BAKUSOU
© Suguru Saito
F1

【BAKUSOU】F1日本爆走劇、その裏側。

映像の衝撃を遥かに超える...!?新幹線とのコラボ、住宅街を爆走。2023年の年明け早々にモータースポーツファンの度肝を抜いたプロジェクトの裏側が壮大過ぎた。
Written by Daigo Sakazume
読み終わるまで:7分公開日:
新幹線とF1マシンがまさかの共演
両者(車)ともに最高速度時速200kmを超える“史上最速のランデブー走行”が日本で実現。モータースポーツ界の歴史にまた新たな1ページが加えられた。

しかし!!!!!

公開された映像には、動画だけでは伝わらない注目ポイントが山程ある。そこで本記事では、今よりも動画を数倍楽しむことができる「プロジェクトの裏側部分」を大公開。
この記事を読み終えたアナタは映像を必ずもう一度観たくなる!
01

◆ ハイブリッドマシンのデビュー作品

レッドブルがF1マシンと様々な挑戦をしてきたことはご存知の通り。
  • タクシーとバトル
  • マイアミからニューヨークまで爆走
  • タイヤにチェーンを装着し氷上レース
もはや不可能なことなんてない...。
しかし、実は。今までこうした撮影プロジェクトで主に使用されてきたのは、2010年代最初のレッドブル・レーシング黄金期に活躍した「RB7」などのチャンピオンマシン(=ガソリンエンジンを搭載)。
今回の挑戦に登場しているのは...?
RB16B

RB16B

© Suguru Saito

そう! 2021年にあの大激戦を制しマックス・フェルスタッペンを世界の頂点へと導いたチャンピオンマシン「RB16B」
ハイブリッドシステムが搭載されたマシンが、レース以外でレッドブルの動画撮影プロジェクトに使用されたのは今回が史上初。イギリスでもなく、はたまたオーストリアでもなく、ここ「日本」が大いなる挑戦の舞台として選ばれた!
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─《✅ 撮影裏話》───

最新のF1 ハイブリッドマシンを公道で走らせる。
簡単だと思っている方には「喝ッ!!」を送りたい。これがどれだけ大変なことか。現地での作業内容はフリー走行...いや、もはや実際のレースでマシンを走らせる時とほぼ同じ。
まず、作業に臨むのはまさにほんの数日前に「2022年 F1最終戦」を終えたばかりのレッドブル・レーシングとホンダレーシングのメンバーたち。さらに持ち込まれたのは、大量かつ実践レベルで使用される大型機材や精密機材一式だった。
そして撮影の3時間以上前から作業開始
ご存じの通り、現場はサーキットのように高度なシステムや完璧な路面状態が確保されているわけではなく、強風や気温によって突然アクシデントが起きてもおかしくない環境。しかも走らせるのは繊細な電気系統のパーツをいくつも搭載しているハイブリッドマシン。そのためレッドブル史上初への挑戦は慎重に慎重を重ねて進められた。
エンジンを1回かけるだけでも数十分を要したり、車高は撮影現場の道路に合わせ0.1㎜レベルの調整を行ったり...。全てを紹介するとキリがないが、膨大な量かつ細かい調整の連続。
今から「2022年 F1最終戦 富士」が開催されるんでしょうか?、と本気で思えた撮影現場。“大変”なんて生易しい言葉で事足りるものじゃなかった...。
02

◆ 日本だけの特別カラー

ある意味、このリバリーを使用できるのは日本でのプロジェクトだけかもしれない。
今回の「RB16B」は日本人ファンへの感謝、そしてレッドブルとホンダの“絆”の意味が込められたあの特別カラー。
2021年にお披露目となって以来多くのファンから人気があり、リアウィングとボディ部分に「ありがとう」の文字が入った日本GP用スペシャルリバリー!
衝撃映像のサプライズに加え、この粋でアツすぎる計らいの部分にも感動し、思わずこちらが「ありがとう」と言いたくなったというモータースポーツファンは少なくないはず。
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─《✅ 撮影裏話》───

