鬼塚 雅流! プロのカラダのつくりかた。
© Hikaru Funyu
スノーボード

トップアスリートが実践する【理想の体型を維持する栄養法!】

【栄養編】鬼塚 雅が世界の最前線で戦うために行うカラダ作りのこだわりを伝授する特別企画。トップアスリートを目指す方はもちろん、普段の我々が使えるヒントやアドバイスもこぼれ落ちています!
Written by Ryo Tajima/ Edited by Hisanori Kato
読み終わるまで:7分Published on
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ーー 鬼塚 雅さんがカラダを作るうえで、必要な『栄養』について、特別に意識していることはありますか?
鬼塚 雅(以下、雅)「私、どの栄養素をどれくらい摂れているか、ということに関しては、大学の卒論にしたぐらい意識しているんですよ。特に海外で行くことが多い生活なので、国内と海外での食事において何が足りないのか、ということを研究していました。そのぐらい栄養バランスは意識していますね
ーー 研究ですか! PFC(タンパク質・脂質・糖質)バランスを常に計算しながら、という?
雅「PFCの三要素はもちろんなんですが、例えば、鉄分やビタミン、ミネラルを何グラム摂取していて、そこから自分の運動量から差し引くと、どれだけちゃんと摂取しているかだとか。逆に足りていない栄養素は何なのか、ということを割り出していくんです
ーー その研究は、アスリートとして活躍するために行われていたということですか?
雅「もちろんそうなんですけど、自分で課題を見つけて研究していくことが好きなんですよ。栄養に関することだけではなく、メンタル面についてもそう。もちろん、スキル向上のためにも、自分に足りているものと、足りていないものは何かを常に考えているんです
鬼塚 雅流! プロのカラダのつくりかた。

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ーー なるほど、性格的なものもあって、ということですね。それを踏まえて、鬼塚さんにとって重要な食材は何でしょう? やはりタンパク質ですか?
雅「私の場合は、朝にタンパク質よりも炭水化物をしっかりとっておくことで長く練習することができるなって感じます
ーーそうなんですね! ちょっと意外というか……。
雅「普通の人と比較すると格段に運動量が多いので、気を抜くとすぐに体重が減ってしまうんですよ。しかも、痩せやすいタイプなので体型維持が難しいんです。だから、糖質や脂質を多めに採るように心がけていますね。分量も、食べれるときはできるだけたくさん食べていて。あえてポテトチップスだとか高カロリーなものを食べたりもします
鬼塚 雅流! プロのカラダのつくりかた。

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ーー 普通、痩せるのに苦労するものですが、逆にたくさん食べなくてはカラダ作りがうまくいかないというのがすごいです。1日の目標摂取カロリーなどはあるんですか?
雅「選手に必要なカロリー表というのがあるんですけど、それによると、女子アスリートは約3000キロカロリー摂取した方がいいんですよね。一般の方なら2000~2500キロカロリーって言われています。私の場合は、その2倍かそれ以上、4000~5000キロカロリーくらいを目安に食べています。それでも、栄養を吸収しきれないんですよ、代謝がめっちゃ良くて
ーー 一般の成人男性で考えると、4000キロカリーは相当頑張らなくちゃ食べられないぐらいの分量ですね。そうやって維持する、自分にとってベストな体型についても教えていただけますか?
雅「これは私の主観なんですけど、細すぎず太すぎずみたいな(笑)。今日は、頑張ってカラダが少し大きくなっている状態です。結構すらっとした体型で筋肉はしっかりついてるっていう人の方が男子も含めトップ選手は多いかもしれないですね。あまり大きくなりすぎても回転しにくくなってしまうし、細すぎても力が足りなくなってしまうので絶妙なんです。自分に合った体重を見つけるのにも研究をしてきたんですよ
鬼塚 雅流! プロのカラダのつくりかた。

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ーー 体重も試行錯誤して研究を続けてこられたと。どのようにして、今のベストな体型を見つけたんですか?
雅「5年くらい前は、もっと太ろうって考えていたんです。でも、2018年に開催された世界的大会が終わった頃から、太ることが本当に自分に合っているのかな? と思うようになったんです。というのも、太って大きくなることで、回転しにくくなったりしていたんですよね。逆に痩せ過ぎると、ジャンプ後にうまく着地できなくなったり。そうやって、ベストなパフォーマンスを発揮できる体型を探していったら、結局1番キープしやすい体重だったってことに気づいたんです
ーー そのカラダを維持するためには、どういうことをしているんですか?
雅「体型をキープするためには食事を気をつけるというよりも、筋トレをやって筋肉量を増やすことでリカバーしていますね。海外に行ってしまうと、どうしても足りない栄養素は出てくるし、日本から食材やサプリメントを持っていっても足りなくなってしまうので、現地調達できるもので、できるだけ多くの栄養を摂っています
ーー 海外など、現地でよく口にしている食べ物はありますか?
雅「プロテインバーですね。お気に入りを日本から持っていったりもしますし、現地でも買います。スノーボードの選手って一旦練習に入ってしまうと長時間になるので、お昼ご飯を食べない人が多いんですよ
ーー 昼食を食べないのはなぜですか?
雅「雪質や天気を考えると、練習に適した時間が限られてくるので、そこをフルに活用しようとすると、結果的に昼食の時間がなくなってしまうんです。そんなときにプロテインバーをポケットに入れておけば、リフトの上でもかじれるから楽に栄養を摂取できるんですよ
ーー なるほど、携帯の非常食的な感じですね?
雅「そうですね。やっぱり栄養が足りてないと集中力もかけやすくなりますし、お腹が空いたときに栄養を摂って、気分的にも頑張るぞってモチベーションになるようにしています。だから、プロテインバーに限らず、おにぎりとか、食べ物をたくさんリュックに入れて持ち歩いています。もちろん、レッドブルも!
鬼塚 雅流! プロのカラダのつくりかた。

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ーーでは、好きな食べ物は? 気持ちを上げるために食べるものなどはありますか?
雅「お肉とか、お米とか、フルーツ全般が好きです。嫌いな食べ物は特にないですね。だからバランス良く、栄養のことを考えながら食べられるのかもしれないですね
ーー 試合前とそれ以外で食生活を変えたりはしていますか?
雅「海外と日本なので、食べるもの自体は変わるんですが、本質的な部分は大きく変化することはないですね。自分に足りていない栄養を把握して、それをどうリカバーするかを考えていきます
ーー そこまで日頃から栄養素のことを考えながら生活している人も少ないと思うのですが、どうしたら理想の体型を作ることができると思いますか?
雅「自分が理想とする体型を作って、それを維持することってすごく難しいことだと思うんですよね。私の場合は、運動をしなくてはいけないけど、痩せすぎてしまったりする。でも、こうなりたいという理想の体型を、できるだけ具体的にイメージして目標とすることが、まずは大事だと思います
ーー 具体的にイメージするというのは?
雅「例えば、ただ痩せたいと思っていても行動に移せないでしょうし、極端なことをしてしまったりすると思うんです。そこで、痩せるためにはどうしたらいいのかってことを具体的に考えて、そのために何をしたらいいのかを追究していけば、今、自分がやった方がいいことが見えてくると思います。それを、いきなり全部やるのではなく、やれることを1日のうちに1つでも実践していくことで、理想へ繋がっていくものだと思いますね。その目標に到達するための方法論を考えて、できる範囲でやっていけばいいって考えるようにしています
(了)
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