『バトルフィールド1』はこれまでの『バトルフィールド』シリーズとは少し趣が異なっており、シリーズに慣れているベテランプレイヤーたちでさえも第一次世界大戦当時の武器やビークルに慣れるのに多少手間取っている。また、スポッティングなど、既に確率されていた部分にも多少変更が加えられている点も見逃してはいけない。特に『バトルフィールド』シリーズの “新兵” は、ゲームシステムを学びながら百戦錬磨の “ベテラン兵” を相手にしなければならないので、苦労することになるだろう。そこで、このゲームをベータ版からプレイし、リリース直前にもEA Access経由でXbox Oneでプレイしていた我々が、新兵中の新兵でさえも第一次世界大戦の過酷な戦場を生き抜けるようにいくつかのヒントを用意した。諸君の健闘を祈る!
1:ビークルを利用せよ!
『バトルフィールド』シリーズの良さはそのスケールの大きさにある。よって、巨大なマップを誇るこのシリーズでは、ビークルを上手く利用することが勝利のカギになる。『バトルフィールド1』にも、戦車、戦闘機、バイク、ジープ、ボート、バギー、そして馬が登場しており、戦場を素早く動き回ることを可能にしているが、時間短縮だけがメリットではない。戦車は防御と火力を、バイクや馬は機動力を、そして飛行機は上空からの広角なスポッティングを提供してくれる。しかし、各種ビークルは狙われやすいので注意する必要がある。特に戦車はかなり強力なので、最優先攻撃目標に設定される場合が多い。
2:味方と協力せよ!
一匹狼は長くは生きられない。このゲームは『Halo』や『コール オブ デューティ』シリーズとは違う。『バトルフィールド1』のキャラクターはエリート兵科を除けば防御力が弱く、数弾、もしくはクリーンショット1発で簡単に倒れてしまう。銃撃戦の中に突撃するのはもちろん狂気の沙汰だが、単独行動している限り、どんな行動を取っていてもすぐにキルされてリスポーン行きとなる。よって、できるだけ味方と共に行動し、チームとして側面から奇襲を仕掛けたり、砲台を数で圧倒したり、ビークルを包囲したりしよう。チームとしてまとまっていれば、たとえ凡庸な才能の集まりでも、まとまりのない一匹狼のベテランたちに90%の確率で勝てるはずだ。また、味方と共に行動することはビークルを使用する際にもメリットになる。戦車に砲手として乗り込むのも、ただの “仲良しタイム” 以上の効果があり、勝負を決めることになるだろう。
3:目標を達成せよ!
『バトルフィールド1』の大半のモードには、ポイントや経験値、成功を得るための様々な目標が設定されている。敵の掃討を優先して、その多くを無視することもできるのだが、それは愚かというものだ。味方の “隊長殿” の指示に耳を傾け、協力して目標を達成すれば、素早くランクアップすることが可能だ。また、銃弾や爆発を避けながら、特定のタスクをこなしていくのはかなり面白い。
4:スポッティングせよ!
『バトルフィールド1』ではスポッティングは重要不可欠だ。敵をスポットしてチームに位置を教えることで、数多くの命が救える。過去作では適当なスポッティングでポイントも稼げたが、『バトルフィールド1』はよりシビアになっている。今作ではより正確なスポッティングが必要で、戦車やスナイパー、砲台など優先順位が高いターゲットをスポッティングできなければ戦局を有利に運べない。スポッティングをする際には、手当たり次第スポッティングするのではなく、チームのためになるターゲットだけを確実にスポッティングしよう。
5:建物の角に注意せよ!
