Screenshot aus Stray zeigt die Katze in einer dunklen Gasse mit einem Roboter.
© BlueTwelve Studio
ゲーム

『Stray』の次にプレイしたい:動物が主人公のビデオゲーム おすすめ7選

「動物になってビデオゲームを楽しみたい」と思っている人がプレイすべきタイトルの中からベスト・オブ・ベストをピックアップ!
Written by Philipp Briel
読み終わるまで:8分Published on
「ディストピアでキュートな猫として生きる」という設定は、ビデオゲームでも中々見られないものだったため、先日リリースされた『Stray』は2022年のゲーミングシーン最大級のサプライズになった。
このゲームで猫となってあらゆる壁を上り、あらゆる家具で爪を研ぎ、ミルクで空腹を満たしたあとも「動物が主人公のゲームをもっとプレイしたい!」と思っている人たちのために、変身願望を満たすゲームをいくつかピックアップして紹介しよう。
01

『キャットクエスト』/『キャットクエスト 2』

『Stray』をプレイしたあとも「猫分が不足している!」と感じているなら、The Gentlebrosが開発したこの2本が良いだろう。タイトルがすべてを表現しているこのシリーズは、猫となって世界に平和を取り戻す旅に出るのだが、その道中には様々なミッションが待ち受けている。
『キャットクエスト2』でもキュートな猫になりきれる

『キャットクエスト2』でもキュートな猫になりきれる

© The Gentlebros

ダジャレやユーモアもふんだんに盛り込まれているこの2DアクションRPGの方向性は『ディアブロ』シリーズと『ゼルダの伝説』シリーズの中間に位置している。
2作目の『キャットクエスト 2』は、猫の国フェリンガルドと犬の国ルーパスが舞台で、最大2人(正確には猫1匹・犬1匹)までのCo-opプレイも楽しめるようになっている。また、様々なミッションに加え、広大なダンジョンの探索戦略的プレイも含まれている。
02

『Blacksad: Under the Skin』

猫を飼っている、または飼った経験がある人なら、猫の “捜索” スキルが優秀なことを知っているだろう。『Blacksad: Under the Skin』は、黒猫探偵ジョン・ブラックサッドとなってそのスキルを存分にアピールできるアドベンチャーゲームだ。
原作のアメコミも高評価を得ている『Blacksad: Under the Skin』

原作のアメコミも高評価を得ている『Blacksad: Under the Skin』

© Microids

米国のハードボイルド探偵小説に大きな影響を受けているこの作品は、動物たちが生活する1950年代のニューヨークを舞台にしたアメコミ『ブラックサッド』シリーズが原作だ。
残念ながら現時点では日本語非対応だが、『Batman』シリーズや『The Wolf among Us』シリーズなどのTelltale Games製アドベンチャーゲームが好きだった人は、『Blacksad: Under the Skin』を試してみるべきだろう。何しろ、この作品はGamescom 2019最優秀アクションアドベンチャー作品賞を受賞しているのだから。
03

『Goat Simulator 3』/ 『Goat Simulator』

動物を主人公に据えたビデオゲーム作品は、しばしば“笑い” を重視したアプローチを取るが、その根底には “真面目さ”が透けて見えている。しかし、2022年11月17日のリリースが予定されている『Goat Simulator』シリーズの最新作『Goat Simulator 3』に “真面目さ” はひとかけらも入っていない。
では、このシリーズを名作にしてきた要因はどこにあるのか? 答えは、奇妙か笑えるものだけを詰め込んでいるところだ。正確には、『Goat Simulator 3』は2014年にリリースされた第1作『Goat Simulator』の “続編” なのだが、2作目なのに “3” を名乗っているのは理解できる。“GOAT(Greatest Of All Time)” を目指すときに “2作目” は不評に終わることが多いからだ。
ヤギでありとあらゆる笑いを取れること以外の特徴として挙げられるのは、あらゆるゲームジャンルをミックスすることで “シミュレーション” という行為そのものを強烈に皮肉っているアプローチと、やはり真面目さの完全欠如だろう。
馬鹿げたことしかできないというシンプルでふざけた仕様が『Goat Simulator』シリーズを短期間でグローバルヒットに押し上げた。『トニー・ホーク プロスケーター』シリーズのようにスケートボードを楽しむヤギやジェットパックで空を飛ぶヤギ、一瞬でアポカリプス系ゾンビシューターや強奪ミッションが楽しめるようになるアドオンが用意されているのは、このシリーズしかない。
11月にリリースされる『Goat Simulator 3』がこれまで以上にクレイジーな作品になることが予想できる情報がすでにいくつか明らかになっている。まず、最も重要なのは、プレイヤーがヤギになれるということだ。また、最大4匹までのCo-opプレイが可能で、サッカーも楽しめる。『FIFA 23』でウォームアップしておこう。
04

『大神 絶景版』

さて、次は一転してシリアスなアプローチの作品だ。アクションアドベンチャーゲーム『大神』は2006年にリリースされ、これまでに様々な賞を受賞してきたカプコンの名作で、Metacriticでも93ポイントを獲得している。
日本らしい作品として世界から評価されている『大神 絶景版』

