DABO
© Tasuku Amada
ミュージック

5 MINUTES WITH: DABO(ニトロ・マイクロフォン・アンダーグラウンド)

彼らはいま、《ヒップホップ》をどう見つめているのか? シーンを長く支えてきたラッパーたちに訊く、一問一答、5分間の定型インタビューシリーズ|#4:DABO(ダボ) <全8回>
Written by Hiroshi Egaitsu
読み終わるまで:3分Published on
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【Q1】今やヒップホップはグローバルに一番人気ある音楽です。なぜヒップホップはずっとフレッシュで、いつもクールかつホットな音楽であり続けるのでしょうか?
アガる音楽だからっていうのはあると思うし、カウンターでケンドリック・ラマーとかJ-コールもいる。J-コールいい。最近、ルックスもラスタファリアンみたいだし(笑)。
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【Q2】自分をヒップホップに向かわせた、忘れられない、イケてる瞬間を教えてください
最初は両極端のM.C.ハマーとパブリック・エナミーだったんで…。
要するにダンスのための享楽的なものとストイックなハードなものを聞いて「ああ、ヒップホップってかっこいい」ってなったのが15歳ぐらい。
その頃日本はダンス・ブームで、ダンサーとDJという選択肢もあったけど、自分は最初からフロントマンになろう、ラップをやろうと思ってた。そのなかでもDJ KRUSHとMURO君たちのKRUSH POSSEからマイクロフォン・ペイジャーの流れを見て「絶対やろう」となりましたね。
あとスチャダラパーとライムスター。それで実際に街に出てK-BOMBとかとクラブ回ってマイク・ジャックとかしてた頃は、まだ10代だったっすね。
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【Q3】今気になっている動きはありますか?
今のアメリカのヒップホップ・シーン見ても、楽しいことばかり追っかけてると、最終的に死んじゃうよってことはもうみんな分ってると思う。
だから、ただ享楽的にではなく、ケンドリック・ラマーとかそうだけど、音楽をどう使うのか、もっと違う使い方あるんじゃない?っていうことを示している人たちに興味あるし、自分でもそういうことを発信していきたい。
きっかけは、やっぱり311。それから7年経って、その間にアメリカの若いラッパーとは違うけど、コンちゃん(D.L.)、MAKI君、ECDがいなくなったりとか、そのなかで自分たちは生きている。
やはり、自分はどう生きるか?と問わざるを得ない。
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【Q4】アーティストとして気をつけていることは何かありますか?
自分に正直に。冗談は言っても嘘は言わない。
DEF JAM JAPANからデビューした自分には使命感もあったし、その使命感に縛られた時期もあった。例えば大事な女を泣かせたくないとラッパーが言うのはダサいとか。イケイケであれ、みたいな呪い。
今はそういう“ザ・ラッパー”のスーツを脱いでもいい。
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