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レーシングゲーム史に残るベストサーキットは?

架空のコースから実在するコースまで、レーシングゲームを代表するサーキットを集めてみた。
Written by Jon Partridge公開日:
『Project CARS』のシルバーストン、モナコ、パイクスピーク、ニュル(左上から時計回り)
『Project CARS』のシルバーストン、モナコ、パイクスピーク、ニュル(左上から時計回り)
レーシングゲームは走らせるマシンが存在しなければ意味がなく、多くのファンはお気に入りのレーシングゲームの次作に収録されるその台数を気にしているが、マシンを走らせるレーストラックやサーキットに注目しているプレイヤーもいるはずだ。
そこで今回は、レーシングゲーム史上に残る秀作の数々を見直して、実在・架空を問わずベストサーキットをピックアップしてみた。ステアリングホイールとバナナを用意して、以下に挙げたレーストラックのオールタイムフェイバリットをチェックしてもらいたい。
ニュルブルクリンク
ドイツで最も有名なレーストラックがニュルブルクリンクだ。数々のレーシングゲームや現実世界のレーシングシーンに頻繁に登場するこのサーキットはその危険度の高さで知られている。曲がりくねった全長約20kmのこのサーキットには、ドライバーのテクニックが要求されるロングストレートやブラインドコーナーが数多く用意されており、レーシングファンにとっては真のチャレンジとなる。
2004年にPS2でリリースされた『グランツーリスモ4』でビデオゲームに初登場したこのサーキットは何百万人のプレイヤーの実力を試すことになり、その後も『グランツーリスモ』シリーズはもちろん、『Forza』シリーズなどに頻繁に収録されてきた。最近もレーザースキャンを用いてすべてのターンや標高差、バンプなどが細かく再現された形で、『 Forza Motorsport 6』、『 Project CARS』、『 Assetto Corsa』などに収録されている。
レインボーロード
マリオカート』シリーズは最高難易度のレーストラックが最後に待ち構えているのがお決まりだ。このシリーズの “ラスボス” とも言えるレインボーロードは、スペシャルカップの最終戦として登場する。シリーズごとにコースレイアウトは異なるが、ひとつだけ共通していることがある。それは危険度だ。NINTENDO64版以外はすべて縁石が存在しないため、虹色のコースの両サイドには漆黒の闇が大きく口を開けて待っている。つまり、一度でもミスをすればジ・エンドなのだ。
シリーズを通じて収録されているレインボーロードだが、その中からひとつを選ぶとなれば、やはりスーパーファミコンでリリースされたオリジナル版のレインボーロードだろう。他のレイアウトよりもシンプルで、数多くの90度コーナーも用意されているこのバージョンは『マリオカート』史上に残る名コースで、『マリオカート8』にも収録されている。
パイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライム
世界で最も有名なヒルクライムコースとして知られるパイクスピークは、すべてのドライバーのクラッチワークを試す高難易度のコースだ。米国で2番目に長い歴史を持つレース、パイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライム専用のこのコースは急峻な荒れたグラベルで、ベテランプロドライバーでさえも苦労を強いられる。
ロッキー山脈で開催されるこのヒルクライムレースで使用されるのは156のターンが組み込まれた全長19kmのコースで、また、標高4,301mのゴールに到達するためにはかなりの馬力を誇るモンスターマシンをドライブする必要があるため、気弱なドライバーでは太刀打ちできない。最近のビデオゲームではCodemastersの名作『DiRT Rally』に収録されているが、ノスタルジーに浸りたい場合は『グランツーリスモ2』をプレイするのが良いだろう。
シルバーストン
F1イギリスGPのコースとして知られるシルバーストンは全長5.7kmのサーキットで、レース史に残る高い難易度を誇る名ターンと、オーバーテイクの醍醐味が味わえるロングストレートを擁する。また、現実世界では英国特有の不安定な天気でも有名だ。
幸運なことにビデオゲームの世界では雨を心配する必要はなく、『グランツーリスモ6』、『Forza Motorsport 5』、『Project CARS』などでは、正確に再現されているシルバーストンをワイパーなしで快適にドライブできるが、「英国は雨じゃないと雰囲気が出ない」という人は、リアルな天候変化オプションが備わっている『Forza 6』をプレイするのが良いだろう。
モナコ市街地コース
モナコ市街地コースはロケーション、高級感、歴史の長さから、世界屈指のグラマラスなコースとして知られている。モンテカルロのストリートを利用したこのコースは高低差が大きく、タイトなコーナーの数も多いことから、F1ではドライビングスキルの究極のテストと見なされている。
