別名:ザ・ミュータント
© Adam Gibson/Red Bull Content Pool
ウインドサーフィン

世界最恐のビッグウェーブ 7選

「怖いものなんてない!」 − この宣言は以下の7つのサーフポイントに挑んでからにしよう。
Written by Josh Sampiero
読み終わるまで:6分最終更新日:
ビッグウェーブはビッグアドベンチャーだ。それゆえにRed Bull Storm Chaseは存在する。Red Bull Storm Chaseは嵐を追うウインドサーフィンイベントだが、来年初頭の開催が近づいている今、強烈なビッグウェーブを生み出すことで知られるサーフポイントをいくつかピックアップしてみた。読みながら溺れないように注意してもらいたい。
01

アワーズ

-ローカルサーファー御用達-

ロケーション:シドニー(オーストラリア)
恐怖度:8
サーフィン可能度:ほぼ不可能
この強烈なサーフポイントの「アワーズ(Ours/俺たちのもの)」という名称は、シドニーのボタニー湾の位置するこの地をローカルサーフクルー、Bra Boysが「ここは俺たちのものだ」と宣言したことに由来する。アワーズはRed Bull Cape Fearの開催地に選ばれるほど有名だが、海底からわずか数センチという非常に浅いリーフブレイクのため、一般サーファーはまず攻略不可能だ。
02

ネルスコット・リーフ

-ホホジロザメとのランデブー-

海岸から1kmのオフショア

海岸から1kmのオフショア

© Richard Hallman/Red Bull Content Pool

ロケーション:オレゴン州(米国)
恐怖度:7
サーフィン可能度:ショアブレイクを越えられるなら
このサーフポイントはそこまで怖くはないように見える。実際、上の写真でもカヤッカーの姿が確認できる。しかし、写真だけではこのポイントの真の恐怖は伝わらない。このポイントは海岸から約1kmのオフショアで、水温は1年を通じて10℃程度しかない。しかも、ホホジロザメがうろついている。
03

チョーポー

-世界で最も有名なサーフポイント-

チョーポーのビッグウェーブに挑むカルロス・ノガレス

チョーポーのビッグウェーブに挑むカルロス・ノガレス

© Tim McKenna/Red Bull Content Pool

ロケーション:タヒチ
恐怖度:9
サーフィン可能度:限りなくゼロ
チョーポーはおそらく世界で最も有名なサーフポイントだろう。しかし、その怖さはいかほどなのか? 答えを言う前にひとつ教えておこう。チョーポーという名前は大まかに訳すと「首斬り」、「頭蓋骨の場所」という意味だ…。
なぜチョーポーがそこまで恐ろしいのか。このポイントのリーフより奥は非常に深いが、リーフ自体は非常に浅い。よって、ビッグスウェルが訪れれば、リーフの海水がグッと深く沈み込み、次の瞬間に壁のような波に跳ね上がって襲いかかってくるのだ。このようなコンディションの時は避けるようにしたい。ちなみに、ビッグウェーブハンターとして知られるウインドサーファー、ジェイソン・ポラカウでさえも、ここでは強烈なワイプアウトを経験している。
04

ペドラ・ブランカ

-南半球のオフショアモンスター-

強烈なリップ

強烈なリップ

© Chris Carey / Red Bull Content Pool

ロケーション:タスマニア(オーストラリア)
恐怖度:8
サーフィン可能度:質問すること自体がナンセンス
タスマニア島から26海里(約48km)離れたペドラ・ブランカはオフショアモンスターとして知られる。よって、このポイントに挑んだサーファーはほとんど存在しないわけだが、昨シーズンにオーストラリア出身のウインドサーファー、アラスター・マクロードがここに挑んだ。
23歳のマクロードはこのポイントについて「ここでサーフィンをした人、またはワイプアウトを食らった人は、全員大怪我をしている。足を骨折したり、意識不明になったり、筋肉を断裂したりね。要するに、ここで失敗すれば死ぬ可能性が高いってことさ」とコメントしている。
05

ナザレ

-ヨーロッパの巨人-

ロケーション:ナザレ(ポルトガル)
恐怖度:9
サーフィン可能度:勇気があれば
ハワイが誇るギャレット・マクナマラが高さ24mのビッグウェーブに挑んだことで世界中のサーファーに一気にその存在を知られることになったナザレは、ヨーロッパ最大のビッグウェーブポイントとして多くのサーファーが訪れる人気ポイントになっている。崖の上からの視界が良好のため、波が来るたびに勇猛果敢なサーファーたちによる素晴らしいショーが楽しめるのも特徴だ。
06

ジョーズ

-ジ・オリジナル-

ロケーション:マウイ島(ハワイ)
恐怖度:6
サーフィン可能度:可能かも…
マウイ島のノースコーストに位置するジョーズは、1990年代にウインドサーファーたちによって発見された。ビッグウェーブサーフィンが今のようなスタイルとして定着する前、デイビッド・カラマやレアード・ハミルトンなど、恐れ知らずのウォーターマンたちがホオキパ・ビーチ・パークから吹く風を利用して、ローカルの間で “パイア” と親しまれるこのエリアで強烈なウインドサーフィンを成功させたのだ。
その後、ジョーズという呼び名が与えられるとすぐにトーイン・サーフィンが行われるようになり、このポイントは世界的に有名になっていった。現在では冬になれば世界中からビッグウェーブサーファーたちが集まるため、ジョーズでサーファーの姿を見かけない時はほとんどない。
07

シップスターンズ・ブラフ

-ザ・ミュータント-

別名:ザ・ミュータント

別名:ザ・ミュータント

© Adam Gibson/Red Bull Content Pool

ロケーション:タスマニア(オーストラリア)
恐怖度:10
サーフィン可能度:無視せよ
ビッグウェーブサーフィンの歴史を、「トーイン・サーフィン時代からパドリング時代へ移行した」と表現するならば、現在は、分厚いリップとほぼ垂直のドロップに挑む勇気があるかないかで判断される「スラブ時代」を迎えていると言えるだろう。その「スラブ時代」を代表するサーフポイントがシップスターンズ・ブラフで、上の写真ではミック・ファニングがビリジアン・グリーンの分厚いスラブに挑んでいる。

風が吹けばビッグウェーブはもっと楽しくなる…

ダニー・ブルッフ

ダニー・ブルッフ

© Sebastian Marko/Red Bull Content Pool

ビッグウェーブは楽しい。それは確かだ。しかし、そこに風力10(全強風・暴風レベル。風速24.5m~28.4m/s)を加えれば、波とエアのサイズはさらに大きくなる。そのような強烈なコンディションで行われるウインドサーフィンイベントがRed Bull Storm Chaseだ。このイベントは2017年初となる風力10の嵐が北半球に訪れると同時にスタートするという変則ルールが適用されているため、下記のリンクから定期的に情報をチェックしてもらいたい。
◆Information
Red Bull Storm Chaseの詳細は Redbullstormchase.comでチェック!
▶︎サーフィンの息を呑むアクション動画や感動必至のドキュメンタリー、世界大会のライブ配信など「日常を超えた映像体験」を味わいたいならこちら >> Red Bull TV
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