ナサール
アルアティヤ
生年月日 | 1970年12月21日 |
|---|---|
出身地 | ドーハ |
Age | 55 |
国籍 | カタール |
デビュー | 1999 |
競技 | ラリー / ラリーレイド |
ナサール・アルアティヤは大きな野心を持つラリードライバー兼クレー射撃選手で、常に頂点に留まり続けようとしている。ダカール・ラリーで複数回の総合優勝を成し遂げ、射撃競技でも銅メダルを獲得している彼は、カタールスポーツ界のアイコンとして評価されている。
ラリーキャリアでは、プロダクションカー世界ラリー選手権(PWRC)の2006シーズン総合優勝と、通算4回のダカール・ラリー総合優勝(2011年 / 2015年 / 2019年 / 2022年)の実績を残している。
また、彼はクレー射撃でもその才能を印象づけており、2004年アテネで4位入賞を果たすと、その8年後のロンドンでは大活躍を見せて銅メダルを獲得した。
アルアティヤがダカール・ラリーで栄光を掴むまでの道のりは驚異的だ。2010年、彼はカルロス・サインツからわずか2分12秒遅れの総合2位に入った。これは現在でもダカール・ラリー史上最小僅差フィニッシュとして記録されている。
次のダカール・ラリー2011では順位をひとつ上げて優勝し、アラブ出身ドライバー初のダカール制覇を成し遂げた。しかし、1度の勝利では満足しない彼は、2015年に世界で最も過酷なラリーレイドにMINIで参戦。スタートからフィニッシュまでラリーを支配し、見事2度目のダカールタイトルを手に入れた。
2015年はさらに成功が続き、このカタールのスピードスターとそのコ・ドライバーを務めるマチュー・ボーメル(フランス)はFIAクロスカントリーラリー・ワールドカップでもチャンピオンに輝いた。
その後、アルアティヤ / ボーメル組はダカール・ラリー2016に前年優勝マシンX-raid MINIで参戦。しかし、終盤の猛追にもかかわらず、彼らはステファン・ペテランセル(プジョー)に次ぐ総合2位に甘んじた。
アルアティヤ / ボーメル組はダカール・ラリー2017に向けてトヨタへ移籍したが、第3ステージで修復不可能なマシンダメージに見舞われ、リタイアを余儀なくされた。総合首位に立ち、すでにステージ優勝1回を記録していた彼らにとってこれは痛恨の結果だった。しかし、この落胆は3度目のダカール制覇に向けたアルアティヤの決意をさらに強くしただけだった。ダカール・ラリー2018に参戦した彼はカルロス・サインツに次ぐ総合2位でフィニッシュし、目標達成まであと一歩に迫った。
しかし、彼が3度目のダカール4輪部門タイトルの栄光を手にするまで、さほど長く待つことはなかった。2019年1月、最後の南米開催となったダカール・ラリー2019でのアルアティヤの圧倒的な勝利は、2019シーズン完全制覇の手始めに過ぎなかった。
2019シーズン、アルアティヤは他にも、シルクウェイ・ラリー、アフリキア・メルズーガ・ラリー(SxS部門)、クロスカントリー・ワールドカップや中東ラリー選手権などで数々の優勝を重ねた。
サウジアラビアへと舞台を移したダカール・ラリー2020でのアルアティヤは、終始総合首位を争いながらも、結果的にはカルロス・サインツに6分21秒差で敗れ、総合2位に終わった。
続くダカール・ラリー2021でも前年同様首位争いを演じたアルアティヤだったが、ステファン・ペテランセルを最後まで追いかけたあと、またも僅差の総合2位で終わった。
しかし、その後、アルアティヤはFIAクロスカントリーラリー・ワールドカップ 2021シーズンで凄まじい強さを見せると、2022年も強烈なスタートを切った。新型のトヨタ ハイラックスT1+を駆りダカール・ラリー2022に参戦した彼は、ライバルたちを圧倒して通算4回目のダカール制覇を果たし、中東開催初優勝を手にした。