全4地区の予選Cypherを終え、残すところは7月11日の国内最終決戦、 Red Bull BC One Japan Cypher 2015のみとなった今年のRed Bull BC One。
今年は、すでに掲載されているシード(8名)および地区優勝者(4名)に引き続き、先日発表されたワイルドカード(4名)全員のインタビューシリーズを掲載、各B-BOY/B-GIRLの側面をお伝えしていく。
最後の4人目となるのは、弱冠16歳、高校2年生にして初のJapan Cypher出場を決めたB-GIRLのAmiだ。トップからフロア、スピンまでを高いレベルでこなし、オーディエンスとジャッジに大きなインパクトを与えてきた、成長著しい次世代のホープが、唯一のB-GIRLとしてRed Bull BC One Japan Cypherへ挑む。
【写真】Red Bull BC One Tokyo Cypher - 予選でのAmi
Q1:自己紹介を
B-GIRL Ami、現在16歳、高校2年生です。ダンス歴は小1からですが、ブレイキンは小5の夏から、現在6年目になります。チームはGood Foot Crew(GFC)、Naacals、Boogie Down Mizonokuchi(BDM)と、Style Vale Tudoです。
Q2:B-GIRL Nameの由来は
本名の亜実(あみ)から。
Q3:Red Bull BC Oneの地区予選を振り返ってみて
凄いメンツが出ていた中で、サイファーで自分の踊りをして予選を上がれたのはよかったかなと思います。
どちらかというと、サイファー形式のほうが得意で、好きですね。Red Bull BC Oneが好きなのも、「サイファー予選だから」っていうのが大きいんです。いっぱい踊れるし、失敗しても取り返せるし、アップの段階からスタート出来るので。初めから1対1だと、失敗できないじゃないですか(笑)。
Red Bull BC One Japan Cypherはずっと目指していたものなので、ものすごく嬉しい気持ちもある反面、もっと練習しないとヤバイな、っていうのが今は一番ですね。
Q4:普段はどんな生活を?
学校から帰ってきてからは、毎日練習かバイトに行っています。たまに友達とも遊びますけど、友達は友達で部活が忙しくて。遊ぶときは散々はしゃぎますけど、今はダンスを頑張りたいかなって思います。練習はTaisukeさんやWataさんのレッスンに行きつつ、溝の口や大学、地元のスタジオなどで曜日ごとに場所を変えてやっています。
Q5:自分のスタイルについて
綺麗さとか、カッコ良さは常に考えています。あとは、例えばパワーの入り方だったら、2ステップして入るとバレるから嫌だなぁとか、自然に流れの中で入るような意識をしています。
動きだったら、フットワークが楽しく出来ているときは調子がいいときかな。とはいえ見せ場も欲しいし、達成感も求めてしまうので、パワームーブも含めて、基本的には全部入れるようにしています。偏らないように、ですね。
【写真】Red Bull BC One Hirosaki Cypher – B-BOY顔負けのダイナミックなムーブとクリーンネスで会場を沸かせた
Q6:影響を受けた映像・イベント
映像はあんまり観ないんです。ブレイキンを始めて最初に見に行ったのが、BOTY 2009の日本予選。そこで先生だったKATSU1さんがAll Areaで優勝していて、それがスゴく印象に残っています。
あとは、GFCで出場した去年のKyushu Island Jamですね。みんなでファイヤーを出して踊れて、優勝も出来て、ものすごく感動しました。
Q7:ブレイキンをやっていなかったら、何をやっている?
うーん、裁縫や編み物が好きで、ミサンガを作ったりしているので、ママと一緒に仲良くそういうのをやっているかもしれないですね。今も夏休みとか冬休みには、一緒に何か作るんですよ。(姉のB-GIRL)Ayuは途中で諦めちゃうタイプで、いつも完成する前にやめちゃうんです(笑)。性格は全然似てないですね(笑)。
Q8:何故ブレイキンをやっているか
元々はヒップホップを習っていて、そのスタジオでブレイキンがあって軽い気持ちで始めたんですけど、ウインドミルがなかなか出来なくて。それで、並行して通っていたダンススタジオに、「いい(ブレイキンの)先生いますか?」って聞いたら、「いるよ」って。それが、KATSU1さんでした。ダンスっていうより、レッスン後に話してくれるクイズ大会とか怖い話とかが面白くて、それを聞きに通っていましたね(笑)。
「ハマったな」と思ったのは、ウインドミルが抜けた時。ちょうどその頃にKATSU1さんのオーストラリア移住が決まって、日本に帰ってきたら絶対に「亜実、上手くなったな」って思わせてやる!っていう気持ちも出てきましたし、Good Foot Crewに入れてもらったのもその頃で、その時期は自分でも分かるくらい成長したなと思います。
今やっているのは、何でかな。技が出来たときの達成感とか、周りが湧いた時なんかの楽しさはやっぱりありますし、海外に呼んでもらえたり、頑張った分だけ返ってくるところもいいなと思いますね。優勝も嬉しいですけど、優勝出来なくても、いいと思った人が声を掛けてくれたり。逆に、練習で上手く出来ない時は独りで病みまくりますね、ママに心配されます(笑)。
Q9:過去の自分に言いたい、3つの言葉
・「もっとストレッチをしなさい」:今は、ちゃんとやらないとって本当に思っています。
・「そのまま楽しくやっていれば大丈夫だよ」
・「英語頑張れ!」
Q10:影響を受けた人
やっぱり、KATSU1さんかな。それから、いつも支えてくれる家族、特にママのサポートは本当にありがたいです。あとは、BDMのみなさんや、GFCのチームメイト。刺激をいつももらっています。
今回同じGFCから出場するJunなんかは、本当に凄いんですよ、歳も近いのに、本当に色々考えてダンスをやっているなって思います。
最後に、Red Bull BC One Japan Cypherへ向けて
やっぱり、地区予選を優勝して行くわけじゃなくて、選ばれて行っているわけで、そこでAmiを選んでよかったと思ってもらえるように、後悔させないようにしたいです。自分のムーブで、なおかつ自分らしく、カッコ良く出来たらいいなと思います。確実に緊張しちゃう人なので、緊張しすぎてガチガチにならないように、楽しみたいと思います。