MILES WORD
© Cherry Chill Will.
ミュージック

MILES WORDの"64Bars"|Season2 EP6

1人のMCと1本のマイク。そしてシンプルなビート。スタジオにあるのはそれだけ。ミニマルに削ぎ落とされた状況で、果たしてどんな言葉が紡がれるのか…。Red Bull Musicが贈る、ストレートでスリリングな<64小節>。
Written by Yusuke Ito
読み終わるまで:3分Published on

MC: MILES WORD

BEAT: lisachris from Elto Klinhertz

Miles Wordは、神奈川・藤沢エリアを拠点に活動するMC。SHEEF THE 3rdとのデュオ:BLAHRMYとして2000年代からアンダーグラウンド・シーンでキャリアを積んできた男で、BLAHRMYの所属レーベル:DLIP RECORDSを率いるDINARY DELTA FORCEらと共に藤沢のストリート・カルチャーを支えてきた。

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「実は、彼との繋がりはほとんどなくて、あまり知らない存在だったんです。だけど、いろいろチェックしている内にどんどんハマっていきましたね。『やっぱり日本中に、ヤバいヤツはいっぱいいるなー』って。全部をチェックできるワケではないじゃないですか、実際に会ってそいつのライヴを観る、とかまでは。でも、彼のライヴは今後、現場でもっとチェックしたいと、この“64Bars”で思わされました」
ANARCHYは、“64Bars”でのMilesのどんなところにヤラれたのだろうか?
「この力を敢えて入れない感じのラップもすごい好きで、立ち居振る舞いも“B・ボーイ”を感じさせるのが良いですよね。ヒップホップが好きなのがすごく伝わるし、昨日今日始めたようなラップじゃないのも分かる」
Miles Word

Miles Word

© Cherry Chill Will.

正に、MilesやDLIPクルーに共通している魅力は、ヒップホップに関する自分たちなりの美学や哲学が明確で、そのイズムをオーセンティックなスタイルで表現しようとする、“B・ボーイ”なスタンスにある。流行に左右されることなく、無骨なラップをキックするMilesは、ANARCHYがラップに開眼した90年代のハードコア・ラップを彷彿とさせ、そういった部分にもANARCHYは共感したのだと思われる。
そんな無骨で男臭いMilesのラップだが、トラックを手掛けたのが女性プロデューサーのLISACHRISというのも、面白い組み合わせだ。繊細さを感じさせながらも、アブストラクトでドープなフレーズが散りばめられたトラックをMilesにぶつけた背景について、ANARCHYがこう語る。
Miles Word

Miles Word

© Cherry Chill Will.

「Milesと一緒に演るというのは、実はLISACHRISからの案でもあったんですよ。他にも候補はあったんですけど、彼女が挙げたのが彼で。でも、そうなるのは一番美しい形でもあるな、って。且つ、『これまで交わってない人たち』という意味でもハマりましたね」