった。
PlayStation(プレイステーション)シリーズ高額予算がかけられた野心的なタイトルのメインプラットフォームであり続けてきたが、2012年の『風ノ旅ビト』以降はゲーマーたちに他の選択肢も与えてきた。
そこでいま、PlayStationの2010年代を振り返り、2010年から2019年までの10年間にリリースされた数々の作品の中から名作・ベスト10を選んでみることにした。
作品のなかには、現行機に移植されている作品もあるので、気になる人はぜひ遊んでみてほしい。
01

『Bloodborne / ブラッドボーン』

開発:フロム・ソフトウェア
プラットフォーム:PS4
血塗られた世界を旅する死にゲー『BloorBorne』

血塗られた世界を旅する死にゲー『BloorBorne』

© FromSoftware

『Bloodborne』“PS4初のマスト独占タイトル” だったという評価がある。2015年はPS4で他にも様々な秀作がリリースされたが、フロム・ソフトウェアが開発したこの冷たくも美しいアドベンチャーアクションタイトルへのこの高評価に異を唱えるの至難の業だ。
『Bloodborne』ファンは今回リストアップされているの他のゲームのファンとは少し違う。彼らは純粋にこのゲームが好きというよりも、そのディープでダークな魔力に喜んで屈しているようにさえ思える。そして彼らがそこまでのめり込んでいる理由は簡単に理解できる。
『Bloodborne』は憎らしいほど妥協をしていないが、同時に恐ろしいほどやり応えのあるゲームなのだ。
プレイヤーは化け物が棲む不気味で高難度な世界を探索(そしてほぼ100%の確率で死亡する)たびに心が真っ二つに折られ、ボス戦もその迫力に数秒間息を呑んだあと、瞬殺される。
しかし、その「死にゲーだが無理ゲーではない」という絶妙なバランスの戦闘に慣れて、血塗られた世界を無駄なく動き回れる方法を学べば、先へ進むたびに他のゲームではまず味わえない大きさの高揚感が得られるようになる。
これらの特徴に、クラシックホラーノベルへのオマージュになっている独特の世界観を加えれば、色褪せない魅力を備えたひとつの傑作が誕生する。「あの悪夢をまた見たい」という理由で今もプレイしているゲーマーは多い。
02

『Horizon Zero Dawn / ホライゾン ゼロ ドーン』

開発:Guerilla Games
プラットフォーム:PS4
ユニークで美しい世界が評価された『Horizon Zero Dawn』

ユニークで美しい世界が評価された『Horizon Zero Dawn』

© Guerilla Games

美しい世界と動物の姿をした機械、そしてリアルに再現されたキャラクター陣と共にデビュートレーラーが発表された『Horizon Zero Dawn』はまさに鳴り物入りだったが、長い開発期間を経て実際にリリースされる完成版がどのような内容になるのかは予想がついていなかった。
なぜなら、前作『Killzone / キルゾーン』シリーズのクオリティは知られていたが、Guerilla Gamesがいずれクラシックタイトル候補になる新規意欲作を開発していることについての情報がほとんど出回っていなかったからだ。ましてや、『Horizon Zero Dawn』のようなゴージャスで、示唆に富んでいて、壮大な作品を用意しているとは誰ひとり思っていなかった。
映画脚本家が妬むレベルで作り込まれている主人公を中心とした壮大なアドベンチャー、没入感が高くチャンジングな戦闘が楽しめるオープンワールド、ストイックなゲーマーでさえ思わず心が揺らいでしまうほど感動的なストーリーを備えている『Horizon Zero Dawn』は、嬉しい驚きだったが当然の結果でもあった。
主人公アーロイの旅は常に驚きに満ちているように思えていたが、実際にプレイしてみるとそのイメージ通りであると同時にそのさらに上にいることが理解できた。
03

『ゴッド・オブ・ウォー』

開発:SCEサンタモニカスタジオ
プラットフォーム:PS4
親子の絆が感動を呼ぶ『ゴッド・オブ・ウォー』

親子の絆が感動を呼ぶ『ゴッド・オブ・ウォー』

© SIE Santa Monica Studio

クレイトスのPS4デビューまでの道のりは長かった。ソニー最大のヒットシリーズのひとつ『ゴッド・オブ・ウォー III』(こちらも今回のリストに相応しいクオリティを誇っている)が2010年にリリースされたあと、このシリーズは終わったと思われていた。
しかし、それから約10年の時を経て、クレイトスが帰ってきた。今作のクレイトスも相変わらず無愛想だったが、以前とは比較できないほど落ち着いていて、息子を連れており、巨大な斧を携えていた。
今作は『ゴッド・オブ・ウォー』シリーズのテーマだったギリシャ神話北欧神話と新たに結びつけており、クレイトスと息子アトレウスが、亡くなったアトレウスの母親の遺言を果たすためにオープンワールドに近い世界を旅していくという内容になっている。
また、それまでのシリーズとの差別化を図るためにプレイカメラ位置が変えられており、無秩序で純粋なアクションゲームよりもRPG要素が強められていたのも特徴だった。
世界は丁寧に美しく描かれ、個性的なヴィランが用意され、それまでのシリーズにはなかった温かみが感じられる人間関係が中心に据えられていた『ゴッド・オブ・ウォー』はほぼすべての部分で圧倒的な完成度を誇っており、PS4の真の性能を引き出していた作品だった。
04

