通勤ランは最高だ。ランニングの距離を稼げる上に地球への貢献度も高く、しかも気持ちをリフレッシュしてオフィスに向かうことができる。しかも、交通費も抑えられる上に、満員電車や交通渋滞も避けることもできる。通勤ランをすれば、デスクに到着する頃にはすっかり目が覚めており、どんな難しい1日でも乗り切れる状態になっている。通勤ランを嫌がる理由などひとつもないのだ。
そこで今回は、準備の仕方からバックパックの中身まで、通勤ランを始めるための10のヒントを紹介しよう。
1:前夜に準備する
多くの人にとって通勤ラン最大の障害になるのは「最初の一歩」だ。しかし、前夜に準備をしておけば面倒臭く感じる可能性はグッと低くなる。世の中にはランニングウェアを着たまま寝るという人もいるが、それは少しやり過ぎだと思う人は、寝る前にランニングウェアを準備しておくだけで良いだろう。また、弁当男子・女子の場合は、バックパックの中で大切なお弁当が台無しにならないようにしよう。たとえば、スープを持っていくという人は冷凍庫で凍らせておこう。また、目覚まし時計のアラームが鳴ったら、脳が「今日はどうしようかな」と考え始める前にさっさとランニングウェアに着替えて外に出てしまう方がベターなので、ベッドから出ないとアラームを止められない場所に目覚まし時計や携帯電話を置いておこう。
2:通勤ルートを決める
通勤ランに切り替えても、途中で道に迷ってしまっては意味がないので、あらかじめルートを設定しておこう。初日を迎える前に地図をチェックして、適切な通勤ルートを見つけておこう。安全確保のために街灯が多く設置されている道路、そして可能なら交通量が少ない道路を選びたい。また、不測の事態が起きた時のために、電車や地下鉄の駅がどこにあるのかも把握しておこう。利用できるトイレの場所を確認しておくのもグッドアイディアだ。尚、週末や休日を使ってリハーサルをしておけば、ルート上に何があるのか、そして時間がどれだけ必要なのかを時間に追われることなく細かく確認できる。Stravaを利用して人気のランニングルートをチェックしておくのも良いだろう。
3:徐々に距離を伸ばす
自宅からオフィスまでの距離が15km以上だと通勤ランはややチャレンジングになるが、決して不可能ではない。前半に電車やバスを利用して、残りをランニングするようにしてみよう。これはビギナーにもオススメの通勤ランだ。利用する公共交通機関の距離を徐々に短くしてランニングでカバーする距離を伸ばしていけば、フィットネスを段階的に高めていくことができる。
4:荷物は少なくまとめる
通勤ランの荷物はできる限り軽量にまとめておきたい。毎日スーツや化粧品を持ってランニングするのは避けたいので、1週間分をオフィスかジムのロッカーにしまっておこう。タオルや清潔な下着、オフィス用の靴、デオドラントなどを忘れないようにしよう。また可能なら、銀行カード、社員証、スマートフォン、鍵など、必要最低限のアイテムだけを持ってランニングするようにしたい。上の写真のように鍵をランニングシューズに結びつけて、究極のハンズフリーランニングを試してみるのも良いだろう。
5:バックパックに投資する
ランニング中に背中で跳ね回って肩や背中に擦り傷を作ってしまうバックパックほど厄介なものはない。一般的なデイパックではそのようなトラブルに巻き込まれる可能性が高いので、ランニング専用に開発されたバックパックを手に入れよう。サイズや形状は様々だが、そのどれもがランナーのために開発された製品なので背中にピッタリとフィットする。ランナーが必要以上の重さを感じたり、擦り傷を作ったりすることはない。Salomon Agile 12 SETのような、腰と胸にストラップが用意されている適当なサイズの製品を選ぶようにしよう。もっと身軽にランニングしたいという人は、スマートフォンとカードが入る小型サイズのジッパー付きウエストバッグやアームバンドでも良いだろう。
6:BPM120以上の音楽を聴く
ランニング好きなら音楽がモチベーションを高めてくれることは知っているはずだが、BPM120以上の音楽ならランニングが更に楽にこなせるという事実を知っている人はいるだろうか? アップテンポな音楽(BPM120以上)を聴けば、気分が高揚してワークアウトの効率が高まるという研究結果が出ており、ポジティブな歌詞やエクササイズを肯定する歌詞ならその効率は更に高まる。たとえば、Queenの「Don’t Stop Me Now」をプレイリストに入れておけば通勤ランが更に楽しくなるというわけだ。また、ランニング中のエナジーを保つためにRockMyRunのようなワークアウト用の音楽を提供してくれるアプリを利用するのもグッドアイディアだ。ちなみにRockMyRunは音楽のテンポをランニングのペースに合わせてくれる機能も備えている。
7:もしくはポッドキャストを聴く
読みかけの本がある、または朝イチのミーティング前に時事問題を理解しておく必要があるという人は、ランニングをしながらオーディオブックやポッドキャストに耳を傾けよう。ポッドキャストは多種多様なコンテンツが揃っているので、笑ったり考えたりしているうちにあっという間にオフィスに到着するはずだ。運動時間を運動と勉強の時間に変えてみよう。
8:シャワーが浴びられる場所を確保する
オフィスにシャワーが備わっているのが理想だが、そんなオフィスは中々存在しない。しかし、汗臭い同僚と一緒に仕事をしたいと思う人はいないので、仕事をスタートする前にしっかりと汗を流して、迷惑をかけないように配慮する必要がある。よって、オフィス付近のジムかプールに入会して、シャワーをいつでも利用できるようにしておこう。しかし、オフィスの近くにジムやプールがないという人もいるだろう。その場合は、ウォーターレスシャンプーやボディーソープを購入すれば問題ない。また、女性の場合はドライシャンプーを使ったあとで髪をまとめるようにすれば、クリーンで美しいイメージを保てるだろう。
9:ウェアにちょっとした工夫をする
バックパックを背負ってランニングをしていると、トップスがめくれ上がってしまう。よって、裾が長めのトップスを購入したり、自分で少し手を加えたりしてみよう。たとえば、トップスの裾にボタンを縫い付けてパンツ側で留められるようにすれば、トップスがめくれ上がるのを防いでくれる。また、素材は綿ではなくウールを選ぶようにしよう。ウールの方が綿よりも水分を吸収する上に、乾くのも速い。メリノウールのソックスとトップスを用意しておけば、汗臭さをほとんど感じることなく、冬は暖かく夏は涼しいランニングが楽しめる。
10:モチベーションを保つ
ランニングで通勤を続けるつもりなら、モチベーションを日々保つ必要がある。そこで、自宅付近に住んでいる同僚を誘って一緒にランニングで通勤したり、 ソーシャルメディアで#MillionMileCommute、#runchat、#seenonmyrun #通勤ランなどのハッシュタグを通じて他のランナーからインスピレーションを得たりして、飽きが来ないように工夫しよう。
通勤ラン 10のヒント
- 前夜に準備する
- 通勤ルートを決める
- 徐々に距離を伸ばす
- 荷物は少なくまとめる
- バックパックに投資する
- BPM120以上の音楽を聴く
- ポッドキャストを聴く
- シャワーが浴びられる場所を確保する
- ウェアにちょっとした工夫をする
- モチベーションを保つ





