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サッカー史に残るクレイジーゴールセレブレーション

© Marco Iacobucci EPP/Shutterstock.com

ダンスやスライディングでは生温い。最高のゴールセレブレーションを集めてみた。

   
1990年ワールドカップのロジェ・ミラのダンス、クリスティアーノ・ロナウドの仁王立ちシャウト、マリオ・バロテッリの筋肉アピールなど、サッカーの長い歴史の中には、いくつかのアイコニックなゴールセレブレーションが存在する。
しかし、世の中には彼らのゴールセレブレーションを軽く上回るものがいくつか存在するのだ…。

ジダン超え

どういうわけか、サッカー選手という生き物はゴールを決めた瞬間に怒りを爆発させているように見える。
ゴールが決まった瞬間、彼らは喜ぶのではなく、まるで駐車禁止のチケットの連続で切られたかのような憤怒の表情を浮かべる。
イタリアのアマチュアチーム、リオーロ・テルメに所属するヤコポ・ヴィオランはその怒りを爆発させすぎてしまった。
ポンティチェッリ戦で決勝ゴールを決めたヴィオランは、ベンチに向かうと、そのベンチのサイドパネルを頭突きで破壊してしまったのだ! 相手に決勝ゴールを決められていたら彼はどんな行動を取っていたのだろうか…。

栄養管理は大事

バランスの良い食事は誰にとっても重要だが、プロサッカー選手には特に重要だ。
1998年、毎日十分な種類のフルーツと野菜を摂取する必要があることを知っていたアトレチコ・ミネイロに所属するエディミウソン・フェレイラは、ローカルダービーのアメリカ戦の最中もこのことを忘れていなかった。
そのため、ゴールを決めた彼は、ショーツからニンジンを取り出して食べ始めた
このゴールセレブレーションが、“ウサギ” というニックネームで知られるアメリカの選手とサポーターを激怒させたのは言うまでもない。

脱ぐのはダメ、絶対!

試合中に上半身裸になればイエローカードをもらうことは誰でも知っているが、下を脱いでもイエローカードが出されることをマリオ・ジュロヴスキーに教えていた人はいなかった。
タイ・プレミアリーグのムアントン・ユナイテッドFCに所属するマケドニア代表MFマリオ・ジュロヴスキーは、チームに貴重な追加点をプレゼントしたあと、ショーツを脱いで頭にかぶり、謎のダンスを踊った。
このダンスの15分前に不用意なファウルですでにイエローカードをもらっていたジュロヴスキーは2枚目のイエローカードをもらい、前半35分で早くも退場となった。

人間自転車

アイスランドのサッカークラブ、ストヤルナンのクレイジーなゴールセレブレーションの中からベストを選ぶのは難しい。
数年前、このクラブは釣られた魚や映画『クール・ランニング』のようなボブスレー洋式トイレなど、数多くの奇天烈なゴールセレブレーションでバイラルヒットとなった。
その中で最も良くできているのが、今回紹介する人間自転車だ。
チームメイトが集まって自転車の形になり、ゴールを決めたトールヴァルズル・アルナソンがその自転車に飛び乗って漕ぐ真似をするというこのゴールセレブレーションは、最高におバカだ。

運転手は僕

アトレティコ・マドリードに所属するフランス代表FWアントワーヌ・グリーズマンは奇妙なゴールセレブレーションをすることで知られている。
最近も世界的な大ヒットとなっているマルチプレイヤーシューティングゲーム『フォートナイト』のエモートダンスを披露したことで話題になったが、彼の最も奇妙なゴールセレブレーションは、レアル・ソシエダ時代に生み出された。
デポルティーボ・ラ・コルーニャ戦で追加点を決めたグリーズマンは、ピッチ外に停めてあった車の運転席に飛び乗り、助手席と後部座席に収まったチームメイトと共に喜びを爆発させた。
先日、ボリビアのサッカークラブ、オリエンテ・ペトロレロに所属するマキシミリアーノ・フレイタスが、リベルタドーレス杯ウニベルシタリオ・デポルテス戦でファーストタッチでゴールを決めたあと同じゴールセレブレーションをしたが、彼はイエローカードをもらってしまった。

