The lake sits half in Nevada and half in California.
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探検

地球の聖域:タホ湖

アドベンチャー魂を100%満たしてくれるカリフォルニア州とネバダ州の州境に位置する美しい湖を紹介する。
Written by Beau Flemister
読み終わるまで:10分Published on
人間は昔から金、つまりゴールドに魅了されてきた。おそらく人間の本能なのだろう。我々は光り輝くものが好きなのだ。人間の歴史を彩ってきたありとあらゆる帝国が、これを求めて世界の果てまで旅を続けてきた。そして、500年前のコンキスタドールたちも、海を越えて "新世界" に渡ったあと、そこに住んでいた人たちの文化圏の中で、この光り輝く石を見つけようと土を掘り返し始めた。

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1800年代中頃までに、この採金者たちはカリフォルニア州に進出していた。この周辺の河川に金が眠っているという情報が流布していたからだ。そして、誰もが知っていることだが、それらの河川の多くは、周辺に住むワショー族が「dá'aw」、つまり「天空の湖」と呼ぶクリスタルブルーの湖を水源にしている。その湖と周辺の雪を抱く山々を合わせた、カリフォルニア州とネバダ州を分かつ一帯が、今回紹介するタホ湖だ。
J.T. Holmes takes in the glory of his home turf near Lake Tahoe, CA.

無数のトレイルからは素晴らしい景色が楽しめる

© Corey Rich/Red Bull Content Pool

タホ湖では、あらゆるアウトドアスポーツが365日楽しめる。ワールドクラスのスキーリゾートと豊富な地形のパーク、バックカントリーが、スキーヤー、スノーボーダー、ウインタースポーツファンのために用意されている。ノースレイク(North Lake)かサウスレイク(South Lake)の好きな方を選ぶだけで良い。そしてもちろん、タホ・リム・トレイル(Tahoe Rim Trail / TRT)周辺にはトレッカーやMTBライダー、モトクロスライダーが楽しめるハイキングトレイルがある。また、タホ湖自体も忘れてはならない。この紺碧の湖ではボート、セーリング、ウェイクボード、SUP、サーフィンなどが楽しめる。
もちろん、ゴールドは今でも重宝されているが、人間の価値観は進化している。第一、湖は採金に向いていない。というわけで、ゴールドよりもアドベンチャーを求めている人は、タホ湖に向かってみよう。自分にとっての "ピュアゴールド" が見つかるはずだ。

魅力

まずは雪だろう。タホ湖北端に位置するノーススター・カリフォルニア・リゾート(Northstar California Resort)には最高のスノーパークとハーフパイプ、そして膨大な数のジャンプやジブが用意されている。また、ここにはロビーからパウダースノーに直行できるリッツカールトンホテル(Ritz-Carlton)もある。そして、この周辺に位置するスコーバレー(Squaw Valley。有名な山KT-22もある)、アルパインメドウズ(Alpine Meadows)、ボリアル(Boreal)、ヘブンリー(Heavenly)、Sugar Bowl(シュガーボウル)などの全リゾートには、スキーヤーやスノーボーダーが楽しめる世界的に有名なバックカントリーが備わっている。
LaPlante rips into Alpine Meadows on North Lake.

タホ湖周辺の山でパウダー不足に悩むことはない

© Court Leve/Red Bull Content Pool

ボリアルのトレーニング施設ウッドワード(Woodward)は、トランポリンとフォームピットを備えているので、スロープに向かう前にグラブなどのトリックメイクを練習することも可能だ。
ペダリングを楽しみたいサイクリストやMTBライダーなら、手つかずの自然が楽しめる大量のトレイルやパスに向かおう。たとえば、危険なライディングを楽しみたいなら、フルーム・ライド(Flume Ride)や世界的に有名なTRTのエキスパートセクションが良いだろう。または、タホシティ(Tahoe City)付近のペイジメドウズ(Paige Meadows)、グラスマウンテン(Glass Mountain)、サンダークリフ(Thunder Cliffs)、ミッシングリンク(Missing Link)なども素晴らしい。もちろん、アスファルトの舗装路を走って湖を周回(115km)するのも楽しい。モトクロスライダーなら、ザ・サンドピット(Sandpit)と呼ばれるエリアを目指そう。
Cody Webb leans into a section at Donner in Tahoe.

タホ湖周辺のトレイルではモトクロスも楽しめる

© Cameron Baird/Red Bull Content Pool

タホ湖は世界トップクラスの透明度を誇るサファイア色の湖なので、セーリング、ボート、スキューバダイビング、SUPはもちろん、サーフィンも楽しめる
また、ワールドクラスのビーチや洞窟、湖畔もあるため、夏は友人とのんびりとした時間が過ごせる。タホ湖周辺のトラッキーリバー(Truckee River)、アメリカンリバー(American River)、ユバリバー(Yuba River)では、ホワイトウォーターラフティングが提供されている。
The Tahoe Rim Trail is the main vein for myriad trails.

