— Red Bull 64Bars、挑戦してみてどうでしたか?
$MOKE OG「楽しかったですね。今までRed Bull 64Barsに出てた方々は全員かっこよかったので、リスペクトを込めてスピットしようっていうイメージで臨みました」
— いちばん気に入ってるラインは?
$moke OG「指図させねぇ選んでる道に/ブレたらクソ野郎逆戻り/乗る訳ねぇ上手い口車に/ノリこなす64 like Easy E、っていう部分はうまくまとまったかなと思ってます」
— 音楽をつくる上で大切にしていることは?
$moke OG「背伸びをしないこと。責任取れる言葉を吐くってことですね。自分にとってなるべく自然に出てくるような言葉でやりたいんです。
ヒップホップって言っても、生きてくこと自体は皆さんと一緒というか。何かにイライラしたり、不満に思ったり、嬉しかったりするのは一緒で、でもそれを嘘なしで言葉にして吐けるっていうのはラッパーの特権だと思いますね」
— では生きていく上で大切にしているものはなんですか?
$moke OG「近い人たちですね。まわりの人を大事にできなかったら、自分のことも大事にできないと思うんですよね。」
— 前回レッドブルスタジオに来てもらったのは2021年9月のRed Bull RASEN。この3年半のあいだで自身にはどんな変化がありましたか?
$moke OG「人の話を聞くようになったことですかね。前回のRASENの頃の自分は固定観念に縛られてる部分も強かったんですけど、周りを信用して自分が向かうべきところに向かおうという考え方になりました」
— シーンの中で自分自身はどんな存在でありたいですか?
$moke OG「自分はいくら今のシーンに逆行してるって思われても、自分のスタイルをやり続けたいっていうか。やり続ければいつか自分のオリジナルになっていくんじゃないかなって思ってます」
— 最後に、$moke OGさんが思う“ラッパーの理想像”とは?
$moke OG「こいつかっこいいよ、って仲間の自慢になるような偽りのないものを積み上げていくラッパーでありたいです。そのために、仲間や家族や愛する人たちを大切にできる心の余裕が大事だなと思ってます。
ラッパーってたぶん世間一般からしたら、普段から遊んで、酒飲んで、っていうイメージが強いと思うんですけど、みんな見えないところで戦ってるんですよね。そうやって積み上げてきたものを崩さないように、しっかり着実に足場を固めていくことが、おのずとラッパーの理想像に近付いていくことなんじゃないかと思います」