MC: MILES WORD
BEAT: lisachris from Elto Klinhertz
Miles Wordは、神奈川・藤沢エリアを拠点に活動するMC。SHEEF THE 3rdとのデュオ:BLAHRMYとして2000年代からアンダーグラウンド・シーンでキャリアを積んできた男で、BLAHRMYの所属レーベル:DLIP RECORDSを率いるDINARY DELTA FORCEらと共に藤沢のストリート・カルチャーを支えてきた。
「実は、彼との繋がりはほとんどなくて、あまり知らない存在だったんです。だけど、いろいろチェックしている内にどんどんハマっていきましたね。『やっぱり日本中に、ヤバいヤツはいっぱいいるなー』って。全部をチェックできるワケではないじゃないですか、実際に会ってそいつのライヴを観る、とかまでは。でも、彼のライヴは今後、現場でもっとチェックしたいと、この“64Bars”で思わされました」
ANARCHYは、“64Bars”でのMilesのどんなところにヤラれたのだろうか?
「この力を敢えて入れない感じのラップもすごい好きで、立ち居振る舞いも“B・ボーイ”を感じさせるのが良いですよね。ヒップホップが好きなのがすごく伝わるし、昨日今日始めたようなラップじゃないのも分かる」
正に、MilesやDLIPクルーに共通している魅力は、ヒップホップに関する自分たちなりの美学や哲学が明確で、そのイズムをオーセンティックなスタイルで表現しようとする、“B・ボーイ”なスタンスにある。流行に左右されることなく、無骨なラップをキックするMilesは、ANARCHYがラップに開眼した90年代のハードコア・ラップを彷彿とさせ、そういった部分にもANARCHYは共感したのだと思われる。
そんな無骨で男臭いMilesのラップだが、トラックを手掛けたのが女性プロデューサーのLISACHRISというのも、面白い組み合わせだ。繊細さを感じさせながらも、アブストラクトでドープなフレーズが散りばめられたトラックをMilesにぶつけた背景について、ANARCHYがこう語る。
「Milesと一緒に演るというのは、実はLISACHRISからの案でもあったんですよ。他にも候補はあったんですけど、彼女が挙げたのが彼で。でも、そうなるのは一番美しい形でもあるな、って。且つ、『これまで交わってない人たち』という意味でもハマりましたね」