『The Last of Us / ザ ラスト オブ アス』

開発:Naughty Dog
プラットフォーム:PS3
Naughty Dogが2013年にリリースしたクラシック『The Last of Us』は、ストーリーテリングが上手ければ、どれだけ使い古されたフォーマット(救済を求めて世紀末の世界を旅する)でも新たな楽しみを生み出せるということを証明した作品だった。
そして、そのストーリーテリング ― 物語の語り方 ― こそがこのゲーム最大の魅力だ。
おそらくこの記事を読んでいる全員がストーリーのあらすじを知っているはずだが、念のために説明しておくと、プレイヤーは愛する人を失った男性ジョエルとして、少女を守りながら疫病に冒された米国大陸を旅することになる。ジョエルは少女と心を通わせたり、対立したりしながら、クリッカーと呼ばれる不気味なクリーチャーを倒していく。
あらすじだけを読めば普通に思えるかもしれない。しかし、登場するすべてのキャラクターが丁寧に作り込まれており、ゆっくりと大自然の奥へ進んでいく世界は圧倒的な美しさを誇っており、派手なアクション愛と悲しみの瞬間を見事に組み合わせたストーリーが用意されている『The Last of Us』は、同種のあらすじが用意されている他のゲームとは一線を画している。
続編『The Last of Us II』が2020年5月29日にリリースされる予定で、こちらも “2020年代ベストゲーム” のひとつになる可能性が高いが、ひとまずはPS3ベストゲームのひとつであると同時に2010年代最優秀ゲームのひとつでもあるこの作品を称賛しておきたい。
05

『アンチャーテッド 古代神の秘宝』

開発:Naughty Dog
プラットフォーム:PS4
『アンチャーテッド 古代神の秘宝』はただの補足作品で終わっている可能性があった。世界的大ヒットを記録した人気シリーズから主人公を外し、サポートキャラクター2人にフォーカスした作品は、通常なら “DLC” 扱いだからだ。
しかし、Naughty Dogは『アンチャーテッド5』としてリリースされてもおかしくないほどユニークで素晴らしいアドベンチャーアクションを用意して、スタンドアロンタイトルとしてリリースした。
クロエ・フレイザーとナディーン・ロスを主人公に据えた『アンチャーテッド 古代神の秘宝』は、『アンチャーテッド』シリーズお馴染みの直線的なゲーミングエクスペリエンスよりもプレイヤーの自由度が高いオープンなゲーミングエクスペリエンスにフォーカスしながら、このシリーズのファンが愛してきた美しい景色強烈な銃撃戦、そして映画のようなカットシーンを維持していた。
また、近年のビデオゲームシーンの “インディ・ジョーンズ” だったネイサン・ドレイクの影に隠れていたサブキャラクター2人に深みを与えることで、『アンチャーテッド』シリーズがネイサンだけの作品ではないことを証明した。
こうして、ただの補足作品になっていた可能性があったにもかかわらず、『アンチャーテッド 古代神の秘宝』はシリーズ屈指の作品になった。
06

『Marvel’s Spider-Man / スパイダーマン』

開発:Insomniac
プラットフォーム:PS4
誰だってスパイダーマンになりたい。ほんの一瞬でも。
ニューヨークの摩天楼を飛び抜け、悪者をやっつけて、軽口を叩く日常は最高に楽しいはずだ(実際は定期的に大ピンチに陥るわけだが、それでも楽しそうだ)。
Insominiacが開発した『Marvel’s Spider-Man』はこの点を良く理解しており、無制限・無審査の100%ピュアなスパイダーマン・エクスペリエンスをスパイダーマンの色々なバージョンで楽しめるゲームを開発した。
『Marvel’s Spider-Man』は本当に素晴らしい作品だった。ウェブ・スイングは爽快で、コミックをベースにしたストーリーは面白く、クイックタイムイベントでさえ愉快だった。
また、今作のピーター・パーカーはトム・ホランド顔負けの名演技で、カスタマイズオプションが豊富に用意されており、ハイクオリティなDLCも存在する。自分が思い描いている理想のスパイダーマンがどんなものでも『Marvel’s Spider-Man』なら必ずその理想に出会えるはずだ。
07

