探検
自由な生活を送るための10のヒント
世界を飛び回りながら仕事をこなす − そんな自由な生活を送るためのヒントをその道のエキスパートが教えてくれた。
Written by Pip Stewart
読み終わるまで:5分Published on
「人間は “放し飼い” がベスト」と考えるマリアンヌ・カントウェル
「人間は “放し飼い” がベスト」と考えるマリアンヌ・カントウェル© Phillip Van Nostrand
マリアンヌ・カントウェルは半年働いて残りの半年は旅をするという生活をしている。何とも羨ましい話だ。
しかし、最初からそうだったわけではない。
7年前、カントウェルは自分のための時間を増やしたいという理由からストラテジーコンサルティング企業を辞め、自分らしい生活を送るための方法を教えるビジネス、Free Range Humans(編注:Free Range=フリーレンジ/放牧。卵や肉などのクオリティの指標として使用される場合が多い)を立ち上げた。また、彼女は『Be a Free Range Human: Escape the 9-5』、『Create a Life You Love』、『Still Pay the Bills』など数々の本も出版している。
自由に生きる人たちは『“これをするべき” 、 “これで満足するべき” という思い込みを自分から取り去ったらどんな可能性が出てくるだろう?』という視点で考えています。世界を巡って旅行やアドベンチャーを楽しむというわたしのライフスタイルはその可能性のひとつなんです
マリアンヌ・カントウェル
こんな生活を送るカントウェルを羨ましいと思う前に、彼女が教えてくれた10のアドバイスを読んで、自由な生活を目指してみるのはどうだろうか? ちなみに今回のアドバイスは彼女がピレネー山脈を散策中に教えてくれたものだ!
1:やってみる
何よりも重要なのは、考えているアイディアと実際の行動を結びつけることです。人と一緒に何をやりたいのか、どんなことを生み出したいのかなどを考えて、それを実際に行動に移してみましょう。人と話したり、行動を起こしたりと、とにかく “実際に経験すること” が大事です。
2:アイディアに拘りすぎない
自分がやろうとしていることが自分の理想だと思い込まないようにしましょう。ひとつに絞り込むというよりは、自分の遊び場を作る感覚です。わたしのビジネスも7年前に描いていた姿とはかなり違います。実体験をしていくことでやりたいことは姿を変えていくんです。
3:必要な収入を計算する
必要な収入を具体的な金額でイメージして、それを年収ではなく月収ベースで考えてみましょう。その金額を稼ぐために必要なクライアント数の計算や、最初から実現可能なのかの判断をした上で、金額、業務内容、労働時間などを随時見直していきましょう。このようにフレキシブルに構えておけば、自分で仕事をコントロールできるようになりますし、現実も見えてきます。
4:自分に合ったビジネスをやる
わたしのようなライフスタイルが自分にも合うかどうかはまた別の話です。コーヒーショップでノマドとして働くフリーランサーだけが『自由な生活』のロールモデルではありません。自分は社交的だという人なら、その性格を活かせるようにするべきです。
自分の好きな人生を歩む方法はごまんとあります
マリアンヌ・カントウェル
5:クリエイティブに考える
自分の好きな人生を歩む方法はごまんとあります。たとえば、自由に旅するデジタルノマドになりたければ、オンラインやバーチャルの世界でビジネスをするスタイルや半年間対面業務をして半年間旅行するというスタイルが考えられます。
自分の望む人生がまだ遠くにあると感じているときは、そこに辿り着くための方法は他にもあるということを思い出しましょう。常にオープンマインドでいることが重要です。
6:理解してくれる人を周りに置く
自由な生活を送ったり、デジタルノマドになったりすることが特殊だと考えている人たちが周りにいる場合は、そのような生活が普通だと思う人たちを周りに置くようにしましょう。
わたしの場合も、最初は多くの友人から「リスクが高い」、「そういう生活は実現不可能」と言われましたが、このような環境に身を置いているのはあまりお薦めできません。彼らからは何の解決策も得られないからです。
7:本を沢山読む
自分が目指す生活をしている人たちの本を沢山読みましょう。バーバラ・ウィンターは1970年代に『Making a Living Without a Job』(仕事なしで生きる)という本を書いていますが、これはクラシックな1冊ですので、独立を考えている人は是非読むことをお薦めします。色々なことを仕事にしてみたいと考えている人には、バリー・ホプソンケイティ・レジャーが共著した『And What Do You Do?: 10 Steps to Creating a Portfolio Career』という本がお薦めです。
8:市場の穴を埋めるビジネスを展開する
ビジネスについてはしっかりと戦略を立てる必要があります。「世間は何を必要としているのか?」、「何が不足しているのか?」を考えてみましょう。
9:未来の自分をイメージする
何かを新たにスタートさせるときは、金銭面で多少苦しむ可能性があります。わたしの場合も、軌道に乗るまで1年かかりました。ですが、わたしは常に未来の自分をイメージして、この苦しさや停滞から学んで5年後、10年後に活かそうと考えています。
大きな決断をしてから7年が経ちました。ロンドンの生活を続けていたら、高い家賃を払い続けていたはずですが、世界を飛び回る今の生活の家賃は安く済んでいます。また、ロンドンの生活を続けていたら、自分をハッピーにするために浪費していたと思います。あの頃は自分の環境に不満がありました。
ここ7年間の稼ぎはそれまでよりも多いですし、旅をすることで貯金もできています。お金の使い方が違うので可能なんです
また、ロンドンに十分なお金も残しています。これは今の生活をしていなかったら不可能でした。
10:分からない時は質問する
早い段階で学ぶことをお薦めします。知らないことは恥ずかしいことでもありませんし、誰もが最初はビギナーです。知ったかぶりをせずに、ちょっとした質問を恥ずかしがらずにすることができれば、早く成長できます。分からないときはどんどん質問しましょう。
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