MTBライドの携行品のパッキングには、もちろん秘訣がある。
その秘訣とは、「不測のメカニカルトラブルへの対応」、「ライディング中のエナジーレベルの維持」、「できる限り身軽なライディング」の3つを実現するためには何を持って行けば良いのかをきちんと理解することだ。
また、ライディングする時間の長さによって、携行すべきアイテムの数は変わってくる。
というわけで、今回は、1〜2時間 / 2〜4時間 / 5時間以上の長さに対応した携行品リストを分かりやすくまとめてみた。
1〜2時間のライディング
1〜2時間のショートライドの場合、パッキングの選択肢は2つある。バックパックを持っていくか、持っていかないかだ。
当然ながら、バックパックを持っていかないのが最も身軽な方法だ。この場合は、バイクのフレームにスペアチューブや空気入れ(あるいはCO2キャニスター)、タイヤレバーなどをストラップで取り付けることになる。
片方のポケットにマルチツール、もう片方のポケットにエナジーバーを入れて、フレームに装着したボトルケージにウォーターボトルを収めれば、出発準備完了だ。
より用心しておきたいなら、バックパックを携行しても良いだろう。中身はごく軽くでOKで、ショートライドに必要なアイテムだけをパッキングしておこう。もちろん、ほんの少し余分にアイテムを足しても問題はない。
アイテムリスト:
ヒント:天気予報やライディングするロケーションによっては、ウインドジャケットを1枚備えておくと良い。コンパクトで軽量だが、気温が急に下がった時に重宝する。
3〜4時間のライディング
3〜4時間のライディングではやや本気度が上がり、きちんとした準備が重要になる。エナジー補給のための十分な水と食料が必要になるだけでなく、メカニカルトラブルに備えたツールも必要だ。
街から20kmも離れた場所でチェーン切れやギアの故障に悩まされるのは避けたい。事前にちょっとしたアイテムをバックパックに入れておけば、安心してライディングに出かけられる。
先ほど紹介した1〜2時間のショートライド向けアイテムリストに加え、以下のアイテムを用意しよう:
ヒント:ギアケーブルの切断はロングライド中に避けたいトラブルのひとつ。スペアのケーブルはほとんど場所も取らないので、バックパックに1本入れておこう。雨の予報が出ているなら、ウインドジャケットを防水性のあるものにしておくとスマートだ。
5時間以上のライディング
5時間以上のライディングは1日がかりになるので、あらゆるシナリオを想定してしっかりと準備をしよう。山岳地帯をライディングするなら、常に天候が急変する可能性があることを覚えておくべきだ。
また、森林の長距離周回コースのライディングでは電波が届かなくなりがちなので、救援を呼んだりバイクショップに電話をかけたりできなくなる。状況に応じたアイテムをパッキングして、最高のライディングデイを過ごそう。
5時間以上のライディングで追加すべきアイテムリストは以下の通り:
ヒント:街から遠く離れた場所をライディングするなら、安全のために本格的な医療キットやエマージェンシーブランケットなどを用意しておくとスマートだ。
これで、あらゆるタイプのトレイルライドに向けた準備は整った。あとは存分にライディングを楽しもう!