フィットネスアスレティックウエイトリフティング

ウエイトトレーニングのススメ

© Cody Pickens/Red Bull Content Pool
Written by Matt Evans
どのスポーツに取り組んでいてもウエイトトレーニングを取り入れるべきだ。ウエイトトレーニングはパワーとスピードを高め、さらには人生をハッピーにしてくれるのだ!
   
さらなるパワーを得ようとしているラクロス選手であろうと、持久力を高めたいクライマーであろうと、はたまた単純に長生きしたいという人であろうと、誰もがウエイトトレーニングに取り組むべきだ。ダンベルは筋肉隆々のジムマスターだけのものだというステレオタイプは真実からはほど遠い。より健康になりたい、またはランニングからラグビーまでのあらゆるスポーツで上達したいと考えている男女全員が、ウエイトを使った負荷トレーニングを取り入れるべきなのだ。
そんなバカなと思う人をウエイトルームに向かわせるべく、今回は科学の世界の住人たちの力を借りながら、誰もが次のジムセッションでバーベルを選ぶべき6つの理由を挙げることにした。ウエイトトレーニングには以下の効果が期待できる。
  • ストレスを軽減する
  • 関節を保護する
  • 爆発力を高める
  • 長寿の助けになる
  • 睡眠の質を高める
  • 怪我を防ぐ

1:ストレスを軽減する

仕事の締め切りから、アフター5のスポーツの試合終了直前まで、この世の中にはストレスが生まれる様々な状況が存在し、このような状況は我々の体内にコルチゾールと呼ばれるホルモンを生成する。コルチゾールは人間に不可欠なホルモンなのだが、多すぎると体重が増えたり、何をするのも面倒になったり、ストレスに悩まされたりする機会が増えてしまう。
幸運なことに、それを未然に防ぐ解決策がある。The International Journal of Sports Medicineは、2週間ウエイトトレーニングに取り組むとコルチゾール値が低下したという研究結果を発表している。常に追われている気分を味わっていたり、緊張感に苛まれていたりする人にとっては、どんな良薬よりもスクワットラックで40分のトレーニングの方が効果的なのだ。
ウエイトトレーニングは楽しい!
ウエイトトレーニングは楽しい!

2:関節を保護する

ランニングのような体に衝撃が加わるスポーツは、年齢と共に関節にダメージを蓄積し、また、長距離ランナーの多くがいわゆる「ランナー膝」を患っている。ウエイトトレーニングで筋力を鍛えることは、最初こそランナーにとっては逆効果に思えるかもしれないが、事実はその真逆に近い。
British Journal of Sports Medicineで発表された研究のひとつは、競技としてウエイトリフティングに取り組んでいる人は、同年齢の他の人よりも関節が健康だということを示している。関節部周辺の筋肉を鍛えておけば、後々関節を痛める可能性が低くなるのだ。また、ウエイトリフティングは骨密度を高める効果もあることも証明されている。週1日をランニングからウエイトリフティングに変えるだけで、ゆくゆくはライバルに差を付けることになる。
ウエイトトレーニングは関節を守ってくれる
ウエイトトレーニングは関節を守ってくれる

3:爆発力を高める

サッカーのダッシュ力やサーフィンのポップアップのスピードを高めたいなら、ウエイトリフティングを取り入れるだけで、目標に大きく近づくことができる。
The Journal of Strength and Conditioning Researchは、ウエイトトレーニングはスピードとパワーが求められるあらゆるスポーツやパフォーマンスに効果があるとしているが、その理由は簡単に理解できる。バーベルを背負ってスクワットができれば、その分だけ高く飛んだり、走ったりすることができるというのは、誰にでも理解できるはずだ。鉄の力を借りて、あらゆるスポーツで活躍できる鋼の肉体を手に入れよう。
ウエイトリフティングはジムマスターだけのものではない
ウエイトリフティングはジムマスターだけのものではない

4:長寿の助けになる

山奥の修道院や寺に引き籠もれば長生きできるわけではない。元気に動ける期間を延ばすには、筋力アップが近道なのだ。
中年を迎えると、筋肉量が年に1%の割合で減少していく。しかし、ウエイトトレーニングを定期的に取り入れれば、筋肉量を維持できるため、老人になってもアクティブな生活が送れるようになる。また、負荷トレーニングは、筋肉の発達を制御するタンパク質、ミオスタチンの量を減少させる。研究論文「Ageing Cell」は、ミオスタチンが増加すると、寿命が最大で15%も短くなる可能性があるとしている。
パワーと長寿が手に入る優れたトレーニング
パワーと長寿が手に入る優れたトレーニング

5:睡眠の質を高める

スマートフォンのディスプレイがまぶしく輝き睡眠の邪魔をする昨今は、睡眠不足が共通問題になっている。質の高い睡眠が取れないと、体重の増加や免疫力の低下、さらにはメンタルヘルスの問題などに繋がる。
ウエイトリフティングは正しい睡眠に大いに役立つ。The Journal of Clinics in Sport Medicineは、定期的な運動は「健康的かつ安全で、安価かつシンプルな睡眠向上の方法」としている。また、European Journal of Applied Physiologyは、運動の中で特に効果的なのはウエイトを使用した負荷トレーニングだとしているので、ベンチプレスに取り組んで睡眠の質を高めてみよう。
ウエイトトレーニングの効果を実感しているセーラーのモリー・ミーチ
ウエイトトレーニングの効果を実感しているセーラーのモリー・ミーチ

6:怪我を防ぐ

どのスポーツでも怪我は恐ろしいものだ。年齢を重ねていくと、怪我の恐怖はさらに大きくなっていく。しかし、筋肉を追加するウエイトトレーニングは、そのイメージとは異なり、簡単に怪我を未然に防げるようになる非常に効果的な方法なのだ。
フロリダ大学の研究では、アメフトの1シーズン中に記録された怪我の78%が筋力トレーニングや筋肉の調整に取り組んでいなかった選手のもので、3年間筋力トレーニングに取り組んできた選手の方が、怪我への耐性が高いという結果が出ている。怪我をしたくないなら、ウエイトトレーニングを取り入れた方が良さそうだ。