世界最大の落差
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探検

世界の不思議スポットベスト10

航空機の墓場から古の岩峰まで、世界各地の不思議スポットを紹介する。
Written by Josh Sampiero
読み終わるまで:6分公開日:
世界は素晴らしいスポットに満ち溢れている。しかし、中には簡単に訪れることができない場所もある。今回はそのような場所の中からこれはと思うものを写真で紹介する。
まずは下に紹介した航空機の墓場、世界最長の滝、40年間に渡り燃え続けている地獄への入り口などをチェックしてもらいたいが、その後で、今回の特集と共に前回紹介した「 摩訶不思議!旅行で行きたい12のスポット」も是非チェックしてもらいたい。
01

航空機廃棄場(米国・アリゾナ州)

航空機墓地(アリゾナ州)

航空機墓地(アリゾナ州)

© Getty Images

航空機の墓場はどこにあるのだろうか? 実はお役御免となった大量のBoeing B-52爆撃機は、アリゾナ州の砂漠に廃棄されている。「Aircraft Boneyard」と呼ばれるこの場所には現在5000機以上が眠っている。
乾いた砂漠の風が航空機の腐食速度を緩めるという理由からアリゾナ州が廃棄場所に選ばれた。これらの航空機が再び空を飛ぶことはまずないだろう。
02

シップロック(米国・ニューメキシコ州)

シップロック(ニューメキシコ州)

シップロック(ニューメキシコ州)

© Getty Images/Universal Images Group

ニューメキシコ州の砂漠から約500mの高さにそびえ立つシップロック(Shiprock)はナバホ族にとって文化的・歴史的に非常に重要な岩峰であり、現在もナバホ自治区によって管理されている。砂漠を横断する船のような見た目から付けられた「シップロック」という名前は、17km離れた町名にも用いられている。
これまでに数多くの映画や小説に登場しているシップロックは、ロッククライマーやフォトグラファーを惹きつける魅力的なスポットとしても知られている。
03

タクツァン僧院(ブータン)

タクツァン僧院(ブータン)

タクツァン僧院(ブータン)

© Getty Images

標高3000mの高さに建てられた400年の歴史を持つブータンのタクツァン僧院(Taktsang Temple / Tiger’s Nest Temple)は、仏教上神聖な場所とされてきた洞窟群に囲まれるように建っている。
タクツァン僧院は、ブータンに仏教を伝えた高僧パドマ・サンババが8世紀に3年3ヶ月、3週間と3日3時間の間、瞑想を続けたと言われている場所に位置している。
04

地獄の門(トルクメニスタン)

地獄の門(トルクメニスタン)

地獄の門(トルクメニスタン)

© Getty Images/Flickr RF

地獄の門(Door to Hell )は、ある意味人為的に生み出された炎だ。元々天然ガスが採取できたこのエリアは1970年代に事故により有毒ガスを放出するようになり、それを防ぐためにロシア人のエンジニアたちが点火した。
点火当時は数週間で鎮火すると予想されていたが、40年以上経った今でも燃え続けている。70mの大きさを誇る中心を見れば、燃える泥と炎が確認できる。この穴が果たして地獄に通じているのかどうかは分からないが、近づきすぎれば身をもってその答えを知ることになるだろう。
05

シャンパンプール(ニュージーランド・ワイオタプ)

聖なる間欠泉(ワイオタプ)

聖なる間欠泉(ワイオタプ)

© Getty Images/Flickr RF

マオリ族の戦士たちが疲れた体と心を癒やしにくる場所として知られるワイオタプ。その中に存在するこのシャンパンプールは、その聖なる間欠泉群の一部だ。この一帯は熱水噴出により900年前に生まれた。
シャンパンプールのユニークな色合いは周囲にある岩の含まれる金属化合物の影響によるものだが、名前はシャンパンのように炭酸ガスが常時噴出している様子から取られたものだ。
06

グレート・ブルーホール(ベリーズ)

グレート・ブルーホール(ベリーズ)

グレート・ブルーホール(ベリーズ)

© Getty Images

ブルーホールは世界各地に存在するが、グレート・ブルーホール(Great Blue Hole)は最も大きなブルーホールのひとつだ。このブルーホールは124mの深さを誇り、ベリーズ沖70kmに位置する珊瑚礁ライトハウス・リーフの中に位置している。
スキューバダイビングの生みの親であるJacques Costeauが「ダイビングスポットベスト10」に選んだことがきっかけで有名になったこのスポットは、現在は世界遺産に登録されている。ただし、その水深は世界最深ではない。世界最深は200m以上を誇るバハマのディーンズ・ブルーホール(Dean’s Blue Hole)で、熟練のダイバーしか最深部に辿り着けない。
07

マンププネア(ロシア・シベリア)

マンププネアの上に立つStefan Glowacz

マンププネアの上に立つStefan Glowacz

© Klaus Fengler/Red Bull Content Pool

このウラル山脈の奥に位置する7本の石柱(マンププネア/Manpupuner)は別名The Seven Giants ( 7人の巨人)と呼ばれている。この7人はマンシ族を滅ぼそうとする巨人を倒そうとした戦士だったという伝説が残っている。
通常ならスノーモービルかヘリコプターでしか辿り着けないこのスポットは、ロシア人の間では「ロシアの七不思議」のひとつとして非常に高い人気を誇っている。石柱の高さは30mから40mほどで、Stefan Glowaczが Red Bull 7 Giantsを登るまでは登るのは不可能と考えられていた。
08

エンジェル・フォール(ベネズエラ)

世界最大の落差

世界最大の落差

© Airpano.com

ベネズエラのエンジェル・フォール(Angel Falls)は世界最大の落差を誇る滝として知られており、その距離は1000m弱もある。カナイマ国立公園内のアウヤンテプイから流れ落ちるこの滝は、映画『カールじいさんの空飛ぶ家』の中で「パラダイス・フォール」として登場している。
エンジェル・フォールという名前は、初めてこの滝を世界に向けて紹介したアメリカ人探検飛行家Jimmie Angel氏にちなむ。Angel氏は滝の上に飛行機を着陸させたが、車輪がぬかるんだ地面にはまり離陸不可能となり、その後30年も同じ場所に放置され続けた。
09

バズルジャ(ブルガリア)

バズルジャ(ブルガリア)

バズルジャ(ブルガリア)

© rebeccalitchfield.com

ダース・ベイダーの乗る宇宙戦艦の内部ではない。これはバズルジャ(Bazludzha)と呼ばれるソ連時代の1981年に作られた建造物で、現在は破棄されている。
ソビエトとブルガリアの歴史が描かれた壁画は非常に美しいが、銅で作られた天井は脆く、穴が空いているため、内部は厳しい冬の気候に晒されて痛んでいる。写真は中央に位置する巨大ホール。
10

スプリット・アップル・ロック(ニュージーランド)

スプリット・アップル・ロック(ニュージーランド)

スプリット・アップル・ロック(ニュージーランド)

© Chris Gin

ニュージーランド沖にあるこのスプリット・アップル・ロック(Split Apple Rock)はシュールな景観を提供してくれるスポットだ。タスマン湾に位置するこの岩までは浅瀬で歩いて行けるため、観光スポットとして人気が高い。
しかし、この岩がどうやってここに置かれ、どうやって割れたのかについては諸説あり、定かではない。