敵サポーターを激怒させる方法

敵サポーターの目の前でゴールセレブレーションを披露するのを得意としているのはレスターシティジェイミー・ヴァーディだ。
しかし、さすがの彼も、2009年にアーセナルサポーターを怒らせたエマニュエル・アデバヨールには脱帽だろう。
同年夏にアーセナルからマンチェスター・シティへ移籍したアデバヨールは、移籍から数ヶ月後に古巣と対戦し、ゴールを決めて4-2の勝利に貢献した。
しかし、この試合を通じてアーセナルファンからブーイングを受けていた彼は、ゴールを決めたあとピッチを端から端まで全力疾走してアーセナルファンの元へ向かい、彼らの目の前で喜びをアピールしたのだ。
当然ながらこの行為に激怒したアーセナルファンはピッチ内に物を投げ込み始め、アデバヨールは騒動を起こした責任を取らされてイエローカードをもらった。ヴァーディも敵サポーターをいじるならこれくらいはする必要がある。

資本主義への怒り

ゴールを決めると、感情を爆発させて自分を見失ってしまいがちだ。試合終了間際の決勝ゴールなら尚更だ。
ニューカッスルに所属していた元ジョージア代表MFテムリ・ケツバイアが、1998年のボルトン戦で見せたゴールセレブレーションはその好例だ。
ユニフォームを脱いで観客席に投げ入れたケツバイアは、そのままショーツとスパイクも脱ごうとしたが、さすがに思いとどまり、その代わりにピッチ上の広告ボードをひたすら蹴りまくってストレスを発散した。
後年、本人はこの時の自分の行動について、出場機会が少なくフラストレーションが溜まっていたのが原因だったと振り返っているが、彼よりも彼の目の前に陣取っていたフォトグラファーの方が可哀想だ。

王子の自撮り

前半終了時点で0-2のビハインドだったASローマフランチェスコ・トッティは、ラツィオ戦で同点ゴールを決めたあと、GKコーチのギド・ナンニのスマートフォンを借りて、ローマのウルトラスを背景に自撮りをした。
このゴールセレブレーションは複数の意味で “セレブレーション” だった。というのも、このゴールはゴラッソだった上に、トッティをローマダービー史上最多得点者にしたからだ。
トッティは、ゴール後にテレビカメラを奪って観客席を映す(2004年)など、ローマダービーのゴールセレブレーションのアイディアを色々と準備していたことで知られている。

ボウリング

ボウリングでストライクを出すと、素晴らしい満足感が得られる。サッカースタジアムでそれが得られても良いだろう。
エストニアのサッカークラブ、ノーメ・カリュに所属していた日本人MF和久井秀俊は、ゴール後にサイドラインへ向かうと、ピンの真似をして並んだチームメイトに向かって “エアボウリング” をして、“ピン” を全て倒した。
しかし、並んでいたチームメイトは9人だけだったので、残念ながら、正式にはストライクではなくスペアだった。

自画自賛

DFがハットトリックを決めるのはレアだ。
よって、スウェーデンの3部リーグに所属するノルビIFのサポーターも、トヴァーカー戦でハットトリックを決めたDFメディ・ドレセビッチを祝福した。
しかし、当時24歳だったドレセビッチは、サポーターが十分に祝福していないと感じたようだ。プロ入り後の通算ゴール数がこの日まで1だったので、尚更そう感じたのだろう。
彼は広告ボードを飛び越えて観客席に座り自分を観客に見立ててピッチに向かって拍手を送ったのだった。
残念ながら、主審にこのジョークは通じなかったようで、ドレセビッチは2枚目のイエローカードをもらって退場となった。