2kmを完全封鎖

2kmを完全封鎖

© Suguru Saito

今回の撮影は静岡県の富士市長崎県の大村市で行われ、走行区間となる約2kmものストレート、そしてその走行区間に繋がる道を完全封鎖
県や市などの地元政府や警察、さらに地元住民の方々やボランティアの方々など総勢100名以上と協力し、前後左右F1マシン以外に何もない「F1ロード」を見事に完成させプロジェクトを成功に導いた。
(皆様本当にありがとうございました...!!)
またその後は協力して下さった地元の方々を招き、「RB16B」の展示やお披露目会を実施。周りの駐車場は一瞬で満車になり、大勢の人々がマシンをひと目見ようと集まった。
マシンの周りではレッドブル・レーシングのクルーとの記念撮影を求める方も多く、人気アイドル並みの撮影会もひっそりと行われていた。
03

◆ 日本一の新幹線とコラボ

今回のプロジェクトには2種類の新幹線が登場。
わずか約68kmという「日本一運行距離が短い」西九州新幹線と、毎日約40万人が乗車するという「日本一の利用者数」を誇る東海道新幹線
実は今回、F1マシンは2つの日本一と夢の共演を果たしているのだ!!
...と、興味深い豆知識で終わるかと思いきや、実は東海道新幹線のおかげでF1マシンはもうひとつの「日本一」とのコラボも達成していたりする。
富士山ッ!!
日本一の標高を誇る山及び日本の象徴
東海道新幹線は富士山がドデカく見える絶景ルートを走行するため、F1マシンが同じルートを爆走することで「F1 × 富士山」という夢のコラボレーションも誕生した。
富士山

富士山

© Suguru Saito

ちなみに、
  • 西九州新幹線は2022年9月に開業したばかりで、映像公開時(2023年2月)の段階では最も新しい新幹線
  • 東海道新幹線は1964年に“世界初の高速鉄道”として開業されたという最古の歴史を持つ新幹線
なんと「日本一」というパワーワードに隠れながらも、F1マシンはこのプロジェクトで最新と最古の新幹線両方とランデブー走行を果たしていたりする。そんな歴史的瞬間を、ぜひ本記事内の画像でお楽しみいただきたい!
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─《✅ 撮影裏話》───

撮影では「タイミングを合わせること」がかなり大変だった。
F1マシンは制限区域内で「エンジン始動・発進・加速・減速・停止」の一連を行わなければならず、尚且つ「加速」の部分が新幹線の通過時と同じタイミングである必要があった。
しかし「待った」は効かず、新幹線は時間になると容赦なく線路を駆け抜けていく。
新幹線との並走の難しさ

新幹線との並走の難しさ

© Jason Halayko

さらに撮影スケジュールや燃料の限界もあるため、チャンスは数回程度という無謀にも思える難易度...。まさしく今回のチャレンジは、誰にも真似できないレッドブルだからこそ実現できた衝撃的なプロジェクトだということを痛感した。
04

◆ F1開幕まで残りわずか!

F1 2023シーズンの幕開けを最高に盛り上げるべく、静岡そして長崎の2県で行われたF1マシンの大爆走企画。サプライズは日本のみならず、全世界のモータースポーツファンの心にどデカいインパクト胸が高鳴る興奮を残していった。
さぁ、今シーズンのスタートを告げるシグナルの消灯まで残りわずか!マックス・フェルスタッペンの3連覇コンストラクターズチャンピオンシップの2連覇の行方は!?
そして、まさしく今回のプロジェクトに登場したF1マシン「RB16B」を、見事2021年の王者へと導いた我らがホンダのパワー炸裂なるか!!

今回の衝撃をさらに上回る、2023年最高のドラマに乞うご期待!!

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◆SPECIAL THANKS◆
※すべての撮影は関係各所より必要な全ての許可を得た上で、安全対策や救護耐性などを徹底した上で実施されております。
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