Newニンテンドー3DSでプレイしたいスーパーファミコンソフト
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Newニンテンドー3DSでプレイしたいスーパーファミコンソフト

Newニンテンドー3DSのスーパーファミコン エディションが受注販売され、バーチャルコンソールでもこの時代のタイトルがプレイできるようになった。今後追加して欲しいタイトルを10本リストアップ!
Written by Jon Partridge
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任天堂は先月初めに、最新の Newニンテンドー3DSのバーチャルコンソールでスーパーファミコンのクラシックタイトルをリリースし、1990年代に誰もがプレイした家庭用ゲーム機の傑作の数々を再びプレイできるようにすることを明らかにした。第1弾が既にリリースされた今、今回は今後リリースしてもらいたいタイトルについて考えてみることにした。
ハードの技術的な限界から、オリジナルのニンテンドー3DSではこれらのクラシックタイトルがプレイできないのは残念だが、Newニンテンドー3DSのユーザーは豊富なライブラリから数々の素晴らしいタイトルを選び、旅先へ持ち運べる。これは20年前のスーパーファミコン時代のプレイヤーたちが夢に描いていたことだ。Newニンテンドー3DSはスーパーファミコンとコントローラのボタン配置が同じなので、スーパーファミコンのクラシックタイトルをプレイするのに最適だ。オリジナルのDSでも体験したように、スーパーファミコンを外に持ち出せるなんてまさに夢のようだ。
『スーパーマリオワールド』、 『F-ZERO』、『スーパードンキーコング』、『スーパーメトロイド』、 『ゼルダの伝説 神々のトライフォース』など、“ベストタイトル” の一部は既に購入可能だが、750本以上ものタイトルが存在するので、まだまだ面白いタイトルが眠っている。Newニンテンドー3DSのバーチャルコンソールで是非ともリリースしてもらいたいクラシックタイトルは以下の通りだ。
『スーパーマリオコレクション』
すべての時代を通じての「ベストコンピレーション」として知られる作品だ。任天堂が生み出した “至高” 『マリオ』シリーズの1本『スーパーマリオワールド』がNewニンテンドー3DSのバーチャルコンソールで第1弾としてリリースされたので、『スーパーマリオコレクション』も追加して、『マリオ』シリーズの起源を遡れるようにしてもらいたい。『スーパーマリオコレクション』は、 『スーパーマリオブラザーズ1~3』と『スーパーマリオブラザーズUSA』を16ビットでリメイクしてサントラもアップデートし、セーブシステムを導入した作品だ。このゲームの価値は『スーパーマリオブラザーズ3』がプレイできるところにあり、当然ながらリスト入りをしているはずなので、早く実現してもらいたい。
『ロックマンX』
1993年にクラシックゲームのひとつである 『ロックマン』シリーズがファミコンを卒業してスーパーファミコンへ入学した際、このシリーズは8ビットから美しい16ビットへと飛躍し、新たな設定、新たなキャラクター、そして記憶に残る高難易度のステージが追加された。その『ロックマンX』のリリースで、カプコンが誇るこの長寿シリーズは新章に突入したのだ。近未来感とダークな雰囲気、Xやゼロといった伝説的なキャラクターは、多くのファンがいまだに覚えているはずだ。このような名高い傑作タイトルは1日でも早くリリースされるべきだ。
『スーパーマリオRPG』
スクウェアソフト(現スクウェア・エニックス)は、スーパーファミコン時代に伝説的な RPGを数多く開発したが、任天堂とのコラボレーション作品は見落とされがちだ。不当な扱いを受けていると言ってしまっても良い。『スーパーマリオRPG』がリリースされたのはSonyがPlayStationをリリースした頃の1996年だった。宮本茂は『マリオ』の精神を保ちつつ、『ファイナルファンタジー』シリーズと多くの共通点を持つRPGの開発をスクウェアと行っていた。3Dのアイソメトリックでレンダリングされたこの作品は当時革新的で、内容もただ陽気なだけではなく『ファイナルファンタジー』や『クロノ・トリガー』と肩を並べるほど奥深く、今でも楽しくプレイできる。のちに精神的後継作である『マリオストーリー』と『マリオ&ルイージRPG』がこの作品から派生し、昨年は3DSでこの2シリーズのクロスオーバーまでリリースされたが、どれも『マリオ』のRPG時代の始まりとなったこのスーパーファミコン時代の傑作を超えることができていない。既にWiiのバーチャルコンソールでリリースされているが、外に持ち出せるようになれば文句なしだ。
『ファイナルファンタジー VI』
『ファイナルファンタジー VI』はスーパーファミコン時代の3作目にして最後の作品で、シリーズはこれ以降、PlayStationに舞台を移した。16ビット家庭用ゲーム機における栄光の1本であり、家庭用ゲーム機史上最高のRPGのひとつだ。当時、スクウェアはスーパーファミコンでの開発を完全にマスターしており、このゲームでは圧倒的なグラフィックが提供されている他、バトルシステムも同ジャンルの最高峰で、過去の作品の良かった部分を積極的に取り込まれていたため、心を奪う奥深いストーリーと植松伸夫の素晴らしい楽曲に身を委ねて冒険が楽しめた。ゲームボーイアドバンスで既にリリースされているが、Newニンテンドー3DSのユーザーもプレイしたいはずだ。ちなみにスマホ向けにリリースされたモバイルアプリ版はあの美しいピクセルアートが失われている。