夏にハイキングを楽しむタホ湖住民のJ・T・ホームズ

© Corey Rich/Red Bull Content Pool

タホ湖はハイキングにも向いている。TRTはバイクライドと乗馬の他に、ハイキングも楽しめる。イーグルフォールズ(Eagle Falls)、カスケードフォールズ(Cascade Falls)、ルビコント(Rubicon)のトレイル群は特に素晴らしく、ファイブレイクストレイル(Five Lakes Trail)とシークレットコーブ / チムニービーチループ(Secret Cove / Chimney Beach Loop)も最高だ。1時間のウォーイングから複数日にまたがるキャンプウォークまで、タホ湖なら全てが楽しめる。また、州立公園(D.L.ブリス、エメラルドベイ、シュガーパインポイント)も、散策や野生動物観察に向いている。
雪やトレイルを楽しみすぎて、ひと息入れたいという人は、州境歩いて越えれば合法のギャンブルが待っている。
Ricky Johnson test runs his truck in the snow on the slopes of Sierra at Tahoe.

タホ湖周辺のパウダーをかき分けて進むリッキー・ジョンソンのトラック

© Brian Nevins/Red Bull Content Pool

ワンポイントアドバイス

タホ湖は世界的に有名なのでアドバイスは不要かもしれないが、スロープやトレイル、湖や洞窟を楽しみたいなら、「早起きは三文の徳」を実行しよう。午前7時半頃までにスキーリゾートに到着すれば、人混みを避けてパウダーを楽しめる。
人混みを避けるアドバイスを他にもいくつか紹介しておこう。まず、ディナーは予約を入れることを強く勧めたい。また、食料品の買い物は、トラッキー(Truckee)かタホシティ、キングズビーチ(Kings Beach)のSafewayで早朝か深夜に済ませよう。このアドバイス通りに行動すれば、後々感謝するはずだ。Safewayの代わりにSave Martでも良い。
Cody Laplante skis at Alpine Meadows.

パウダーを楽しむためにリフトで向かうコーディ・ラプランテ

© Court Leve/Red Bull Content Pool

ノースレイクとサウスレイクのどちらに行くか迷っている人は、自分が何を求めているのかについてもう一度考えてみよう。年齢層が若く、活気があり、社交が楽しめる環境を求めているなら、サウスが良いだろう。落ち着いた雰囲気で必要以上に干渉されない環境を求めているなら、ノースが良い。どちらも優秀なレストランを数多く備えているので、食事の心配は必要ない。
全長115kmのタホ湖周回ルートでグループサイクリングを楽しみたい人は、タホシティのOlympic Bike Shopなどのバイクショップに向かえば、必要な情報が全て手に入るはずだ。混雑を避けたいなら、平日の朝にスタートして時計回りに周回するのが良いだろう。
Cody Webb and Taylor Robert ride along the iconic Donner Pass.

トラッキー郊外にあるアイコニックなドナーブリッジ(Donner Bridge)

© Cameron Baird/Red Bull Content Pool

ウォータースポーツファンなら、スキューバダイビングには注意が必要だ。タホ湖のスキューバダイビングは高地ダイビングなので減圧症を引き起こす可能性が高く、上級者向きと考えられている。
ピクニックデートでロマンティックな時間を過ごしたいなら、サンダーバードコーブ(Thunderbird Cove)か、チムニービーチ(Chimney Beach)が良いだろう。また、一山当てたい(もしくは全財産すりたい)なら、ネバダ州側のカジノが、我々の心の中に住んでいるギャンブラーを満足させてくれるはずだ。
J.T. Holmes straps on his skis before heading up to the mountain.

スキーからSUPまで楽しめるタホ湖はアドベンチャーワンダーランドだ

© Corey Rich/Red Bull Content Pool

プロの評価

「僕はタホ湖が大好きだ。なぜなら、1年中アウトドアが楽しめるからさ。いつも何かが待っている。MTBやハイキング、デュアルスポーツモーターサイクル、乗馬が楽しめる素晴らしいトレイルネットワークが備わっているし、タホ湖を周回できるリムトレイルもある。そしてもちろん、冬になればノースレイクとサウスレイクに大量のスキーリゾートがオープンする。タホには全てが揃っているから、アウトドアファンなら1年中楽しめるよ。もちろん、タホ湖自体も素晴らしい。この湖の透明度の高さはクレイジーだし、針葉樹林に囲まれているから空気も澄んでいる。タホ湖を訪れた瞬間に、これら全てが手に入るんだ」 − コーディ・ウェブ(エンデューロクロス・プロモトクロスライダー)
Cody Webb and Taylor Robert ride at Donner Ranch.

