訪れたい火山のリストを作っている人はまずいないだろうが、ひとつ考えてみて欲しい。ビーチは飽きるし、史跡はそこにあるだけで、大都市は雑然としていて忙しい。火山こそ一番面白いスポットだ。ギフトショップは噴火の度に建て直さなければならないかも知れないが、少なくとも常に興奮が楽しめる。
火山は死の危険があり、破壊力も大きく、圧倒的なパワーを誇るが、同時に素晴らしく、魅力的だ。今まで旅先として考えたことがないかもしれないが、世界各地の火山の多くは比較的簡単に訪問できる。
火山研究家で火山ツアーのガイドを務めるトム・ファイファーは「火山活動は地球上で最も魅力的なエナジーですよ。すべての火山にはそれぞれ特徴があり、安全な場所から爆発を見守るのは他では味わえない体験です」とその魅力を説明している。
納得がいっただろうか? それでは以下にオススメの火山ツアーのプランを紹介する。
1:爆発を楽しむならヤスール山(写真上)
場所:タンナ島(バヌアツ)
活動量:多(定期的に爆発が起きている)
危険度:中(噴火口は定期的に監視されており、旅行者は安全確認ができた時だけ入れる)
アクセス:難(噴火口に到着するまで3日かかる)
南太平洋上に位置するバヌアツ共和国には今世紀に爆発を記録した火山が6つある。その中で最も見事な火山がヤスール山で、1時間に数回溶岩を噴出する。その有名な火山爆発は300m以上も溶岩を噴き上げるが、噴火口は監視が行き届いているため、訪問者は安全に近づける。
2:間欠泉を楽しむならランドマンナロイガル
場所:フィヤットラバク自然保護区(アイスランド)
活動量:少(最後の火山爆発は1477年頃)
危険度:低(最近は火山活動が観測されていないが、アイスランドの火山帯は活動的で、定期的に監視されている)
アクセス:易(周辺までは複数の道路が存在するが、四輪駆動が望ましい)
ランドマンナロイガルは火山の爆発後に何が残るのかを確かめるには最適なスポットのひとつだ。色彩豊かな山、流紋岩の平地、カルデラ湖、パワフルな間欠泉、そして冷泉・温泉などが楽しめる。
3:硫黄臭を楽しむならホワイトアイランド
場所:北島(ニュージーランド)
活動量:中(最近の爆発は2013年だが、活動の活性化が憂慮されている)
危険度:中(有毒ガスと硫黄ガスが危険なため、ガスマスクの装着が推奨されている)
アクセス:易(北島からのボートで6時間)
ベイ・オブ・プレンティの48km沖に位置するこの噴煙が上る島は直径約2kmと小さく、訪問者はすぐに噴火口へ辿り着ける。火山内では泡立つ土や溶岩流、酸の湖や酸性の白煙を吐き出す噴気孔などが確認できる。ディズニーランドとは比較にもならない。
4:溶岩湖を楽しむならキラウエア火山
場所:ハワイ島(ハワイ)
活動量:多(活発に活動中で新しい溶岩湖も生成されている)
危険度:低(活動量は多いが、周辺は監視されており、観測ポイントは後方に位置している)
アクセス:易(観測ポイントまで舗装路で辿り着ける)
溶岩流が2014年に止められるまでは、ボートツアーで溶岩が海に流れ込む様子が確認できたが、今はハレマウマウ・クレーターが活動中で、ここでは新たな溶岩湖が生成されている。
5:アドベンチャーを楽しむならエルタ・アレ
場所:アファール盆地(エチオピア)
活動量:多(定期的な火山爆発で溶岩湖が生成されている)
危険度:高(火山自体は比較的安定しているが、周辺地域の治安は悪く、地元民から歓迎されない場合もある)
アクセス:難(四輪駆動車でまる2日、その後ハイクが待っている。ツアーも殆ど存在しない)
この浅い溶岩湖は活動中のものとしては世界最古で、火口の縁からわずか10m程度の位置に溶岩が流れている。訪問者はシュールな色彩と塩湖、間欠泉、温泉などが特徴で、道に迷えば死ぬ可能性もある厳しい地形のダナキル砂漠を抜けなければ到達できない。
6:火口の縁を楽しむならニーラゴンゴ山
場所:ヴィルンガ国立公園(コンゴ民主共和国)
活動量:多(火山の溶岩が定期的に溶岩湖へ流れ込んでいる)
危険度:中(2年間封鎖されていたが2014年に再開。火山活動自体は落ち着いている)
アクセス:難(480km以上のオフロード走行のあと、標高1400mを上らなければ火口まで辿り着けない)
チンパンジーや猿、ブッシュバックなどが生息するジャングルを抜けた場所にある、この辺境の火山の直径1.2kmの火口の縁からは液状の溶岩を直接見ることが可能だ。溶岩の下でガス爆発が起きることで、赤色に輝く溶岩の噴水が楽しめる。
7:楽に行きたいならストロンボリ島
場所:エオリエ諸島(イタリア)
活動量:多(冬期は比較的落ち着いていたが、現在は1時間に最大4回の噴火が起きている)
危険度:低(監視されており、ベテランガイドを付けなければ訪問できない)
アクセス:易(ボートツアーで訪問できる)
自らの名前が噴火形態のひとつとして使用されている(ストロンボリ式噴火)この火山は、定期的に活動しており、素晴らしい自然の花火を演出している。活動量が少ない時期は標高914mの山頂まで登り、溶岩を吹き出す火口を眺めることができる。







