スケートボード
スケートボード：９つのメリット
フィジカル、メンタル、経済面、環境面など、スケートボードが私たちに提供してくれる様々なメリットを詳しく見ていこう。
都市部のストリートや地元のスケートパークでスケートボードを楽しんだ経験がある人なら、このスポーツには独特のスリルがあることを知っているはずだ。しかし、そのような人も、スケートボードがフィジカルやメンタルへの驚くべきメリットを数多く備えていることは知らないかもしれない。
スケートボードとメンタルの関係
01
ストレス解消に効果的
多くの人が日常生活のプレッシャーに押しつぶされそうになったときにスケートボードを手にしているのは驚くことではない。スケートボードに集中していると、他のことについてあれこれ思い悩むことはできないからだ。ライディング中に瞑想状態になれるという人さえいる。
というわけで、スケートボードはストレス解消に最適なアクティビティと言えるだろう。
Red Bull Solusでスケートするリッチ・トレス
© Zorah Olivia
02
社会性が非常に高い
スケートボードを始めれば、成長を続けている巨大なスケートボードコミュニティのメンバーになる。スケートボードは社会のあらゆる人たちをひとつにするため、気心の合う人と出会い、交流の輪を広げるための素晴らしい手段になるのだ。
多くのスケーターが、このスポーツが一生の友人を作る助けになったと断言しているが、スケートボードがなければ、彼らは一生交わらなかったかもしれない。
仲間たちとリラックスする最高の時間
© Yvonne Gougelet
南カリフォルニア大学のタッティヤ・マルコは、2019年に米国各地のスケートボードコミュニティを研究し、これらの多様性豊かなソーシャルグループからはっきりと見て取れる “絆” に心を動かされた。
「どこに住んでいようと、どのような年齢であろうと、スケートボードをしている人なら誰でもコミュニティのメンバーなのです」と彼女は説明し、さらに続ける。
「市議会議員や投資銀行家がスケーターの場合もあります。このような繋がりは重要です」
コミュニティを促進するスケートボードは反社会的行動の抑制にもなる。スケートボードは若者たちに目的とポジティブな暇つぶしを提供するのだ。
03
手頃なホビーになる
ビギナーに最適なスケートボードは27ドルから110ドル（約3,600円〜1万5,000円）の間で購入できるため、スケートボードは非常に手頃なホビーでもある。予算がタイトなら、中古ボードで出費をさらに抑えることもできる。新品ボードの耐用期間は2年から4年なので、コストパフォーマンスも非常に高い。
少なくともスキル習得中はヘルメットとパッドを装着するのが賢明だが、予算がかなり限られているならヘルメットやパッドなしでもOKだ（もちろん、安全な環境であることが前提だが）。
また、多くのスケーターがインターネットのガイドや他のスケーターを参考にしてオーリーなどの基本トリックを学んでいるので、レッスンのためにわざわざ出費する必要もない。
スケートボードの選び方
© Selfish skateboards
スケートボードの基礎を学ぶ
04
環境に優しい移動手段になる
スケートボードはパーフェクトな移動手段だ。ボードに飛び乗れば、歩きやジョギングよりも速く目的地へ到着できる。また、スケートボードは自分の体力以外の燃料を必要としないので、極めて環境に優しい自動車の代替と言えるだろう。
また、スケートボードは自転車ほどかさばらないので、目的地到着後にデスクの下へ収納したり、持ち運んだりできる。通勤代を浮かしつつ、健康を維持するために、多くの人がスケートボードで学校やオフィスに通っている。
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05
筋肉を強化できる
スケートボードでは全身の筋肉を使うことになるので、ストレングス強化に有効な手段だ。起伏が大きい場所ではバランスを保つために体幹を使い、重心を下げるためにしゃがめばハムストリングに刺激が入る。そしてそこからまた立ち上がるときには大臀筋を働かせることになる。また、オーリーは大腿四頭筋に作用する優れたエクササイズだ。
ボードに乗ってこれらの筋肉を日常的に動かせば、そう長い時間はかからずに理想の体型が手に入るだろう。
強い体幹はスケートボードでは特に重要
© Joel Capillaire/Red Bull Content Pool
06
優れた有酸素エクササイズになる
スケートボードは心拍数を高めて心臓から血液を送り出すスポーツなので、優れた有酸素エクササイズにもなる。トリックメイクでは一定のペースからエナジーを爆発させるため、スケートボードは高強度ワークアウトやスピンクラスに近い形で心臓を働かせている。
アラバマ州立オーバーン大学で運動科学を専門としているミシェル・オルソン教授は、平坦な地面でボードをプッシュするだけでも心臓血管系が促進され、1分間に約8〜12カロリーを消費するとしている。
スケートボードは心肺機能強化にも効果的
© Yvonne Gougelet
07
身体の協調性を高められる
スケートボーダーの腕・脚・足・目は、姿勢を保ち新たなトリックをマスターするために総合的に協調している。
普通の人よりも身体の動作がややぎこちないと感じている人には、スケートボードが動作の正確性と身体の協調性を高める助けになる可能性がある。学習曲線は険しいものになるかもしれないが、長期的に見れば協調性の向上はマルチタスキング、自動車の運転、その他のスポーツ、日常生活に役立つ可能性がある。
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08
“安全な転び方” が学べる
多くの人がスケートボードの危険性を懸念しているが、実は彼らが考えているよりも安全だ。スポーツでの怪我を対象にした広範囲な研究では、怪我の事例でスケートボードの転倒や事故が占める割合はわずか2%にすぎない。
これは、おそらくスケートボーダーたちが怪我を防ぐために “安全な転び方” を早いうちから学んでいるおかげかもしれない。このスキルはスケートボーダーたちが一生のうちに転倒で怪我を負うリスクを減らすのに役立っている可能性がある。
スキルとバランス感覚を高次元で両立させよう
© Jonathan Mehring
安全な転び方を学べば深刻な怪我を負うリスクは減らせるが、それでも転倒が痛いことに変わりはない。しかし、信じられないかもしれないが、転倒は必ずしも悪いことではない。
スケートボーダーたちは転倒したあと立ち上がり、再びトライする方法を急速に学んでいく。スケートボードではトリックをマスターしようとする中で痛みに耐える方法を学び、レジリエンスを高められ、さらには同じアクシデントを避ける方法も習得できるのだ。
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09
忍耐力を鍛えられる
重力を否定するトリックは偶然にメイクできるものではない。【Red Bull Solus】のようなトップクラスのスケートボードコンペで見られる高難度トリックをマスターするためには我慢強さと決意が求められる。そして、そのようなトリックをマスターしようとする中で、さらに我慢強くなっていく。スケートパークで鍛えられた忍耐力は、普段の仕事や私生活にも良い影響をもたらすかもしれない。
スケートボードを体験したことがないのなら、今がそのチャンスだ。Red Bull TVで公開されているスケートボード番組はどれも面白いため、トライするきっかけになるだろう。初心者用トリック集をまとめた記事をチェックして、スケートボードのメリットを楽しんでもらいたい。
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