タホ湖周辺のトレイルを楽しむコーディ・ウェブとテイラー・ロバート

© Cameron Baird/Red Bull Content Pool

オススメ

タホ湖周辺にはスキーリゾートとスキーリゾート的な街が数多くあるため、飲食に困ることはまずないが、信頼できるスポットがいくつかある。まず、ノーススター(Northstar)のRubicon Pizzaは絶対に外せないオススメのレストランだ(雪山で長い1日を過ごしたあとは特に美味しく感じるはずだ)。また、スコーバレーのFireside Pizza Companyも素晴らしく、インクラインヴィレッジ(Incline Village)のT's Mesquite rotisserieもコアな冒険家たちの間で人気が高い。トラッキー市内にあるCoffeebarと、インクライン・ヴィレッジのI.V. Coffee Labのコーヒーも味わっておきたいところだ。
サウスレイクのBeacon Bar & Grillも湖畔にある素敵なスポットで、ボートを横付けしてドリンクが楽しめる。また、同じくサウスレイクのRude Brothers Bagels and Coffeeの朝食も最高だ。もう少し手の込んだ食事を楽しみたい人にはLone Eagle Grilleが良いだろう。金額に相応しい味が楽しめるはずだ。また、サウスレイクの雪深い森の裏側に位置する奇妙なイタリアンレストランCafé Fioreは、映画『ゴッドファーザー』そのものの雰囲気が楽しめる。ただし、7テーブルしかないので予約が必要だ。
Tahoe is where LaPlante cut his teeth in the ski world.

タホ湖を見下ろす雪山でトリックメイクするコーディ・ラプランテ

© Joe Gall/Red Bull Content Pool

ひとり旅ならではの人との出会いを楽しみたいという人も、全てのスキーリゾートにバーがあるので苦労することはないが、最高の時間を過ごしたいならネバダ州側のモントブルーリゾート(MontBlew Resort)にあるOpal Nightclubへ向かえば、グルーヴィーな音楽が楽しめる。彼らの大晦日のイベントはトップレベルだ(言い換えれば "激混み"だ)。
フェスティバルに目を向けると、スコーバレーで毎年開催されているWanderlustは心も体もリラックスできる。また、冬になれば、サウスレイクでエレクトロニック・ミュージックのフェスティバル、SnowGlobeが毎年(数年前から)開催されている。エスキモーに憧れているならNorth Lake Tahoe Snowfestが良いだろう。ブルーグラスやカントリーファンならスコーバレーのWinterWonderGrassがオススメだ。
そしてもちろん、独立記念日(7月4日)には盛大なパーティが開催される。これを楽しみたい人は午前6時までに湖畔に向かった方がベターだが、酒を飲みながら米国を讃えることにそこまで興味がない人は無視すれば良いだろう。いずれにせよ、これがビッグイベントであることに変わりはなく、北カリフォルニア / ネバダ最大級の花火大会が楽しめる。

注意点

タホ湖周辺の自然は、北カリフォルニア全体と同じく、土地開発や汚染、山火事、浸食などの脅威に晒されているが、多くの住民が保護に力を入れているのが、タホ湖そのものだ。
タホ湖にはボートに関する厳しい法令と規則があり、新種の生物(トブガイなど)を持ち込んで既存の生態系に影響を与えることも禁止されている。ネバダ州側のタホ湖では、自治体が湖岸の開発事業にストップをかけることに成功しており、建築作業の土砂が流れ込むことで濁っていた湖の透明度を再び高めている。
There are dozens of different resorts in Lake Tahoe.

次のポイントまでハイクするコーディ・ラプランテとディラン・ゼラーズ

© Mike Killion/Red Bull Content Pool

しかし、タホ湖周辺の自然保護活動を誰よりも成功させているのは、Keep Tahoe Blueだろう。この団体はタホ湖を守るための戦いを60年続けている(タホ湖を訪れれば、この団体のステッカーがバンパーに貼られている車を数多く見かけるはずだ)。Keep Tahoe Blueはタホ湖周辺の森林に都市開発事業者が進出することを防ぎながら、汚染と戦い、森林を修復し、侵入生物種を排除し、湖岸を保護する活動を通年で展開している。数多くの奉仕活動とボランティアプログラムが用意されているため、誰でも簡単に彼らの活動に参加することができる。