『TETRIS® EFFECT / テトリス® エフェクト』

開発:Resonair
プラットフォーム:PS4
『テトリス®』がどんなゲームかは全員が理解しているだろう。
ブロックを並べていくと、途中であるブロックを間違った場所に置いてしまい、心拍数が上がっていく。そして最後はブロックが画面を埋め尽くしてゲームオーバーになる…。
『TETRIS® EFFECT』もそういうゲームだが、それだけではない。感覚を刺激するこのゲームは、プレイヤーの操作にリアルタイムで反応するため「ブロックを回転させる」は二の次になるのだが、同時に「絶対に回転させたい」と思うようになる。
また、メインストーリー “The Journey / ザ・ジャーニー” は様々な3Dワールドを巡れるようになっているため、まさに感覚の旅が楽しめる。
簡単にまとめるなら、『TETRIS® EFFECT』は『テトリス®』が楽しめると同時に、様々な感覚への効果(エフェクト)が得られるゲームだ。魅力的な音楽、控え目なメッセージ性、美しいヴィジュアルがクラシックなフォーミュラに新たな生命の息吹を与えている。
08

『二ノ国 白き聖杯の女王』

開発:レベルファイブ
プラットフォーム:PS3
おっしゃる通り、『二ノ国 白き聖杯の女王』は今やNintendo Switchでもプレイできる。しかし、この作品は長年に渡りPS3独占タイトルだった。しかも、"最優秀" PS3独占タイトルのひとつだった。世の中にはPS3時代を代表するRPGだという意見も存在するくらいだ。
このゲームの魅力は誰もが明確に理解できる。スタジオジブリが手がけた美しいアニメーションと久石譲の素晴らしい音楽を備えているこの作品は、突き詰めて言えば、美麗グラフィックスと『ポケモン』スタイルの魔物(イマージェン)育成システムが備わっている70時間超の宮崎駿インタラクティブムービーだ。
また、『二ノ国 白き聖杯の女王』の感動的なストーリーに騙されるのは禁物だ。この作品は難度が徐々に上がっていく容赦ないRPGに仕上がっている。
『二ノ国 白き聖杯の女王』が他と一線を画している理由は他にもある。海外版のローカライズがパーフェクトなのだ。日本で開発された日本語のゲームだが、すべてのセリフやキャラクター名が英語圏で違和感を持たれないように配慮されている。
残念ながら、スタジオジブリが参加していない続編『二ノ国II レヴァナントキングダム』は『二ノ国 白き聖杯の女王』の魅力には遠く及ばない。
09

『風ノ旅ビト』

開発:Thatgamecompany
プラットフォーム:PS3
短いけれど楽しい」の代表と言える『風ノ旅ビト』はあっという間にクリアしてしまうが、ゲーミング・エクスペリエンスは非常に大きくて奥深い。
2010年代に起きたインディーブームの流れを受けて2012年にThatgamecompanyがPS3独占でリリースしたこの作品は、インディー、メジャーを問わず、すべてのゲーム開発会社の「大きな目標」になった。
赤いクロークに身を包んだ主人公を遠くに見える山へ連れて行くのだが、主人公は飛行・声を出す・移動しかすることができない。また、オンラインプレイ中は他のプレイヤーが操作する “旅ビト” と協力しながら山を目指すこともできる。
『風ノ旅ビト』は伝統的なナラティブを完全に無視しているにもかかわらず息を呑むほど素晴らしい作品だ。プレイヤーをその世界へ没入させながら、美しく感動的なフィナーレへと導いていくため、フィナーレを迎えるとまだ終えたくないと思うことになる。
10

『アンチャーテッド 海賊王と最後の秘宝』

開発:Naughty Dog
プラットフォーム:PS4
『アンチャーテッド 海賊王と最後の秘宝』“正しい結末” を与えてくれた。本当に素晴らしい結末を。この作品はファンが望んでいたネイサン・ドレイクとの別れを用意してくれた。死と破壊を乗り越えたネイトは、いつも通りの皮肉めいた笑みと驚くほど整っている髪型と共に我々の前から去っていった。
また、Naughty Dogは、銃撃戦とアクションを重視していたシリーズ前半には感じられなかったリアルな優しさ感動もこの最終作に加えており、プレイヤーにノスタルジアを与えつつ、ゲーミングシーン最高の「正義のヒーロー」がステージから去ることの寂寥を味わわせてくれた。
同時に、『アンチャーテッド 海賊王と最後の秘宝』は、ビッグスケールのステージ、派手な銃撃戦、美しいヴィジュアルなど往年のファンが望んでいた部分も忘れずに用意していた。
AAAアクションゲームの新たなスタンダードになった『アンチャーテッド』シリーズは、クオリティが最も問われるタイミングで見事に結果を出し、玉座から降りることなく別れを告げた。
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