日本らしい作品として世界から評価されている『大神 絶景版』

© Capcom

『大神』は日本の神話をベースにしており、プレイヤーは白狼の姿をした神アマテラスとして、ヤマタノオロチを征伐してナカツクニの平和を取り戻す旅に出る。
水墨画のようなビジュアルが特徴的なこの作品のゲームプレイは『ゼルダの伝説』シリーズを彷彿とさせる。しかし、最大の特徴は “筆しらべ” で、このシステムは非常に重要な役割を担っている。プレイヤーはバトル中に特定の模様を描くことでアマテラスの能力を引き出したり、パズルを解いたり、壊れた道や乾いた川を復活させたりすることができるようになっている。
『大神』をプレイした経験がなく、カラフルで非常に良く練られているアドベンチャーゲームを楽しみたいと思っている人には、HDリマスター版の『大神 絶景版』を推奨したい。世界最高のリメイク / リマスター作品のひとつと言って良いだろう。水墨画のような美しいビジュアルで日本の神秘的な風景を楽しめるこの作品は今も魅力を失っていない。
『大神』をはじめとする日本発ビデオゲームの裏側に迫るRed Bull TVのドキュメンタリー『Playing Fields』をチェック!

10分

第3話: インディゲーム

第3話あらすじ: インディーゲームとは、個人や小規模の開発チームによって作られた「自作ゲーム」の総称。 一般流通を目的に制作した作品から、無料配布のフリーウェアまで、その規模は多種多様に渡っている。 本エピソードでは、そんなインディーゲームにスポットを当て、ゲームデザイナーたちの「制作に込めた想い」を深掘りしていく。【日本のゲームカルチャー(シーズン1/日本語字幕)】

英語 +1

05

『TUNIC』

不思議なことに、ビデオゲームシーンではキツネは主人公として結構な人気を誇っている。『スターフォックス』シリーズはもちろん、『ソニック』シリーズの黄色い相棒、そして『The First Tree』や『Never Alone』など、私たちは様々な作品でキツネになれる。
待望のPS4 / PS5版が2022年9月28日にリリースされる『TUNIC』

待望のPS4 / PS5版が2022年9月28日にリリースされる『TUNIC』

© Finji

そのようなキツネゲームの中で最新・最高な作品のひとつが、アクションアドベンチャー『TUNIC』だ。この作品もまた『ゼルダの伝説』シリーズを彷彿とさせる。どうやらリンクとガノンドルフの戦いは動物を主人公に据えたアドベンチャーとの相性が良いようだ。
しかし、『TUNIC』はただの『ゼルダの伝説』クローンではない。ゲームプレイにアクションアドベンチャーへの様々なオマージュが随所に散りばめられているこの作品は、カラフルなビジュアルテンポも素晴らしい。
かつて掲載したこちらの記事では、ゲームデザイナーのAndrew Shouldiceがただの『ゼルダの伝説』のような作品ではなく、自分らしい作品を作りたいと述べていたが、彼はこの目標を見事にクリアしたと言える。
06

『イーグルフライト』

VR専用フライトシミュレーター『イーグルフライト』でワシとなってパリの上空を飛ぼう。最大6人までのCo-opプレイも用意されているこの作品では、ワシの視点からフランスの首都を眺めることができる。
Screenshot aus Eagle Flight VR zeigt einen Adler, Notre-Dame und den Eiffelturm im Hintergrund.

In Eagle Flight erhebt ihr euch in die Lüfte über Paris.

© Ubisoft

ゲームプレイ的にはそこまで難しくなく、奥深さもそこまで感じられないが、タイトルが示している通り、鳥として空を飛べる自由度は今でも非常にユニークで解放感が得られる。ゲーミングエクスペリエンスは瞑想的で、ミッションが関係ないときは特にそう感じられるだろう。PCまたはPS4でVRタイトルを楽しめる環境の人は、是非ともプレイしてもらいたい1本だ。
07

『ソニック』シリーズ

セガが世界に誇る超高速ハリネズミが誕生してから31年が経過したが、現在 彼は “第二の青春” を楽しんでいるようだ。
グリーンヒルゾーンを駆け抜ける初代ソニック

グリーンヒルゾーンを駆け抜ける初代ソニック

© Sega

1980年代と1990年代の子供たちと同じように、この青いハリネズミもこれまでにいくつものアップダウンを経験してきたが、直近の “アップ” は『ソニックマニア・プラス』だろう。2018年にすべての現行プラットフォームでリリースされたこの作品は、古き良き2D時代の『ソニック』シリーズが楽しめる。
そして、今夏に公開される2作目の映画のあとには、シリーズの新たなジャンルへの船出と言える『ソニックフロンティア』のリリースが控えている。『ソニックフロンティア』ではソニックがなんとオープンワールドを走り回るのだが、果たしてこの試みは成功するのだろうか? 年末を楽しみに待ちたい。
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