バックカントリースキー
【世界初!】カラコルム山脈8,000m峰全座の登頂・スキー下山に成功!
驚異的なスキーエクスペディションの数々を成功させてきたポーランド人冒険家アンジェイ・バルギエルがまたも快挙! カラコルム山脈8,000m峰全座で酸素ボンベを使用せず登頂とスキー下山に成功した世界初の人物になった。
2023年7月26日、ポーランド人冒険家のアンジェイ・バルギエルがヒマラヤのカラコルム山脈にあるガッシャーブルムI峰(Gasherbrum I:標高8,080m)からスキー下山を成功させ、登山史に残る大記録を打ち立てた。
これにより、バルギエルはカラコルム山脈8,000m峰全座をスキーで下山した世界で初めての人物となった。
ガッシャーブルムI峰の登頂およびスキー下山に成功するわずか数日前、バルギエルはガッシャーブルムII峰(Gasherbrum II:標高8,035m)でのスキー下山を成功させたばかりだった。ガッシャーブルムI峰と同じく、バルギエルはこの時も酸素ボンベを使用しなかった。
カラコルム山脈8,000m峰全座の登頂とスキー下山を成し遂げたバルギエルは、世界トップレベルの冒険家、登山の可能性の限界を再定義するアスリートという評価を確実にした。
ガッシャーブルムI峰・II峰のエクスペディションから無事に帰還し、ベースキャンプに戻ったバルギエルは喜びに満ちた様子で次のように語った。
「ガッシャーブルムI峰の登頂とスキー下山は、先週のガッシャーブルムII峰よりも難度が少し高かったです。主に霧の影響で、ガッシャーブルムI峰の山頂手前でコンディションの回復を待つことにしました」
「霧で視界が限られていたので、スキーの滑降ラインを思い出すために相当集中する必要がありました」
バルギエルが登山記録を打ち立てるのは今回が初めてではない。
2015年に中国・パキスタン国境にそびえるブロード・ピーク(Broad Peak:標高8,051m)のスキー下山を世界初成功させた他、2018年にはエベレストに次ぐ世界第2位の高さで知られるK2(標高8,611m)でスキーを一度も外さず、さらには酸素補助も使用しないで滑降するというそれまでほとんど不可能と考えられていた偉業を成し遂げた。
バルギエルのK2登頂を目指す旅と驚異の滑降を捉えたRed Bull TVのドキュメンタリー『不可能な滑降 - vs標高8661m -』は下から視聴できる。
1 時間6 分
不可能な滑降 - vs標高8661m -
2018年7月22日、ポーランド人アスリートのアンジェイ・バルギエルが、世界で2番目に高い山、K2(標高8611m)からのスキー滑降を世界で初めて成功させた。ポーランドからパキスタンを目指したバルギエルの旅を振り返る。
ガッシャーブルムI峰およびII峰の制覇を目指したバルギエルの旅は、6月30日にパキスタンを目指すエクスペディションから始まった。
ガッシャーブルムへ向けた準備とアクリマタイゼーション(気候順応)の一環としてコーサル・ギャング(Khosar Gang:標高6,400m)に登頂したあと、バルギエルは同じポーランド出身の登山家ヤヌシュ・ゴレビとマチェイ・スリマで構成されたサポートチームとガッシャーブルムII峰へ向かって移動。7月19日にガッシャーブルムII峰の登頂とスキー下山を完了した。
好天になるタイミングが限られていたため、ガッシャーブルムII峰からI峰まで一気にトラバースできなかったバルギエルのチームは7月25日未明からガッシャーブルムI峰の登頂を開始。
その後、現地時間7月26日午前4時15分にガッシャーブルムI峰の山頂へ到達したバルギエルはスキー下山を開始し、数時間後にベースキャンプへ帰還した。
パキスタン・インド・中国の国境にまたがるカラコルム山脈には世界で最も標高の高い山々が集中しており、両極地を除けば世界最大となる氷河地帯を有している。
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