ブレーキング、ギアシフト、そしてゲームパッドの操作に高いレベルが求められるこのコースは光から闇、そしてまた光へと瞬時に変わるトンネルセクションの難易度の高さも有名で、また、非常に狭いコースであることから、オーバーテイクよりも予選順位やピット戦略で勝負が決まることが多い。とはいえ、コートダジュールの美しい景色と洋上に浮かぶ豪華ヨット、そして魅力的なカジノやナイトライフというその他の部分の魅力も相まって、モナコは世界を代表するレーストラックのひとつに数えられている。『Project CARS』のモナコを上の映像でチェックして、その雰囲気を味わってもらいたい。
BIG BLUE
F-ZERO』で最も有名なコースと言えばMUTE CITYなのかも知れないが、今回はオリジナル版に収録されているBIG BLUEを選んだ。このコースも非常に人気が高く、『マリオカート8』でもDLCとしても登場している。印象的なBGMと美しいコーナー、そして明るく力強い海の光景は『F-ZERO』独特のスリップ感を楽しむには最適で、ロングストレートではオーバーテイクも楽しめる。また、その人気から『大乱闘スマッシュブラザーズDX』にも登場する。その意味ではニュルブルクリンクの上を行く人気を誇るレーストラックと言えるだろう。
マツダ・レースウェイ・ラグナ・セカ
米国・カリフォルニア州に位置するマツダ・レースウェイ・ラグナ・セカは最もエキサイティングなレーストラックのひとつとして知られており、“コークスクリュー” と呼ばれる急降下するS字シケインは、ベテランドライバーたちさえも攻略に苦しむ。
このレーストラックは『F335 Challenge』、『IndyCar Racing』、『TOCA Race Driver』、そして『Forza』シリーズや『グランツーリスモ』シリーズなど、数々のビデオゲームに登場しており、どのゲームでも高い難易度が設定されている。曲がりくねった11のコーナーと、世界最高難易度のコークスクリューを備えているこのレーストラックは高低差も大きく、登坂では頂上やエイペックスがブラインドになるため、減速しなければ必ずコースアウトになる。細心の注意が求められるレーストラックだ。
グランバレー・スピードウェイ
ポリフォニー・デジタルは『グランツーリスモ』シリーズを通じてリアリティを追求しているが、このシリーズには架空のトラックが数多く登場する。その中で、最も高い知名度と難易度を誇るレーストラックがグランバレー・スピードウェイだ。
テクニカルな高速ターンとロングストレートがこのレーストラックをシリーズ屈指の名コースにしており、シリーズを通じて収録されていることから、『グランツーリスモ』のエリートドライバーたちの間での知名度も非常に高い。
スタートから5コーナーの右ヘアピンまでの「簡単」と言われるセクションでさえも難易度は高く、続く6コーナーから11コーナーまでも難所が続く。そこからトンネルコーナーとS字カーブ、そして最終コーナーを回るとようやくホームストレートを迎える。全体を通じてフィジカルとメンタルが求められる名コースだ。
シルキュイ・ドゥ・ラ・サルト
実にフランス語らしい響きを持つこのレーストラックは、ル・マン24時間レースのホームとして知られている。全長13.629mを誇るこのレーストラックはサーキットと一般道を組み合わせたもので、世界最長の部類に入る。
1923年に建設されたこのサーキットは、ル・マン24時間レースと共に成長してきたが、MotoGPやF1のフランスGPの開催地としても知られており、オープン以来、多種多様なレーシングイベントが開催されてきた。『グランツーリスモ』ではこのコースで実際に24時間耐久がチャレンジできるので、興味がある人は友人たちと一緒に挑戦してみよう。
ひとくいばなテンプル
最近の『クラッシュ・バンディクー』は『アンチャーテッド4』のミニゲームに登場したり、PS4でのリメイク版のリリースが決定したりと、リバイバルの兆しを見せているが、1999年にリリースされ、素晴らしいレーストラックで高い評価を得たスピンオフ『クラッシュ・バンディクー レーシング』も再びスポットライトを当てるに相応しい作品だ。
その中で特に素晴らしいと言えるのが、「ひとくいばなテンプル」だろう。90度コーナーと巨大なジャンプを擁するこのユニークなコースでは、ターボブーストが存分に楽しめる。むしろ、本編よりこちらが優先してリメイクされるべきだ。
ベビィパーク
何の変哲もないオーバルコースだが、『マリオカート』シリーズでここまでシンプルなコースは他にない。一見したところ、コーナー2つとアイテムボックスだけしかないように思えるが、いざレースがスタートすれば、『マリオカート』屈指の最高にカオスな戦いが展開される。バナナやコウラは当て放題で、ダッシュキノコをどう使うかが勝負を分ける。『マリオカート』シリーズで何が起きるか分からないコースと言えば、このベビィパークだ。