『スターフォックス』
バレルロールをインターネットミーム(欧米版のバレルロールを指示するセリフ「Do a barrel roll」をGoogleで検索してみよう)として流行させた『スターフォックス』シリーズはスーパーファミコンでデビューし、家庭用ゲーム機における3Dの可能性を初めて世間に披露した作品のひとつだった。内蔵されたスーパーFXチップによりこのゲームはポリゴンを扱え、プレイヤーはフォックス・マクラウド率いるスターフォックスチームを操作して、彼らの世界を侵略するアンドロスを迎え撃つことになる。当時革新的だった3Dグラフィックは今でこそ単純に見えるが、ゲームプレイ自体は色褪せておらず、友達と集まってプレイするのに最適なシューティングになっている。その後、『スターフォックス64』としてリブートされ、更には3DS用に『スターフォックス64 3D』としてリマスターされたが、オリジナルもまだまだプレイ可能なので、このシリーズが時代と共にどれだけ進歩したのかを確認する価値は十分にある。Newニンテンドー3DSのパワーなら問題なくプレイできるはずだ。
『悪魔城ドラキュラ』
『悪魔城ドラキュラ』はシモン・ベルモンドのサイドスクロールのヴァンパイア討伐アドベンチャーで、ファミコン版『悪魔城ドラキュラ』をベースにしている。シリーズ中屈指のクオリティを誇る1本で、スーパーファミコンの全タイトルの中でも時間を費やす価値のある最高峰の1本だ。『悪魔城ドラキュラ』は抜群の操作性、ムーディーな雰囲気を助長する美しいサウンドトラック、そして様々なアクションが盛り込まれており、このシリーズのクオリティのハードルを一気に高めることになった。今でもシリーズ中屈指の人気を誇っている。
『TMNT タートルズインタイム』
先日、みんなの人気者タートルズが映画館に戻ってきたので、ピザ好きのこの4人(?)のベストゲームをリリースするには最適のタイミングだろう。コナミの『TMNT タートルズインタイム』はすべての家庭用ゲーム機におけるベストベルトスクロールアクションゲームだ。アーケードから移植されると同時にステージとボーナスが追加されたが、アニメ版のひょうきんさは失われておらず、原作に忠実な作品に仕上がっている。タートルズのファンじゃなかった人にとっても、プレイする価値は十分にある。このベルトスクロールアクションゲームは他の追随を許さないほどのクオリティを誇っているからだ。是が非でもNewニンテンドー3DSでプレイしたい。
『スーパーパンチアウト!!』
『スーパーパンチアウト!!』は ファミコンの『パンチアウト!!』の続編だ。覚えやすいゲームプレイなど、オリジナルで素晴らしかった部分を維持しながら、更に磨きをかけたことで、スーパーファミコン屈指のスポーツゲームになった。難易度が高いセクションもあり、スポーツとして非現実的な部分もあるが、『スーパーパンチアウト!!』の鮮やかでカラフルなグラフィック、簡単な操作、そして中毒性の高いゲームプレイは病みつきになること間違いなしで、通勤中に数ラウンドプレイできれば楽しいはずだ。主人公リトル・マックは2009年のWii以来新作に登場していないため、新しい世代のプレイヤーたちが スマッシュブラザーズ』の外の世界でも殴りまくれるようにしてもらいたい。
『ストリートファイターZERO 2』
Capcomの 『ストリートファイター』シリーズは長期に渡り、アーケード以外ではスーパーファミコンをホームとしていたが、『ストリートファイターII』をアレンジしたいくつかの作品を経てリリースされた『ストリートファイター ZERO』シリーズによって、このシリーズは一新された。新シリーズ1作目に相当する『ストリートファイターZERO』は移植されなかったが、『ストリートファイターZERO2』がスーパーファミコンに移植され、ハードの性能をすべて引きだしたこの移植版は、アーケード、セガサターン版やPlayStation版と同様のクオリティに仕上がっている。『ストリートファイターII』シリーズが何本もリリースされたあとだったため、グラフィックは新鮮かつ目に優しい印象を与え、新しいキャラクターとカスタムコンボシステムの導入は、このタイトルをスーパーファミコン史上最高の格闘ゲームに押し上げた。Capcomと任天堂がNewニンテンドー3DSでリリースするならば、プレイする価値は大いにあると言えるだろう。
『星のカービィ スーパーデラックス』
敵を丸呑みするピンクのボールをフィーチャーした様々な作品の寄せ集めというべき『星のカービィ スーパーデラックス』は、シリーズ屈指の面白さで、協力プレイも可能なミニゲームが8本詰まっている。各ミニゲームの内容はしっかりと差別化が図られており、それぞれがユニークで面白く、その多くが『スマッシュブラザーズ』を始めとする任天堂の後発タイトルにインスピレーションを与えることになった。改良を加えたリメイク版『星のカービィ ウルトラスーパーデラックス』が2008年にニンテンドーDSでリリースされたが、このカートリッジを探すよりバーチャルコンソールで好きな時に購入できる方が良いだろう。カービークラシックと呼べるこの1本をNewニンテンドー3DSで楽しみたいものだ。