レイク・ルイーズ(カナダ)
© Agence Zoom
スキー

世界で最も美しいスキーリゾート ベスト9

新雪と絶景、そして、人生最高のスキーが楽しめるスキーリゾートを紹介する。
Written by Riikka Rakic
読み終わるまで:5分公開日:
Diamond Peak Ski Resort, USA

Diamond Peak Ski Resort, USA

© Diamond Peak Ski Resort

次のスキー旅行はどこに行けば良いのだろう? その答えとして、今回は世界を旅するスキーヤーにとって最も魅力的なスキーリゾートをリストにまとめた。アラスカからウシュアイア、本州からマッターホルンまで、世界のあらゆる場所をくまなく探して見つけ出した、この世で最も素晴らしいと思うスキーリゾートの数々を紹介する。
ツェルマット(スイス)

ツェルマット(スイス)

© Michael Portmann/Zermatt Tourismus

1:ツェルマット(スイス)

世界で最も写真に収められた回数が多い山、マッターホルン。その中央に位置するツェルマットは、1年中楽しめる氷河スキーと、他に類を見ない圧倒的なパノラマを提供してくれる、まさにマストと呼べるスポットだ。絶景の山頂を境にしてスイスとイタリアを分けるツェルマットでは、オフピステの凄まじいターンに加えて、初級から上級までコースが楽しめる。
ローザ・クトール(ロシア:クラースヤナ・ポリャーナ)

ローザ・クトール(ロシア:クラースヤナ・ポリャーナ)

© Agence Zoom

2:ローザ・クトール(ロシア:クラースヤナ・ポリャーナ)

クラースヤナ・ポリャーナの付近にあるスキーリゾート、ローザ・クトールは、黒海からたった50kmの場所に位置するが、標高1760mはリフト付きのスキーリゾートの中ではトップクラスの高さを誇る。2011年11月にオープンした同スキーリゾートは無数のコースを擁する他、ヨーロッパ最高峰のエルブルス山とジョージアを西コーカサス越しに臨む東側の絶景も提供してくれる。
レイク・ルイーズ(カナダ)

レイク・ルイーズ(カナダ)

© Agence Zoom

3:レイク・ルイーズ(カナダ)

カナディアン・ロッキーでは世界最高レベルのスキーが楽しめるが、絶景という意味ではレイク・ルイーズに勝る存在はない。スキーシーズンの幕開けをいち早く告げるスキーリゾートのひとつとして知られるレイク・ルイーズでは、1890年に建てられた由緒ある高級ホテル、シャトー・レイク・ルイーズや息を呑む絶景に加え、コーデュロイからパウダーボウルまで多種多様なスキーが楽しめる。
ヴァル=ディゼール(フランス)

ヴァル=ディゼール(フランス)

© Andy Parant/Office du tourisme

4:ヴァル=ディゼール(フランス)

フランスのスキーレジェンド、ジャン=クロード・キリーの地元であるヴァル=ディゼールは、驚異的なファス・ド・ベルヴァードを含むフランスアルプス最高レベルのターンを提供する。整備された長距離ゲレンデに加え、リフトでアクセス可能なオフピステも素晴らしいクオリティを誇る。また、素晴らしいエンターテイメントとナイトライフも楽しめる。フランス人が言う通り、「savoir faire(臨機応変)」なリゾートだ。
ダイアモンド・ピーク(米国)

ダイアモンド・ピーク(米国)

© Diamond Peak Ski Resort

5:ダイアモンド・ピーク(米国)

米国には絶景で知られるスキーリゾートはほとんどないが、ノースレイク・タホにあるダイアモンド・ピークは異例中の異例だ。インクライン・ビレッジにあり、北東沿岸とシエラネバダ山脈を臨む壮大な360°パノラマビューを特徴とするこの小さなスキーリゾートでは、レイドバックした雰囲気が楽しめる。未開のエリアを手頃に攻められるリゾートとして地元の人に人気で、コースの約4割は上級スキーヤー向きだ。
蔵王温泉(日本)

蔵王温泉(日本)

© Cyber/Getty Images

6:蔵王温泉(日本)

素晴らしいパウダースノーや温泉などが楽しめる蔵王温泉は、日本国内最高のスキー体験ができる。山形県に位置するこのスキーリゾートは、例年12月から2月にかけて山頂付近で生まれる樹氷が有名だ。この氷の怪物のような樹氷は、季節風に吹かれた雪が常緑樹を覆うことで作られる。カラフルな照明にこれらが照らされるマジカルな光景を想像してほしい!
ポルティージョ(チリ)

ポルティージョ(チリ)

© Morten Andersen

7:ポルティージョ(チリ)

北半球に夏が訪れたあともスキーシーズンを引き続き楽しみたいならば、是非ポルティージョを候補に入れてもらいたい。南米最長の歴史を誇る、インカレイクの端に位置するこのスキーリゾートは、森林限界線よりも高い場所に位置する。何日もパウダー状態が続く雪質と急傾斜のオフピステは熟練のスキーヤーたちも息を呑むクオリティだ。麓に街が存在せず、ホテルが1軒あるだけのこのスポットに大衆性は一切なく、独特の雰囲気が漂っている。ジュリア・マンキューソなど多くのワールドクラスのスキーレーサーのお気に入りのスポットとして知られている。
オハウ(ニュージーランド)

オハウ(ニュージーランド)

© Pete Oswald

8:オハウ(ニュージーランド)

オーストラリア、ニュージーランドで素晴らしいスキーリゾートを選ぶなら、ニュージーランド・南島のワナカ付近にある人里離れたスキーリゾート、オハウだろう。秘宝と言うべきオハウは、ニュージーランド国内にけるトップクラスの美しい山岳風景を提供し、南アルプス山脈やレイクオハウ全域、象徴的な山ベン・オハウ、そしてクック山さえも臨める。ほとんどがオフピステで、1ヘクタールに対するスキーヤーの人口密度は異常なほど低いが、整備されたコースも多少用意されている。
ウシュアイア(アルゼンチン)

ウシュアイア(アルゼンチン)

© Agence Zoom

9:ウシュアイア(アルゼンチン)

雪を頂く山々が最果ての海に面する世界最南端の街、ウシュアイアでのスキーには魔法めいた何かがある。ティエラ・デル・フエゴ(スペイン語で “炎の土地” という意味)の州都であるウシュアイアが擁するスキーリゾート、セロ・カストールの最低地点の海抜はたったの195mだが、最高地点では1057mに達する。シーズンは通常6月から10月まで続き、海抜の低さにも関わらず、大量のパウダースノーで人々を驚かせている。ただただ息をのむほど美しい。