これは当たり前だが、非常に重要だ。『バトルフィールド1』では敵に簡単に側面や裏を取られてしまい、取られてしまえば数発で倒されてしまうので、慎重に進む必要がある。とにもかくにも偵察が肝心だ。新しいエリアに侵入する際には、姿勢を低くし、遮蔽物を上手く利用しながら、建物の角をすべてクリアリングしていこう。その中で相手の裏を取ったり、スニーキングで音を立てずに近づいてキルしたりすれば、俄然有利になる。尚、銃器は過去作ほど強力ではなく、特にシングルショットライフルは貴重でもあるので、無駄撃ちをしないで、じっくりと時間をかけてクリーンショットを狙うようにしよう。
6:周辺環境を活用せよ!
FPSファンに「『バトルフィールド』と言えば?」と訊ねれば、まず返ってくる答えが「破壊」だろう。爆破や破壊によって随時変化する環境がこのシリーズの大きな特徴のひとつだった。そして、『バトルフィールド1』でもその特徴は健在だ。スナイパーを視認したが、クリーンショットを狙えない? そんな時は重火器や戦車でスナイパーが隠れている場所ごと破壊しよう。また、敵が建物内に隠れている時も、その建物ごと破壊すれば問題ない。このような派手な破壊は我々を楽しませてくれるばかりか、戦況を有利にしてくれる。どのプレイヤーも遮蔽物や建物を利用して隠れ、壁の影から狙ってくる。隠れているなら、隠れる場所をなくしてしまえば良いのだ。ただし、敵も同じ考えだということを忘れてはならない。視野を確保できる素晴らしいスポットを見つけたと思っても、敵がそこを見つけて狙ってくる可能性が高いので注意しよう。
7:自分の任務をこなせ!
ひとつのプレイスタイルだけを楽しみたいという気持ちも分かるが、複数の兵科が用意されているのには理由がある。たとえば、看護兵は味方を回復やビークルの修理に優れており、偵察兵はスポッティングやスナイピングが得意なので、チームを安全な場所へ導くためには不可欠な存在だ。また、援護兵は重火器の扱いに長けているので、後方支援や制圧射撃に向いている。そして、突撃兵は汚れ仕事に向いており、泥まみれになり、敵からの攻撃を受けながら、偵察兵から敵を遠ざけ、看護兵のために塹壕を掘り、援護兵を逆に援護する。どの兵科も銃撃戦の中心に向かえる力はあるが、それをしていては長くは持たない。各兵科の長短所を学ぼう。偵察兵の武器の有効射程距離を学び、突撃兵が何発受けられるのかを学び、看護兵が何人の兵士を扱えるのかを学ぼう。自分の兵科を学んで、その兵科に合った動きをしていれば、栄光が近づくはずだ。
8:エリート兵科に注意せよ!
『バトルフィールド1』では新たにエリート兵科が追加されている、マルチプレイにおける彼らは『Star Wars バトルフロント』のトークンのような位置づけで、マッチ前にエリート兵科を選ぶことはできないが、戦場のパワーアップとして一時的にエリート兵科になることができる。たとえば、対戦車エリート兵は巨大な対戦車砲や爆薬を備えており、火炎放射器兵はその名の通り火炎放射器で「汚物を消毒」してくる。現状、エリート兵科はどうやらマップ別に分けられて用意されているようだが、どのエリート兵科も効果絶大なので活用したい。ただし、敵のエリート兵科は倒すのがかなり難しく、単独で挑んでもまず倒されてしまうので、集団で攻撃するか、遠距離から攻撃しよう。
9:ソロキャンペーンをプレイせよ!
マルチプレイヤーをひたすら楽しみたい場合は特にプレイする必要はないとはいえ、プレイする価値は十分にある。『バトルフィールド』シリーズのベテランプレイヤーにとっても、第一次世界大戦という舞台はこれまでと大きく異なっている。武器やビークルは扱い方が異なり、目標やマップも慣れ親しんできたものとは違う。新しいゲームシステムに慣れるには、ソロキャンペーンをプレイするのが良いだろう。また、ソロキャンペーンはそれだけでも十分に楽しめる内容に仕上がっている。いつもとは違う目標やキャラクターを優先しなければならない場合も多く、そのような経験はマルチプレイヤーで役立つはずだ。